この記事では、SESをすぐ辞めるのはありなのか?について解説します。
SES企業で働くエンジニアの中には

SESを今すぐ辞めたい。
SESを1ヶ月、3カ月で辞められる?
客先常駐を辞める人におすすめの転職先はある?
と気になっている人も多いはず。
そこでこの記事では、SESをすぐ辞めても良いケースやSESからのおすすめ転職先などを紹介します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
この記事を読み、SESをすぐ辞めてもいいケースを知り、SESからの転職を検討しましょう。





SESから社内SEに転職した筆者が紹介。
SESを辞めた実体験をもとに解説します。
SESを今すぐ辞めたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめ。SES企業の求人が排除されているから、確実にSESから脱出できおすすめです。
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SESをすぐに辞めるべきケース


この章では、SESをすぐに辞めるべきケースを紹介します。
- 契約や労働条件が明らかにブラック(法令違反)
- スキルが身につかない、低レベルの業務しか任されない
- 心身に支障をきたしている場合(メンタル・体調の悪化)
- SES企業が明らかに経営不安定・不誠実
SESを辞めたいエンジニアは、参考にしてください。
契約や労働条件が明らかにブラック(法令違反)
今働いているSES企業が明らかにブラックな場合は、SESをすぐに辞めることをお勧めします。
SES企業の労働環境が悪かったり、常駐先が違法行為を繰り返していたり、と職場が法令違反しているケースは、辞めたほうが良いです。
- 契約内容と実際の業務内容がまるで違う
- サービス残業が常態化
- 有給が取れない
- 社会保険未加入
違法状態にあるブラック企業に留まるのは危険です。
経歴にも、精神的にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早い目に辞めた方が良いでしょう。
スキルが身につかない、低レベルの業務しか任されない
スキルの身に付かない常駐先で働いているケースも、SESをすぐに辞めるべきです。
低レベルな業務を数年続けても、スキルは身に付かず、キャリアアップできません。もしスキルのつかない業務を任されているのであれば、早い目に転職して下さい。
- コールセンターや家電量販店に派遣
- エクセル入力だけの業務を1~3カ月ほど継続
- 「誰でもできる監視業務」を続けている
スキルのつかない業務を続けると、市場価値が上がらず、転職先でも評価されません。
若いうちに転職すればキャリアのやり直しが効くため、早い目にSESを辞めるようにして下さい。
心身に支障をきたしている場合(メンタル・体調の悪化)
メンタル・体調の悪化が懸念される場合も、SESをすぐに辞めるべきです。
下記のように、精神的に辛いときは、退職を検討して下さい。



出社前に吐き気がする。
うつ病気味でやる気がおきない。
長時間残業で慢性的な疲労が抜けない。
健康を害してまで、SESを続けるメリットは皆無です。
体を壊せば復職・転職も難しくなるため、精神的に限界な場合は、SESをすぐに辞めるべきです。
もし1ヶ月、2カ月退職まで待てないときは、退職代行がおすすめです。下記の記事を参考に、退職代行を検討して下さい。


SES企業が明らかに経営不安定・不誠実
SES企業が経営不安定・不誠実なときも、SESをすぐに辞めた方がいいです。
- 給料の支払いが遅延している、賞与が払われない
- 面談・営業がずさんで、自分の希望が通らない
- 周りのエンジニアがクビにされている
安定性が低く、キャリア支援も期待できないSES企業は、早めに見切りをつけるのが得策です。
解雇やクビ、倒産に巻き込まれないためにも、早い目にSESを辞めた方が良いでしょう。
SESをすぐに辞めない方がいいケース


この章では、SESをすぐに辞めない方がいいケースを紹介します。
- 経済的・生活的に辞める余裕がない
- 教育制度が充実、成長できる環境
- IT業界でキャリアを築きたい人
SESや客先常駐を、今すぐ辞めるかどうか、悩んでいるエンジニアは参考にしてください。
経済的・生活的に辞める余裕がない
経済的・生活的に辞める余裕がないのであれば、SESを退職すべきではありません。
辞めたあとのリスク管理極めて重要です。もし経済的に厳しい状態で、会社を辞めると、路頭に迷う可能性があるためです。
- 貯金が少ない、家族を養っている
- すぐ転職しても収入が下がるリスクが高い
- 失業期間が不安
退職後の生活が苦しくなるようなら、今すぐSESを辞めるのは控えて下さい。
1~3ヶ月程転職活動を行い、転職先が決まってから辞める(内定→退職)などして、リスク最小限に退職するようにして下さい。
教育制度が充実、成長できる環境
教育制度が充実、成長できるSES企業の場合は、SESをすぐに辞めるべきではありません。
教育に力を入れている企業は、エンジニアとして成長でき、将来のキャリア形成に有利です。
- 資格取得支援、社内勉強会、研修などが充実
- 周りのエンジニアが丁寧に教育してくれる
- セキュリティ、DBなど専門性のある領域に関われている
もし良い教育環境で働けているのであれば、半年、1年は継続して働くべきです。
SESを辞めたい場合でも、数年は働き、スキルを高めた上で転職した方が良いでしょう。
IT業界でキャリアを築きたい
IT業界でキャリアを築きたいエンジニアは、SESをすぐに辞めるのは避けておきましょう。
ITエンジニアとして将来活躍したい場合は、しっかりと今のSESでスキルを高めた方が良いです。スキルを高めて、実務経験を2~3年積んでから転職して下さい。
1ヶ月、3カ月とすぐに辞めて、転職活動をしても、「すぐ辞める人」というレッテルを貼られるだけです。
IT業界で転職活動をしたいのであれば、今の常駐先でしっかりスキルを積み、有利な状況を作ってから、転職するようにして下さい。
SESをすぐ辞めるエンジニアにおすすめの転職先


この章では、SESを辞めるエンジニアにおすすめの転職先を紹介します。
- 自社でのんびり開発できる自社開発企業
- 客先常駐なしの社内SE
- 年収UPが見込める上流工程エンジニア(PM,ITコンサル)
- 自分と相性の良い異業種
客先常駐・SES以外の転職先を紹介します。SESから転職したいエンジニアは参考にして下さい。
自社でのんびり開発できる自社開発企業
SESを辞めるエンジニアには、自社で開発ができる自社開発企業がおすすめです。
自社開発エンジニアは、客先常駐や派遣なしで働けます。先輩や同期のサポートを受けながら経験を積め、しっかりスキルを身に付けられます。
自社開発エンジニアのメリット
- SESエンジニアよりも年収が高い
- 上流工程の業務が多く、ステップアップしやすい
- 客先常駐や派遣がなく、自社でしっかり開発ができる
自社開発エンジニアは、自社のメンバーと開発できるため、孤独になりにくいです。
精神的に楽な状態で開発できるため、SESを辞めたいエンジニアにおすすめの転職先でしょう。
SESをすぐに辞めたいエンジニアは、下記の自社開発特化の転職サイトを利用してみて下さい。SES企業の求人が排除されているから、自社開発企業に転職できるはずです。
- レバテックキャリア
【公式サイト】レバテックキャリア
20,000件以上のエンジニア求人を掲載中。自社開発求人が豊富にあるから、自分に合った自社開発企業を探せる。 - TechGO(テックゴー)
【公式サイト】TechGO(テックゴー)
事業会社の社内SE求人が豊富!1Day選考で、最短で年収200万円以上アップ可能!
客先常駐なしの社内SE
SESが辛すぎて、すぐ辞めたいエンジニアには、客先常駐なしの社内SEがおすすめです。
社内SEは、会社のシステム運用、ITサポートなどを行う仕事。クライアントワークではないため、残業が少なく、SESよりも楽に働けるでしょう。
社内SEのメリット
- 客先常駐や派遣がなく、社内で仕事ができる
- スキル不足の現場にアサインされることがない
- PCキッティングなど、楽な業務が多い
社内SEは客先常駐なしで、社内でのんびり働けます。
実際に筆者もSESから社内SEに転職しました。SES時代よりも気楽に働けているため、SESからの転職先におすすめです。
社内SEに転職したいSESエンジニアは、下記の社内SE特化の転職サイトを利用して下さい。SES企業の求人が排除されているためおすすめです。
上流工程エンジニア(PM,ITコンサル)
SESを今すぐ辞めたい人には、上流工程エンジニア(PM,ITコンサル)もおすすめです。
PMやITコンサルは、SESに比べて高年収の職種です。設計や要件定義など、上流工程の業務に携われ、やりがいを持って働けます。
上流工程エンジニアのメリット
- SESから上流エンジニアにキャリアアップする人が多い。
- 上流工程でやりがいのある仕事に携われる。
- SESよりも圧倒的に高年収(1000万円越えも可能)
設計や要件定義などの上流工程の仕事に就ければ、年収がUPしやすいです。
特にITコンサルに転職できれば、年収1000万円も夢ではないでしょう。
上流工程エンジニアに転職したい人は、下記の上流工程特化の転職サイトがおすすめです。下流工程の求人が排除されているため、確実にSESから脱出できるでしょう。
- MyVision
【公式サイト】MyVision
IT系人材の上流工程転職に強い転職サイト。下流エンジニアから上流エンジニアへの転職に特化しているから安心。
自分と相性の良い異業種
SESを今すぐ辞めたい人には、自分と相性のいい適職に就くのもおすすめです。
SESを辞めたいエンジニアの中には



SESを辞めたいけど向いている仕事が分からない。
適性のある仕事を見つけたい。
長く働き続けられる仕事ってあるのかな?
と転職先が分からない人も多いでしょう。
やりたい仕事がないエンジニアは、自分の適性に合った相性の良い仕事を選ぶのがおすすめです。
あなたがSESを辞めたいと感じているのは、SESに向いていないから。向いていない仕事を辛い思いをして、働き続けているから辞めたくなるのです。
短期離職を避けるためには「自分と相性の良い仕事に就く」ことが大切です。適性の合った仕事に転職するようにして下さい。
無料の適性検査ができる「いい就職ドットコム 」を利用し、自分と相性の良い転職先を探すのがおすすめです。
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SESを辞めるエンジニアの割合について


この章では、SESを辞めるエンジニアの割合を解説します。
SESをすぐに辞める人はどれくらいいるのか?エンジニアの離職率は何%か?実際の公的データを紹介します。
- 会社を1年で辞めるエンジニアは18%いる
- IT業界全体の離職率は10%程度と、意外と低い
SESを辞めたいエンジニアは、参考としてご確認ください。
会社を1年で辞めるエンジニアは18%いる(3年以内だと66.4%)
公的機関の調査で、会社を1年で辞めるエンジニアが18%程度いることが分かっています。
リクルートエージェントの調査では、エンジニアを1年以内に辞める人が5人に1人、という結果が出ています。


上記の図はリクルートエージェントが実施した「初めて入社した会社を辞めたのは、入社何年目の時でしたか?」というアンケート結果。
調査結果を見ると、1年で辞めるエンジニアの割合は「17.7%」もいることが分かります。
すると、1年目は17.7%、2年目は23.0%、3年目は25.7%という結果に。3年目が最も多く、3年以内に辞めた人の合計は、全体の66.4%にも上ることが分かりました。
会社をすぐに辞める人が多いということが、リクルートエージェントの調査で浮き彫りに。
会社を辞めるエンジニアの割合は、「1年目は17.7%」「2年目は23.0%」「3年目は25.7%」となっています。
IT業界全体の離職率は10%程度と、意外と低い
厚生労働省が提供するデータでは、IT業界全体(情報通信業)の離職率は11.9%となっています。
下記のデータは、令和4年(2022年)に厚生労働省が実施した、産業別の離職率の調査結果です。


データを見ると、IT業界の平均離職率は11.9%となっており、他の業界と比べて低いです。※離職率1位は、宿泊業の26.8%
IT業界全体で見ると、SES企業以外にもSIer、ITコンサルなどがあるため、平均よりも低い結果に。
IT業界全体でみると、離職率は低いですが、SES企業だけ見ると離職率が高いです。
SESや客先常駐をすぐ辞めるメリットデメリット


この章では、SESや客先常駐をすぐ辞めるメリットデメリットをご紹介します。
メリット | デメリット |
---|---|
キャリアの方向修正が早くできる 搾取的な構造から脱出 うつ病・精神的ストレスの軽減 スキル停滞を防げる | 「すぐ辞める人」という印象が残る スキル・経験の蓄積が浅い 短期離職のループに入ることも ホワイト企業に受かりにくくなる |
SESを今すぐ辞めるかどうか迷っている方は参考にして下さい。
メリット
SESや客先常駐をすぐ辞めるメリットは下記の通りです。
- キャリアの方向修正が早くできる
- 搾取的な構造から脱出
- うつ病・精神的ストレスの軽減
- スキル停滞を防げる
SESや客先常駐をすぐ辞める一番のメリットは、キャリアの軌道修正ができること。
SESの搾取的な構造から脱出でき、自社開発や社内SEなどの高年収のIT職種に転職できる可能性があります。
デメリット
SESや客先常駐をすぐ辞めるデメリットは下記の通りです。
- 「すぐ辞める人」という印象が残る
- スキル・経験の蓄積が浅い
- 短期離職のループに入ることも
- ホワイト企業に受かりにくくなる
短期離職の一番のデメリットは、「すぐ辞める人」という印象が残ること。
すぐにSESを辞めてしまうと、履歴書に傷がつき、面接官にマイナスなイメージを与えてしまいます。結果的に、転職が難しくなり、ブラック企業に就職してしまうリスクが高まります。
SESや客先常駐をすぐに辞める方法


ここでは、SES企業を最短で辞めたいエンジニア向けに、SESをすぐに辞める方法を2つ紹介します。
- 退職代行を利用すれば即日で退職できる
- 辞める2週間前に退職届を提出する
どうしても今すぐSESを辞めたいエンジニアは参考にしてみて下さい。



「客先常駐を1週間で辞める方法」も解説中。
合わせて参考にしてください。
退職代行を利用すれば即日で退職できる
即日で今すぐSESを辞めたい場合は、退職代行を利用するのがおすすめです。
退職代行を利用すれば、会社に連絡する必要なく、会社を辞められます。そのため、今すぐに辞めたいときや退職を伝えられないときに利用して下さい。
退職代行で会社を辞めるメリット
- 上司や常駐先に連絡することなく、即日で会社を辞められる。
- バックレるよりも、有給消化を取得しやすい。
- 弁護士監修のため、トラブルや訴訟になりにくい。
退職代行を利用すれば、すぐに会社を辞められます。弁護士や労働組合がバックについている退職代行もあるため、トラブルになりにくいのも安心。
ただ退職代行は会社をすぐに辞められますが、社会の風当たりはまだまだ強いです。
退職代行を使うことで、転職先探しに苦労することもあるので、どうしても今すぐ辞めたいエンジニアだけ利用して下さい。
SESエンジニアにおすすめの退職代行は下記の2つです。即日で今すぐSESを辞めたい方は利用して下さい。
- 弁護士法人ガイア法律事務所
【公式サイト】弁護士法人ガイア法律事務所
弁護士が運営する退職代行サービス!トラブルなく確実に辞めたい方におすすめ! - 退職代行Jobs
【公式サイト】退職代行Jobs
法適合の労働組合が運営する退職代行!業界最安級の27,00円で退職を依頼できる!
辞める2週間前に退職届を提出する
SES企業をすぐに辞めたいエンジニアは、2週間前に退職届を提出して下さい。
一般的に会社を辞めるためには、「3ヶ月前に退職を伝える」必要があります。しかし、民法では退職について、申し入れれば最短2週間で雇用を解消できる、と定義されています。
民法 第267条
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
民法267条で2週間で退職できることが正式に決まっています。
民法で定義されているため、会社には2週間前に退職を伝えればOK。SES企業をすぐに辞めたいエンジニアは、退職の2週間前に会社に伝えるようにして下さい。
退職を伝える際は「直属の上司⇒課長⇒部長⇒社長」という順番で、退職を伝えるのがベターです。
まとめ:SESをすぐ辞めるのはあり|1~3カ月での早期退職


以上で、「SESをすぐ辞めるのはあり|1~3カ月での早期退職」の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
SESをすぐ辞めたいエンジニアには、下記の職業が転職先におすすめです。
- 自社でのんびり開発できる自社開発企業
- 客先常駐なしの社内SE
- 自分と相性の良い異業種
上3つの仕事は客先常駐や派遣がないため、自分の会社でのんびり働けます。
もうSESは無理だ!というエンジニアは転職先に検討してみて下さい。
SESを辞めたいエンジニアには、社内SEや自社開発に特化した転職サイトを活用するのがおすすめです。
社内SEに興味ある人は、下記の社内SE特化の転職サイトを利用してみましょう。
SESから自社開発に脱出したいエンジニアは、下記の自社開発特化の転職サイトを利用してみて下さい。



客先常駐での勤務経験から
「SESのプロジェクト途中の退職方法」
も書いています
SESをプロジェクト途中で退職したいエンジニアは、参考にしてください。

