この記事ではSES(客先常駐)をバックレる前にすべきことを解説します。
SES企業で働くエンジニアの中には
SESに向いてないから現場を飛びたい。
常駐先をバックレても良いのかな?
バックレで損害賠償を請求されるの?
と悩んでいる人も多いはず。
そこでこの記事では、バックレる前にすべきことや客先常駐の現場を逃げるときの注意点などを紹介します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
この記事を読み、SESをバックレる前にすべきことを知り、安全にSESから退職しましょう。
実際にSESを辞めた筆者が紹介。
SESを辞めた経験をもとに解説します。
客先常駐をバックレたいエンジニアには、弁護士・労働組合つきの退職代行がおすすめ。弁護士付きだから、トラブルなく、即日退職可能です。
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SES(客先常駐)をバックレる前にすべきこと4選
この章ではSES(客先常駐)をバックレる前にすべきこと4選を解説します。
SESでのバックレは、トラブルになるケースも多いです。自社や常駐先から、損害賠償を訴えられるケースもあります。
そこでバックレ後に苦労しないために、SES(客先常駐)をバックレる前にすべきこと4選を紹介します。
- 労働契約書などを見て、会社の退職事由をチェックする
- 弁護士付きの退職代行に相談してみる
- 退職トラブルや損害賠償の裁判事例を調べる
- 転職先や次の職場を探し始める
バックレた後にトラブルに巻き込まれたくないエンジニアは参考にしてみて下さい。
SES企業に退職を引き止められた時の対処法も紹介中。
合わせて参考にしてみて下さい。
労働契約書などを見て、会社の退職事由をチェックする
SESをバックレる前には、労働契約書などを見て、会社の退職事由をチェックしておきましょう。
会社ごとに就業規則や労働規則は違うため、トラブルを避けるためにも、労働契約を把握するのが大切です。
労働契約書の確認事項
- 退職金の有無
- 退職までの期間
- 禁止事項
- 有給休暇の消化方法
退職時に、退職金が支給されるのか?有給の消化方法はどうなのか?をチェックしておきましょう。
退職後に損をしないためにも、退職に関わる書類には、目を通すようにして下さい。。
弁護士付きの退職代行に相談してみる
SESのバックレする前に、弁護士付きの退職代行に相談するのも一つの手です。
客先常駐の現場をいきなり飛ぶと、トラブルになりやすいです。損害賠償を請求されたりするケースもあるため、バックレ前に弁護士などがいる退職代行に相談しておきましょう。
弁護士付きの退職代行のメリット
- 損害賠償を請求されても、法律を盾に守ってくれる
- 即日でトラブルなく退職できる。
- 会社の人と話すことなく辞められる。
トラブルが不安なエンジニアは、弁護士付きの退職代行を利用して下さい。
労働組合が監修している退職代行も、トラブル時にかなり安全でおすすめです。
トラブルなしでSESをバックレたいエンジニアには、弁護士・労働組合つきの退職代行がおすすめです。トラブルを避けて、即日退職するときに利用して下さい。
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退職トラブルや損害賠償の裁判事例を調べる
客先常駐の現場をバックレる際は、過去のトラブル事例を調べておくのが大切です。
SESを逃げるときに一番気になるのは、常駐先や会社とのトラブル。現場をバックレたことによって、トラブルになるケースも多いです。
そのため、なるべくトラブルにならないよう、過去の裁判の事例を調べておきましょう。
どの行為が違法なのか?訴えられる可能性があるのか?を事前に知り、適切な判断ができるようにして下さい。
転職先や次の職場を探し始める
SESや客先常駐をバックレる前に、次の転職先を探しておくのが大切です。
SESをバックレた後に一番苦労するのが、次の転職先を探すこと。バックレ直後に転職活動を始めると、転職先が見つからず路頭に迷う可能性があります。
・転職先が決まらないと、貯金を切り崩す生活になる。
・退職期間が長引き、転職先が決まりにくい。
・最悪の場合、ホームレスになってしまう。
バックレた後に転職先が見つからないと、最悪の場合ホームレスに…。
今後の人生を考えて、バックレる前に転職先を見つけておいた方が良いでしょう。
SESを辞めたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめです。SES求人が排除されているから、確実にSESから転職できるでしょう。
SESの客先常駐の現場を飛ぶと何が起こるのか?
この章では客先常駐の現場を飛ぶと何が起こるのか?を紹介します。
実際に現場を飛んだエンジニアの口コミを参考に、バックレ後に起こることを時系列順にまとめました。
- 常駐先の担当者から電話がかかってくる
- 常駐先から所属しているSES会社へ連絡がいく
- SES企業の上司から鬼のように電話が掛かってくる
- 無視し続けると、数週間後に退職関連の書類が送られる
SESバックレ後の流れを知りたい方は参考にしてみて下さい。
SESからの転職先におすすめの異業種も紹介しています。
辞めた後の仕事探しに参考にしてみて下さい。
常駐先の担当者から電話がかかってくる
エンジニアが現場を飛んだ場合、まず初めに常駐先の担当者から自分に電話が掛かってきます。
出社時間が9時の場合は、30分~2時間後に、常駐先の担当者から電話が掛かってくるでしょう。
なぜ会社に来ていないのか?病気なのか?何か別の業務が合ってこれないのか?など、遅刻の理由を聞くために電話をしてきます。何回か常駐先の担当者から電話が来ることになるため、注意しておいて下さい。
本気でバックレる場合は、常駐先からの電話に出てはいけません。
電話に出ないと、その後はメールやチャットなどで連絡が届くことになります。
常駐先から所属しているSES企業へ連絡がいく
常駐先担当者からの電話に出ないと、常駐先から自社に電話がいきます。
そこでようやく自社の社員が、無断欠勤したことを知ります。
客先常駐の現場を飛んだ場合の連絡の流れは下記の通りです。
常駐先担当者⇒担当営業⇒SESの上司⇒自分
自社の上司が、自分の部下が現場に来ていないことを知ると、電話を掛けてくるでしょう。
自社の上司から鬼のように電話が掛かってくる
SESの現場を飛んだことが分かると、自社の上司から電話が掛かってきます。
上司によりますが、怖い人だと、鬼のように電話が掛かってくるでしょう。
常駐先から電話が来たぞ!
お客様に迷惑を掛けるな!早く出社しろ!
懲戒解雇、クビにするぞ!
電話に出ないことが分かると、留守番電話やメールが鬼のように届きます。
客先常駐の現場を飛ぶと、大量の連絡がくるので、携帯の電源を切っておくのが無難。電話に出てしまうと、バックレに失敗するので注意が必要です。
無視し続けると、数週間後に退職関連の書類が送られる
会社からの連絡を無視し続けると、メールや郵便物で、退職関連の連絡が届きます。
会社を辞める場合は、退職関係の書類に記入し、会社に送付して下さい。
- 貸与品やデータなどの回収
- 各種書類(年金手帳 · 退職証明書 · 雇用保険被保険者証 · 離職票など)
- 社会保険・雇用保険の脱退手続き
- 税金関連の手続き
- 退職願い
- 機密保持契約書
別途こちら側が用意するべき書類もあるため、会社に郵送するようにしましょう。
SES企業に退職書類を提出し、退職証明証や離職票が届けば、退職手続きが完了となります。
SES(客先常駐)を無断でバックレる4つのリスク
この章では、SES(客先常駐)を無断でバックレる4つのリスクを紹介します。
- 懲戒解雇になるかもしれない
- 損害賠償を請求されるかもしれない
- 給料や退職金に影響する
- 転職活動に影響が出ることも
バックレる前に確認しておいて下さい。
SESからの転職先におすすめの異業種も紹介しています。
辞めた後の仕事探しに参考にしてみて下さい。
懲戒解雇になるかもしれない
SES企業をバックレると、懲戒解雇になる可能性があります。
退職には「自己都合」「会社都合」など様々な種類がありますが、「懲戒解雇」による退職は、今後のキャリア形成が難しくなります。
懲戒解雇になると様々なデメリットがあるからです。
懲戒解雇のデメリット
- 懲戒解雇を受けた事実が履歴書に記載される
- 退職金が減額されたり支給されないことがある
- 雇用保険の給付日数が制限されることがある
会社を懲戒解雇されると、損をすることが多いです。
特に懲戒解雇の事実が、履歴書に掲載されてしまうため、今後の就職活動にかなり響きます。転職先が決まりにくくなるため、バックレはなるべくしない方が良いでしょう。
損害賠償を請求されるかもしれない
SES企業のバックレは、損害賠償を請求されるリスクも孕んでいます。
SESの常駐先を飛ぶと、常駐先と自社を敵に回すことになり、二つの会社とトラブルになる可能性があります。
現場で損失が発生した場合、損害賠償を請求される可能性もあるため注意して下さい。
・自分だけが知っているID・パスワード
・自分しかできない業務
・会社が知り得ない機密情報
上記のような業務に支障が出る情報があれば、逃げる前に情報を連携しておくようにしましょう。
給料や退職金に影響する
SES企業をバックレると、給料や退職金が支払われない可能性もあります。
バックレた場合、会社の上司や同僚と連絡を取れないため、給料が有耶無耶になりやすいです。
会社側がバックレたエンジニアに対して、不当に給料を支払わなかったり、退職金が支払われないケースもあります。
特に退職金などは数百万円単位の損になります。そのためバックレる前に、お金のことは契約書などを見て把握するようにして下さい。
転職活動に影響が出る
SES企業をバックレると、転職活動に影響が出やすいです。
バックレによって会社を退職すると、不自然な履歴書になったり、転職ブラックリストに掲載されたりします。
バックレた後に転職活動を始めると
履歴書の経歴が不自然になって、内定がGETできない。
退職理由を説明できない。
源泉徴収票によって、会社をバックレたのがバレた…。
と転職活動に支障が出るでしょう。
転職活動に失敗する可能性も高まるので、バックレ前になるべく転職先を見つけておくのが大切です。
SESを辞めたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめです。SES求人が排除されているから、確実にSESから転職できるでしょう。
SES企業をバックレるのは法律上「は」問題ない
この章では、SES企業をバックレるのは法律上は問題ないという話をします。
憲法や民法などの定義から見た、バックレの安全性について解説します。
- 憲法 第22条「職業選択の自由」
- 民法 第627条「退職の自由」
SESをバックレたいけど、トラブルが不安なエンジニアは、参考にしてみて下さい。
法律の観点から、バックレの安全性を解説します。
憲法の「職業選択の自由」
憲法で職業選択の自由が保障されているため、バックレてもトラブルになりにくいです。
実際に憲法第22条で、労働者が従事する職業を決定する自由を保有していることが規定されています。
憲法22条に規定する職業選択の自由について
日本国憲法(昭和21年憲法)第22条第1項においては、「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。」と規定されており、これは、職業選択の自由を保障しているものである。
引用:憲法22条に規定する職業選択の自由について
『何人も、職業選択の自由を有する。』と憲法に記載されています。
このような職業選択の自由があるため、SESを飛んでも、法律上訴えられる可能性は低いです。
仕事を辞めた社員を訴える行為は、「職業選択の自由」に違反する恐れがあるためです。
民法で「いつでも退職できること」が明記されている
民法で「いつでも退職できること」が明記されているため、バックレはトラブルになりにくいです。
有期雇用契約であれば、民法第267条で、退職の自由が保障されています。
民法 第627条
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
引用:総務省行政管理局-電子政府の総合窓口(e-Gov)
上記のように、民法では解約の申し入れをした2週間後に退職できることが明記されています。
そのため現場を飛んだとしても、退職を伝えてさえいれば、2週間後に確実に会社を辞められます。
もし早期退職で会社から損害賠償を請求されても、それは違法行為。退職者が裁判で勝てる可能性が高いです。会社側も裁判を起こすメリットは低いでしょう。
SES(客先常駐)の安全な辞め方
この章では、SES(客先常駐)の安全な辞め方を紹介します。
SESを辞めたいエンジニアの中には、「短期離職が不安」「退職を引き止められそう」と悩む人もいるはず。辞めたいけど、トラブルが怖くて、退職に踏み出せない人も多いでしょう。
そこでここでは、なるべく波風を立てないような、安全な退職手順を解説します。
- 退職の意思を伝える(退職届などを用意)
- 退職日を決定する
- 後任者へ仕事の引継ぎを行う
- 残業や有給休暇などの精算をする
- 退職手続きを行う
退職でトラブルを避けたい方は参考にしてみて下さい。
退職の意思を伝える(退職届などを用意)
まず初めに、会社に退職する旨を伝えましょう。
退職を伝える際は、なるべくトラブルが発生しないように、会社に配慮して、退職を伝えるのが大切です。
トラブルなく退職するための伝え方は下記の通りです。
- 退職願いではなく、退職届を用意する
- 3ヶ月以上前に退職の意向を伝える
- 事前に同僚や上司に辞めることを匂わせておく
- 退職理由は絶対に会社のせいにしない
- メールやチャットではなく、直接上司に伝える
退職を伝える時は、上記の点を押さえておきましょう。
退職日を決定する
SES企業に会社を退職する旨を伝えたら、上司と退職日を調整しましょう。
自身の業務量に合わせて、仕事を引き継ぐまでにどれくらいの期間が掛かるのか?キリの良い退職日はいつか?を上司と相談し、具体的な退職日を決めて下さい。
※働き始めて数週間の退職だと、引き継ぐ業務もそこまでないため、即日退職できるケースもあります。
後任者へ仕事の引継ぎを行う
引継ぎ漏れがあると、退職後に取引先企業とトラブルになる可能性があります。
そのため後任や後輩に、しっかりと仕事の引継ぎを行うようにして下さい。
特に常駐先や派遣先で働いている場合は、取引先との今後の関係も考え、しっかりと業務を引き継ぎするのが大切です。
SES退職時の引継ぎ
- 常駐先の業務の引き継ぎ
- 自社業務の引き継ぎ
- 後任の調達、後任の紹介
SES企業では、常駐先と自社での業務、2つを後任に引き継がなければなりません。
客先常駐では引継ぎ漏れが発生しやすいため、引継ぎは丁寧に行ってください。
退職時は数ヶ月以上の余裕をもって引き継ぐと、トラブルなく退職できるでしょう。
残業や有給休暇などの精算をする
退職日が決まったら、退職の準備と並行して、有給休暇の消化と残業代の清算を行いましょう。
バックレで会社を辞める場合は、残業代や有給分の給料が支払われないケースが結構あります。有耶無耶になって損するケースも多いため、給料清算はより注意深く確認しましょう。
もし退職後に振り込まれた給料の額がおかしいな?と感じたら、会社の経理部に問い合わせるようにして下さい。
筆者も退職後に振り込まれた給料の家賃補助が抜かれていた、という事件がありました。実際に存するケースもあるため注意深くチェックしておきましょう。
退職手続きを行う
具体的な退職日が決まったら、順次退職手続きを行いましょう。
会社から退職に必要な書類や手続きを指示されるため、その指示に合わせて準備を進めておいて下さい。
退職手続き
- 退職願の提出
- 退職後の連絡先住所の連携
- 源泉徴収票の獲得
- 雇用保険被保険者の獲得
- 会社から要請される書類の提出
退職が決定したら、会社の人事総務部や上司から指示があるため、その指示に従って書類を準備しておきましょう。
準備に時間が掛かる書類も多いので、退職が決まったタイミングで準備を始めるのがおすすめです。
それと並行して、お世話になった社員に感謝を伝えるようにして下さい。
まとめ:客先常駐の現場の飛び方|逃げる時の注意点
以上で、「客先常駐の現場の飛び方|逃げる時の注意点」の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
客先常駐(SES)をバックレる時にしておくべきことは下記の通りです。
- 退職トラブルや損害賠償の裁判事例を調べる
- 弁護士付きの退職代行に相談してみる
- 労働契約書などを見て、会社の退職事由をチェックする
- 転職先や次の職場を探し始める
バックレる時にはリスクも考えて、事前に情報収集しておきましょう。
SESをバックレる時は、トラブルにならないために、弁護士付きの退職代行を利用するのがおすすめです。弁護士を間に挟めば、トラブルになりにくいでしょう。
SESからバックレる前に、転職先を見つけておくのも大切です。逃げた後に路頭に迷わないためにも、転職先は見つけておくようにしましょう。
SESを辞めたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめです。SES求人が排除されているから、確実にSESから転職できるでしょう。
SESから転職した経験から
「SESをスキル不足で辞めたい時の対処法」
も紹介しています。
合わせて参考にしてみて下さい。