この記事では、SIerがブラックしかないと言われる理由について解説します。
IT業界に就職したい新卒就活生・求職者の中に
IT業界志望者SIerってブラックしかないの?
ブラックが多い理由を知りたい。
ブラックIT企業を回避する方法は?
と気になっている人も多いはず。
そこでこの記事では、SIerがブラックしかない理由やブラックIT企業の回避法を解説します。
この記事を読めば、下記内容が分かります。
この記事を読んで、SIerがブラックしかない理由を知り、ブラックIT企業を回避しましょう。





IT業界から社内SEに転職した筆者が紹介。
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「SIerはブラックしかない」と言われる7つの理由


この章では、「SIerはブラックしかない」と言われる7つの理由を紹介します。
- 多重下請け構造で利益が下に行くほど減る
- 慢性的なエンジニア不足⇒業務負担が集中
- 元請けの無理なスケジュールが降ってくる
- 炎上プロジェクト・デスマーチが起きやすい
- 客先常駐で働き方をコントロールできない
- IT業界の納期優先の文化
- うつ病・メンタル不調がワースト1位
IT業界に就職したい新卒・未経験は参考にしてください。
多重下請け構造で利益が下に行くほど減る
SIer業界は、多重下請け構造になっていることが多く、これがブラック労働を招く大きな要因です。
SIerでは下請け構造となっており、下流に行くほど、労働環境が悲惨になります。
| 立場 | 役割 |
|---|---|
| 元請け(プライムSIer) | 顧客から直接案件を受注 |
| 二次請け(中堅SIer) | 元請けから仕事を受注 |
| 三次請け(中小零細SIer) | 二次請けから受注 |
| 四次請け以下 | 実際の開発を担当 |
例えば、顧客が月100万円でエンジニアを発注した場合でも、
- 元請け:マージン20〜30%
- 二次請け:マージン10〜20%
- 三次請け:マージン10%
といった形で利益が中抜きが発生します。
その結果、中堅以降のSIerでは、単価が安くなり、低賃金・長時間労働のブラック環境に陥ります。
慢性的なエンジニア不足⇒業務負担が集中
慢性的なエンジニア不足も、IT業界がブラックしかないと言われる要因です。
公的機関の調査では「日本のIT人材は2030年に30万人不足する」と言われています。日本のIT業界では、エンジニア不足であり、どこのIT企業も人材不足です。


SIerに限らず、IT業界全体で人手不足のため、エンジニア一人当たりの業務負担が大きくなっています。結果として、IT業界はブラックしかないと囁かれています。
元請けの無理なスケジュールが降ってくる
SIerでは、スケジュールが上流から下流に流れてくる構造があります。
上流から降りてきたスケジュールに従わなければならず、無理なスケジュールの場合は、現場が疲弊することになります。



システムリリースまでに必ず間に合わせろ!
納期はずらせない。
「IT業界では元請けの意見が絶対」という風潮があります。無理な要求を引き受けた結果、ブラック労働に巻き込まれることも。
この元請け至上主義が、SIerがブラックしかない大きな要因となっています。
炎上プロジェクト・デスマーチが起きやすい
SIerでは、炎上プロジェクト(スケジュール破綻案件)が発生しやすいと言われています。
炎上プロジェクトが発生しやすい要因
- 要件が曖昧
- 途中で仕様変更
- 人員不足
- スケジュールが短い
もしSIerエンジニアが炎上プロジェクトに配属されると、残業100時間以上・休日出勤・徹夜労働などのブラック労働に巻き込まれる危険性があります。
客先常駐で働き方をコントロールできない
SIerやSESなどの下請けIT企業では、客先常駐(クライアント先で働く)が一般的。
勤務時間や業務内容、職場環境が、クライアント依存になるため、コントロールできない部分が大きいです。結果として、ブラック労働になるケースが多く見られます。
- 客先の文化に合わせる必要がある
- 自社はホワイトでも客先が激務
- 帰宅時間が客先基準
特に客先上流で働く場合は、自社都合で働けないため、客先の言いなりになりブラックになる傾向にあります。
IT業界の納期優先の文化
IT業界では、クライアント優先・納期至上主義の文化が根付いています。
業界全体でシステム最優先の雰囲気があり、労働者は二の次。そのため、ブラックしかないと言われています。
クライアント優先・納期至上主義の文化
- プロジェクト納期がタイト
- クライアント・納期が優先
- 仕様変更が多い
- 突発的なエラー対応
IT業界は、プロジェクト開発による納期やエラーによる夜間対応など、長時間労働が発生しやすい環境です。
うつ病・メンタル不調がワースト1位
「SIerがブラックしかない」と言われる要因に、うつ病率の高さも挙げられます。
厚生労働省の調査で、IT業界のメンタル不調の高さが明らかとなっています。
情報通信業にて、メンタルヘルス不調により、「退職した労働者」がいた事業所は、全体の11.7%(全17業界中ワースト1位)
上記の結果を見ると、IT業界はメンタル不調による退職が、全17業界中ワースト1位になっています。
このようなメンタル不調率の高さが、SIerを含めたIT業界がブラックしかないと言われる要因です。
SIerはブラックしかない訳ではない|ホワイトSIerも存在する


この章では、SIerはブラックしかない訳ではないという話をします。
- IT業界のブラックは、平成時代の話
- 今は、リモートワーク・フレックス勤務が可能
- IT業界の働き方が多様化した
ブラックSIerを避けたい新卒・未経験者は参考にしてください。
IT業界のブラックは、平成時代の話
昔のIT業界は、長時間労働・パワハラが横行しており、「ブラックしかない」と言われていました。
しかし昨今では、労働環境がかなり改善され、昔ほどのブラックIT企業は無くなっています。
| 令和のIT業界 | 昭和・平成のIT業界 |
|---|---|
| 残業規制等で、残業できない社会に ノー残業デーなどの導入在宅勤務・フレックス制の普及 海外への外注化が主流に AI普及による開発スピードの短縮化 | クライアント至上主義 納期・納品優先の働き方 深夜残業・休日出勤当たり前 エンジニア不足・IT理解人材の不足 |
令和のIT業界では、残業規制やリモート導入などで、かなり働きやすくなっています。そのため昔ほどのブラックの面影はなくなりつつあります。



筆者は下請けSESで働いていましたが
残業は月10時間程度でした。
今は、リモートワーク・フレックス勤務が可能
昨今のIT業界では、リモートワーク・フレックス勤務など、様々な働き方が可能です。
コロナ禍以降、リモートワークが普及しました。特にIT業界は、最もリモートワークが復旧しており、IT業界のリモートワーク普及率55.7%となっています。


SIerも在宅勤務がしやすく、ブルーカラーの肉体労働と比べて、かなり働きやすい環境となっています。
そのため一概に「SIerがブラックしかない」訳ではありません。むしろ働きやすく、人によってはホワイトな環境が用意されています。
エンジニアの働き方が多様化した
IT技術の進化により、IT業界でも様々な職種が誕生しています。
もしSIerがブラックで、嫌なのであれば、別の職種に転職することも可能です。
- SIer
- SES
- 情シス
- 社内SE
- 自社開発エンジニア
- ITコンサル
- サービスエンジニア
特に社内SEや自社開発などは、自社都合で働け、残業務少ないためおすすめです。
SIer以外に転職したいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめです。SESやSIerの求人が除外されているため、安心して求人に応募できます。
ブラックじゃないSIer・ブラックSIerのそれぞれの特徴


この章では、ブラックじゃないSIer・ブラックSIerのそれぞれの特徴をご紹介します。
| ブラックじゃないSIer | ブラックSIer |
|---|---|
| 元請け(プライム案件)が多い 自社内開発が多い エンジニア主導の文化 教育制度が充実 有給取得率・離職率・残業時間が安定 | 多重下請けの末端ポジション(中堅以降のSIer) SES・客先常駐がメイン 営業主導の会社 離職率が高い 教育制度がほとんどない |
IT業界に就職したい新卒・未経験は参考にしてください。
ブラックじゃないSIer
ブラックではないホワイトSIerの特徴は下記の通りです。
- 元請け(プライム案件)が多い
- 自社内開発が多い
- エンジニア主導の文化
- 従業員数1000人以上の大企業
- 有給取得率・離職率・残業時間が安定
元請けや一次請けの案件が多いSIerは、ホワイト企業の可能性が高いです。上位案件は、中抜きが少なく、単価率が良いため、年収が上がりやすく、労働環境も良好になりやすいためです。
また大手SIerもホワイト率が高いです。大手IT企業は、福利厚生が豊富で、教育制度も充実しています。
ブラックSIer
ブラックSIeの特徴は下記の通りです。
- 多重下請けの末端ポジション(中堅以降のSIer)
- SES・客先常駐がメイン
- 営業主導の会社
- 離職率が高い
- 教育制度がほとんどない
ブラックSIerは基本的には、下請け案件が多く、SES・客先常駐がメインとなります。
クライアント先での勤務になるため、客先都合で働かなければなりません。そのためブラックな労働環境になる危険性があります。
特に中堅・中小SIerは、ブラックしかない傾向があるため注意して下さい。
ブラックIT企業を回避するための具体的なコツ


最後に、ブラックIT企業を回避するための具体的なコツを紹介します。
- ホワイト企業特化の就職サイトを活用
- ブラック企業を見極めて回避する
- 転職・就職エージェントで求人選定
- 口コミサイトで最終確認
ホワイトな優良IT企業に就職したい、新卒・未経験は参考にしてください。
ホワイト企業特化の転職サイトを活用
ブラックSIerを避けたい方は、ホワイト特化の転職サイトを利用して下さい。
ホワイト企業特化のメリット
- 厳選な審査を通った求人しかないから安心
- ブラック企業が徹底的に排除
- ホワイト企業の見分け方を教えてくれる
ホワイト特化の転職サイトは、ブラック企業の求人を徹底排除しています。
転職に失敗し、ブラックIT企業に就職してしまうことがないため、安心して求人に応募できます。
ブラックIT企業を避けたい方には、ホワイトIT企業特化の転職サイトがおすすめです。審査に通った求人のみ掲載しているため、確実にブラックSIerを避けられます。
ブラック企業を見極めて回避する
IT業界は「ブラックしかない」と言われるほど、ブラック率が高いです。
そのため求人に応募する際は、ブラック企業を見極めることが何よりも大切になります。
- 常に求人を出していないか?
- 「急募」「未経験歓迎」「やる気重視」など怪しい表現がないか?
- 「みなし残業制」「固定残業代含む」がないか?
- 「客先常駐」「請負」が多くないか?
- 単価が極端に低くないか?
求人を探すときは、上記の観点でチェックしてください。上記の特徴に当てはまれば、ブラックIT企業の可能性が非常に高いです。
転職・就職エージェントで求人選定
ブラックじゃないSIerに就職したい場合は、転職・就職エージェントで求人選定するのも大切です。
転職エージェントは、平均残業時間や有給取得率などの情報に詳しいです。気になる求人があれば、そのIT企業の労働実態を相談してみて下さい。



各企業の残業時間・有給消化率などを教えます。
ブラックSIerの情報をこっそり連携します。
入ってはいけないIT企業を教えます。
転職エージェントは、就職者に有利な情報を提供してくれます。
特に新卒や未経験は、IT企業に騙されることも多いです。積極的にエージェントを活用して下さい。
ブラックIT企業を避けたい方には、IT業界特化の就職エージェントがおすすめです。IT企業の情報に詳しく、ホワイトIT企業を中心に紹介してくれます。
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口コミサイトで最終確認
応募する求人・会社が決まったら、口コミサイトでブラックかどうかの最終確認をしてください。
求人や会社のホームページの印象が、実態と乖離しているケースがよくあります。IT企業の実態をより正確に知るために、口コミサイトで社員のリアルな声をチェックしましょう。
- 口コミサイト(エンジニア就活

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「やりがい」「働きやすさ」「退職理由」で社員のリアルな声を知る - 社内技術ブログサイト(Qiita / Zenn / GitHub)
社員の技術的アウトプットをチェック - Wantedly
企業文化・価値観を掘り下げてチェック
口コミサイトや社内技術ブログなどを見れば、リアルな労働実態が把握できます。
高評価かつ好意的な口コミが多ければ、ブラックSIerの可能性は低いです。
まとめ:SIerはブラックしかない訳ではない|ブラックを回避する方法


以上で、「SIerはブラックしかない訳ではない|ブラックを回避する方法」の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
SIerがブラックしかないと言われる理由は下記の通りです。
- 多重下請け構造で利益が下に行くほど減る
- 元請けの無理なスケジュールが降ってくる
- 客先常駐で働き方をコントロールできない
- 慢性的なエンジニア不足⇒業務負担が集中
- IT業界の納期優先の文化
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SIerに限らず、IT業界は「ブラックしかない」と言われています。そのため怪しい求人を見極める力が大切になります。
SIerはブラックしかないと言われていますが、それは昔の話であり、現在は労働環境がホワイト化しています。各企業も残業が少なくなるよう、努力しているため、そこまで不安視することはありません。
ブラックIT企業を避けたい方は、ホワイト企業特化の転職サイトがおすすめです。興味のある方はぜひ利用してみて下さい。



「IT業界を辞めたよかった体験談」
も紹介しています。
IT業界を離れたいエンジニアは、参考にしてみてください。


