この記事では、SES(客先常駐)の休み方マニュアルを紹介します。
SESで働いているエンジニアの中には
SESエンジニアSESで休みを取る方法を知りたい。
有給が取れないときの対処法は?
有給を取る時は、自社に言う?客先に言う?
と悩んでいる人も多いはず。
そこでこの記事では、SESでの休みの方法や有給を取れない時の対処法を紹介します。
この記事を読めば、下記内容が分かります。
この記事を読んで、SES・常駐先での休みの取り方を知り、安心して休暇を取りましょう。



未経験からSESに就職した筆者が紹介。
実際にSESで働いた実体験から解説します。
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SES(客先常駐)で休む時の流れ|具体的な手順


この章では、SES(客先常駐)で休むときの流れを紹介します。
ここでは休暇連絡を誰に言うのか?いつ言うのか?などを具体的に解説します。
まずは自社のSES営業・上司に相談します。
基本的には、営業担当が客先に休暇連絡を行います。エンジニアが連絡する必要があれば、エンジニアが休暇連絡します。
SES営業や上司、客先のプロジェクトリーダーと業務調整を行うための1週間。
当日の緊急の業務がある場合は、メンバーに業務を引き継ぎます。
休暇が長引く場合は、「症状」「いつまで」「復帰日」「緊急連絡先」を伝えましょう。
トラブルなく有給を取りたいエンジニアは参考にしてください。
営業担当へ連絡
SESでは、営業担当が顧客との窓口になっている会社も多いです。
サポート体制が整っているSES企業では、営業が「客先へ連絡」「スケジュール調整」「契約上の対応」まで行ってくれるケースがあります。
そのため、客先常駐中であっても、まずは休暇連絡を営業担当に相談してください。
客先へ連絡(必要があれば自分で連絡する)
SES業界では、「営業から連絡するので、エンジニア本人からの連絡は不要」というケースが多いです。
しかし一方で、エンジニア自身が、「現場リーダー」「客先上司」「チームリーダー」へ連絡するよう指示される会社もあります。
もし自社営業から、「あなたが連絡してください」と指示されたら、Teams・Slack・メール等で客先上司に休む旨を連絡しましょう。
連絡は、休む一週間前までがベター(休養の場合は当日でも可)
SESで休暇を取るときは、最低でも1週間前までに自社と客先に伝えるのがよいです。
SESの休みは、自社と客先に影響があり、迷惑をかける関係者が多いです。また、稼働時間の関係もあるため、早め早めの休暇連絡が大切になります。
自社のSES営業や上司、客先のプロジェクトリーダーが、業務調整できるよう、最低1週間前までに連絡。休暇日までの準備について、相談しておきましょう。
※コロナやインフルエンザなどの急病で、どうしても当日に休まなければならない場合は、当日の連絡でも問題ありません。
当日の業務引き継ぎ
休暇日当日に急ぎの作業がある場合は、Teams・Slack・メールで、業務の連携を行います。
有給休暇など、事前に休むことが分かっている場合は、マニュアルなどを作成し、当日の業務が円滑に進むようにしてください。
業務引継ぎをしっかり行えば、業務責任は果たしています。開発スケジュール通り、業務が滞りなく進むのであれば、SESであっても休んでも問題ありません。
長引く場合
インフルエンザや新型コロナなどで、長期間休む場合は、会社のルールに従って状況の経過報告します。
毎日または数日おきに、現在の病気の報告を行い、いつから出社できるのか?を絡します。
現場や常駐先のメンバーも、業務の調整をする必要があるため、復帰時期が分かったタイミングで早い目に伝えるようにしてください。そうすれば長期的な休みであっても、トラブルに発展することは少ないです。
SESが休みにくい・有給が取りづらい理由


この章では、SESが休みにくい・有給が取りづらい理由を解説します。
- 自社と客先、両方の許可が必要
- 稼働時間に満たないと申し訳ない気持ちになる
- プロジェクトの進捗やスケジュールの問題
なぜSESは休めないと言われているのか?理由を知りたいエンジニアは参考にしてください。
自社と客先、両方の許可が必要で面倒くさい
通常の会社なら、休み連絡は自社の直属の上司のみで大丈夫です。しかし、SESでは多くの関係者に、連絡と許可を取らなければなりません。
SESでの休みの連絡
- SES営業
- 自社上司
- 客先リーダー
- PM
SESでは、自社と常駐先の2か所から、休みの許可を取る必要があり、通常の会社より連絡が面倒です。また、2か所から承認を得なければならず、有給拒否をされる可能性が高まります。
結果として「休むのが面倒」「言いづらい」「有給を取りづらい」と感じるSESエンジニアも多いです。
稼働時間に満たないと、申し訳ない気持ちになる
SES契約では、稼働時間の問題もあります。稼働時間とは、SES契約で定められる「エンジニアがその案件で月何時間働くのか?」の最低労働時間を指します。
SESでは、休暇によって稼働時間が下回ると、トラブルになることがあり、エンジニアは休みづらいと感じます。



稼働時間の140時間を下回るから有休を取れない。
有給を取ると、稼働時間が下がるから休みにくい…
実際は、稼働時間に満たなくても問題はありません。しかしそれでも、現場に申し訳ないと感じるエンジニアは非常に多いです。
プロジェクトの進捗やスケジュールの問題
SESエンジニアは、各プロジェクトにアサインされ、開発業務に携わります。
プロジェクトによっては、実装・テスト・リリースなど、各工程で納期が決まっています。そのため、納期前やスケジュール遅れになると、休みづらい空気になる現場があります。
また、リリース前や障害対応中、繁忙期でも、SESエンジニアは休みにくいと感じやすいです。
※ただし注意点として、納期があることと有給取得は別問題です。法律上は、労働者はいつでも有給を取得することが可能です。
SESで有給休暇を取るときの注意点


この章では、SESで有給休暇を取るときの注意点を紹介します。
- 就業規則や申請ルールを事前に確認する
- 繁忙期や重要な工程はできるだけ避ける
- 稼働時間の上限下限に注意する
- 体調不良以外の当日の急な休みは避ける
常駐先で安全に休みたいエンジニアは参考にしてください。
就業規則や申請ルールを事前に確認する
SESでは、有給休暇の申請ルールは、会社ごとに異なります。
申請期限・申請方法・誰に言うべきか?など、会社によってルールが異なるため、就業規則等を事前に確認しましょう。
有給取得前に確認すること
- 就業規則・申請ルール
- SES契約書類
- 客先の休暇の申請ルール
- 客先の休日カレンダー
申請方法を誤ると、承認が遅れたり、客先との調整に支障が出ます。なるべく早い段階で、就業規則や社内マニュアルを確認しておきましょう。
また「自社の休暇ルール」と「客先の休暇ルール」は違うため、その点は注意が必要です。
繁忙期や重要な工程はできるだけ避ける
有給休暇は労働者の権利ですが、プロジェクト全体への影響も考慮することが大切です。
繁忙期に休むと、少なからずプロジェクトに影響が出ます。そのため、トラブルになりやすい下記のタイミングは、休暇を避けるようにしてください。
- リリース直前
- 障害対応中
- 大規模テスト期間
- システム切り替え当日
可能であれば繁忙期を避けることで、周囲への負担を減らし、休暇トラブルを避けられます。
稼働時間の上限下限に注意する
SES契約では、月の稼働時間が決定しており、最低働かなければならない労働時間が決まっています。
休み過ぎると、最低稼働時間を下回ってしまい、自社に迷惑を掛ける可能性があります。一般的には「140時間以上」の労働時間がSES契約で決まっていることが多いです。
しかし、SES契約で140時間(稼働時間)を下回る場合でも、有給休暇は取得できます。有給休暇は労働基準法で定められた労働者の権利であり、契約上の精算幅とは別問題だからです。
とはいえ、稼働時間を下回ると、トラブルの原因になりやすいため、最新の注意を払う必要があります。
体調不良以外の当日の急な休みは避ける
旅行や私用などの計画的な有給休暇は、早めに申請するのが基本です。休むことが分かったタイミングで、自社と客先に確認し、休暇を調整するようにしてください。
一方で、発熱やインフルエンザ、コロナ、家族の急病など、予測できない事情は当日連絡でも問題ありません。
事前に分かる休暇は、早め早めに相談するだけで、休暇トラブルを避けられます。
SESで休み・有給消化におすすめのタイミング


この章では、SESで休み・有給消化におすすめのタイミングを紹介します。
- 案件待機中(自社待機中)
- 客先のカレンダーに合わせた休み
- 帰社日
安全に有給を取りたいSESエンジニアは参考にしてください。
案件待機中(自社待機中)
案件待機中は、SESエンジニアが最も休みやすいタイミングです。
案件待機中は、仕事がなく、比較的自由に働ける状態です。待機中に有給をとり休んでも、自社にも客先にも迷惑が掛かりません。
エンジニア自身が罪悪感なく休め、かつ有給拒否されることも少ないため、待機中は休暇のタイミングに最もおすすめです。
客先のカレンダーに合わせた休み
案件に参画中の場合は、客先の休日カレンダーに合わせるのが無難です。
客先カレンダーとは、常駐先の会社の休暇スケジュールです。会社によっては、お盆休み、年末年始休暇がないところもあります
このような自社と客先の休暇日数が違うケースがあります。この場合は、客先の休暇に合わせると、プロジェクトに影響を出さずに休みやすです。
帰社日
帰社日のタイミングも、SESの有給消化におすすめです。
SESの帰社日とは、客先常駐しているエンジニアが自社に集まる日(=定例会議)を指します。帰社日では、連絡事項の共有や各現場の情報交換、飲み会などが行われます。
帰社日は、基本的には報告や連絡がメインであり、本格的な業務はありません。そのため、休んでも仕事に影響が少ないため、有給を取得しても問題になりにくいです。
SES(客先常駐)で有給が取れない時の対処法


この章では、SES(客先常駐)で有給が取れない時の対処法を紹介します。
- 営業担当へ相談して客先との調整を依頼する
- 日程を変更すれば取得できるか相談する
- 繰り返し拒否される場合は、人事・労務部に相談する
- 改善されない場合は転職も選択肢
円満に、安全に有給を取りたいSESエンジニアは参考にしてください。
営業担当へ相談して、客先との調整を依頼する
SESでは、営業担当が客先との窓口になっていることが多くあります。
有給を断られた場合は、本人だけで客先へ交渉するのではなく、営業担当と一緒に交渉しましょう。希望日・理由・調整できる代替日などを伝え、客先との調整を依頼してください。
※営業担当は、契約や現場との関係を考慮しながら調整する役割でもあります。
日程を変更すれば取得できるか相談する
業務の都合で希望日に取得が難しい場合でも、別の日であれば取得できることがあります。代替日を提示するなどして、他の日程で休めないか相談してみて下さい。
休みを断られたら、別の休暇候補日を提示する
- リリース翌週
- テスト終了後
- プロジェクトの区切り
上記のような比較的業務が落ち着く時期を提案するのも大切です。
日程変更は「有給を諦める」のではなく、「取得日を調整する」という考え方です。
繰り返し拒否される場合は、人事・労務部に相談する
毎回理由なく有給を拒否される場合は、関係者以外に相談するようにしてください。おすすめなのはプロジェクトとは関係のない、人事部や労務部、他部署の人に相談することです。
おすすめの相談先
- 人事部
- 労務担当
- コンプライアンス窓口
- 部長・課長
「有給申請を一切認めない」「理由なく毎回却下される」「有給を欠勤扱いされる」場合は、外部機関に相談することをおすすめします。
過度な有給拒否は、違法行為に該当する可能性があるためです。
改善されない場合は、転職も選択肢
有給消化をくり返し拒否され、改善されない場合は、SESからの転職も検討しましょう。
慢性的に「有給を使わせてもらえない」「毎回拒否される」場合は、転職を検討すべきタイミングです。
有給を取りやすい転職先
- 案件選択制度があるSES企業
- 自社開発
- 社内SE
働く環境を変えることで、休暇を取得しやすくなるケースもあります。
優良SESを始めとした、有給の取りやすい自社開発や社内SEなどへの転職を検討するようにしてください。
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SES(客先常駐)での休むときの連絡例文


この章では、SES(客先常駐)での休むときの連絡例文を紹介します。
- 自社(営業・上司)へ連絡する場合
- 客先(PM・リーダー)へ連絡する場合
- 連絡するときに伝えるべき内容
退職を検討中のSESエンジニアは参考にしてください。
自社(営業・上司)へ連絡する場合
自社の営業や上司に連絡する時の「体調不良」「家庭の事情」「有給休暇」、それぞれのシチュエーションでの例文は下記の通りです。
おはようございます。
本日、発熱(38度)があり体調が優れないため、お休みをいただきます。
これから病院を受診し、診断結果が分かり次第ご連絡いたします。
ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
おはようございます。
家族の急な体調不良により、本日はお休みをいただきます。
ご迷惑をお掛けし申し訳ありません。
明日は出勤予定でございますので、何卒宜しくお願いします。
お疲れ様です。
○月○日(金)に有給休暇を取得したいと考えております。
当日までに担当業務の引継ぎを行いますので、ご確認よろしくお願いいたします。
客先(PM・リーダー)へ連絡する場合
客先に休暇を連絡する際は、自社への連絡よりも、丁寧な口調を心がけましょう。例文は下記の通りです。
おはようございます。
本日、体調不良のためお休みをいただきます。
ご迷惑をお掛けし申し訳ありません。
業務に影響がある場合は、自社営業とも連携いたします。
よろしくお願いいたします。
お疲れ様です。
○月○日(金)は有給休暇を取得いたします。
当日までに担当業務の引継ぎを行います。
ご不便をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。
連絡するときに伝えるべき内容
会社を休むときは、次の内容を簡潔に伝えると、相手が状況を把握しやすくなります。
- お詫びの一言
- 欠勤すること
- 休む理由(「体調不良」「家族の事情」など簡潔で十分)
- 復帰予定や今後の連絡予定
- 引継ぎが必要な業務の有無
必須ではありませんが、休む際は一言「ご迷惑をおかけしますが」の文言を入れておくと、しこりを残しにくいです。
SESの休み・有給消化でよくある悩み


この章では、SESの休み・有給休暇でよくある悩みを紹介します。
- SESの140時間とは?
- SESで140時間を下回ったらどうなる?
- SESでやめどきはいつですか?
SESでの有給消化に悩んでいるエンジニアは参考にしてください。
SESの140時間とは?
- SESの140時間とは?
-
SES契約における「140時間」とは、月間稼働時間の下限時間(最低限働かなければいけない時間)を指します。
多くの契約では「140時間〜180時間」のような精算幅が設定されています。この140時間を下回ると、下限割れとして、契約先企業への報酬が減額される仕組みになっています。
140時間を下回ったらどうなる?(下限割れ)
- SESで140時間を下回ったらどうなる?
-
休みによって、140時間を下回っても、法律上は問題ありません。有給休暇の使用は、労働者に与えられた権利だからです。
参考:年次有給休暇の付与日数は法律で決まっています|厚生労働省
しかし、SES契約で稼働時間が140時間を下回る「下限割れ」が発生すると、基本単価の減額、給与への影響が生じる可能性があります。契約上の精算幅の不利益に繋がることがあるため注意して下さい。
やめどきはいつですか?
- SESでやめどきはいつですか?
-
SES(客先常駐)を辞めるベストなタイミングは、「案件の契約更新の1〜2ヶ月前」または「次の転職先が決まった時」です。
法律上は2週間前でも退職できますが、円満に辞めるためには現場や自社への配慮が必要です。
可能であれば、業務引き継ぎなどを考慮し、3カ月前に退職を伝えるのが大切です。
まとめ:SES(客先常駐)で有給が取れない・休めない時の対処法


以上で、「SES(客先常駐)で有給が取れない・休めない時の対処法」の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
客先常駐中のエンジニアは、下記の流れで休みを取得するのがおすすめです。
- 営業担当へ連絡
- 客先へ連絡(必要があれば自分で連絡する)
- 当日の業務引き継ぎ
- 長引く場合は、連絡と業務引継ぎを綿密に
上記の流れで有給を取得すると、トラブルリスクが低くなります。
SESで有給が取れない・休めない時の対処法は下記の通りです。
- 日程を変更すれば取得できるか相談する
- 人事・労務部に相談する
- 営業担当へ相談して、客先との調整を依頼する
- 改善されない場合は転職する
何度も有給消化を拒否される場合は、人事部や労務部、他部署の上司を頼るようにしてください。
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SESで働いた実体験から
「SES営業が辞めたいと感じる理由」
も紹介しています。
SES営業を辞めたいと感じている方は、合わせて参考にしてみて下さい。


