この記事では、IT業界が派遣ばかりする理由を解説します。
IT業界への就職を検討する人の中に

IT業界は派遣ばかりって聞くけど本当?
IT企業は客先常駐しかないの?
派遣なしのIT企業に就職したい…。
と悩んでいる人も多いはず。
そこでこの記事では、IT業界が派遣ばかりする理由や派遣なしのIT企業に就職する方法を紹介します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
記事を読んで、IT業界の派遣ばかりの現状を知り、IT派遣なしのIT企業に就職しましょう。





IT業界で働いた中堅エンジニアが解説。
SESから社内SEに転職した経験から解説します。
派遣なしのIT企業に就職したい方には、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめ。エンジニア派遣企業の求人が排除されているおすすめです。
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IT業界が派遣ばかりする理由


この章では、IT業界が派遣ばかりする5つの理由を紹介します。
なぜIT業界が派遣ばかりなのか?なぜ客先常駐しかいのか?その理由について、SES企業で働いた実体験から解説します。
- エンジニア派遣がビジネス的にリスクが小さい
- エンジニア不足により企業ニーズがある
- コスト管理のしやすさ
- 日本は受託開発が多く、多重下請け構造
- 客先常駐の割合が90%以上を超えている
IT業界が派遣ばかりの理由を知りたい人は参考にしてみて下さい。



実際にIT業界で働いた実体験から解説。
IT企業のリアルを暴露します。
ビジネス的にリスクが小さい
IT企業側からすると、エンジニア派遣はビジネス上リスクが小さいです。
エンジニア派遣は資本金が少なくても始められるビジネスで、参入障壁がかなり低いです。
ビジネスを始めやすく、収益も安定しやすいため、多くのIT企業が派遣ばかりしている現状となっています。
エンジニア派遣のリスクが小さい理由
- 自社システムの開発のような初期投資が必要ない。
- 使えないエンジニアを切りやすい。
- 広いオフィスが必要ない。(固定費が安い)
- 少人数から始められる。
ビジネスの観点から見ると、エンジニア派遣は、リスクが小さく、単価も高いです。
ビジネス上の始めやすさがあるため、IT企業が派遣ばかりとなっています。
エンジニア不足により企業ニーズがある
日本ではITエンジニアが不足しているため、IT派遣は企業ニーズがあります。
エンジニア派遣はニーズがあり儲かりやすいため、IT派遣企業ばかり蔓延しています。
実際に、日本では今後30万人以上、IT人材が不足すると予測されています。下記のデータをご覧ください。


上記のグラフはみずほ情報総研株式会社が調査した『IT 人材需給に関する調査』。
グラフを見ると「日本のIT人材は2030年に30万人不足する」という調査結果が分かります。
エンジニア不足のため、単価が上がりやすく、契約も取りやすいため、エンジニア派遣は儲かりやすいです。結果として、IT業界が派遣ばかりとなっているのです。
日本は受託開発が多く、多重下請け構造
日本は受託開発が多く、下請け企業ばかりなので、派遣が多い状態となっています。
日本のIT業界のシステム開発は、下記のようなピラミッド型の下請け構造になっています。下流工程に行くほど、派遣や客先常駐が横行している現状です。


元請け企業がシステム開発を依頼⇒2次請けがエンジニアを派遣要求⇒3次請け企業がエンジニアを派遣
といった形で、元請けから下請けに商流が下り、エンジニアが派遣されるケースが多いです。
日本のIT業界では、自社開発の文化がなく、外部に委託して開発する受託開発が主流。受託開発が主流になっているため、エンジニア派遣ばかりとなっているのです。
コスト管理のしやすさ
IT業界が派遣ばかりの理由として、コスト管理のしやすさも挙げられます。
会社の経営上、正社員を雇うよりも、派遣やSESの方がコスト管理しやすいです。正社員よりも派遣の方が、契約解除やクビにしやすいためです。
エンジニア派遣はコスト管理しやすい
- プロジェクト終了後にすぐ契約終了できる
- 正社員を雇うよりも、「損切り」しやすい
- 窓際社員・社内ニートのリスクを減らせる
IT業界では、プロジェクトによる人材の流動性が激しく、派遣エンジニアの方が使い勝手が良いです。
そのためIT企業は、正社員採用は最小限に、IT派遣の割合を大きくする傾向にあります。
客先常駐の割合が90%以上を超えている
IT業界が派遣ばかりと言われているのは、90%以上のIT企業が客先常駐をしているためです。
IT企業のほとんどが、取引先にエンジニアを常駐させて働かせる、客先常駐を行っています。
実際に公的機関の調査で、IT企業の90%以上が客先常駐をしていると答えています。


上記の図は厚生労働省が運営する「働き方・休み方改善ポータルサイト」のアンケート調査結果です。
グラフを見ると、客先常駐をしているIT企業は、90%以上存在していることが分かります。
データで見ても派遣や客先常駐などの働き方が主流となっているため、IT業界は派遣ばかり、と言われるのは当然ですね。
派遣なしのIT企業に就職する方法


この章では、派遣なしのIT企業に就職する方法を紹介します。
- 自社開発・社内SE特化の転職サイトを利用する
- 自社システム・サービスのある企業に就職する
- 大手のIT企業に就職する
客先常駐や派遣をしたくないエンジニアは、参考にしてみて下さい。



SESから社内SEに転職した経験から解説。
実際にやって良かった方法を紹介します。
自社開発・社内SE特化の転職サイトを利用する
派遣なしのIT企業に就職したいエンジニアは、自社開発・社内SE特化の転職サイトが一番おすすめです。
自社開発や社内SEに特化した転職サイトは、派遣企業の求人が排除されています。
そのため自社開発・社内SE特化の転職サイトを利用すれば、確実に派遣企業を回避できるでしょう。
- エンジニア派遣企業の求人が排除されている。
- 厳選された優良IT企業のみ紹介。
- 自社エンジニアや社内SEの求人が豊富にある。
自社開発や社内SEに特化しているから、派遣企業の求人が無いから安心。
確実にエンジニア派遣なしのIT企業に転職できるでしょう。
派遣なしのIT企業に就職したい方には、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめ。IT派遣企業の求人が排除されておりおすすめです。
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20,000件以上のエンジニア求人を掲載中。自社開発求人が豊富にあるから、自分に合った自社開発企業を探せる。 - 社内SE転職ナビ
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自社システム・サービスのあるIT企業に就職する
自社システム・サービスがあるIT企業も、派遣なしで働け、就職先におすすめです。
誰もが聞いたことのある自社システムを開発している企業は、派遣が少ない傾向にあります。
自社システムの開発がメイン業務で、自社で働ける可能性が高いからです。。
・OBIC…人事・給与計算ソフト
・楽々清算…領収書管理・給与計算ソフト
・らくしふ…シフト管理ソフト
上記のような誰もが聞いたことのある自社システムを持つIT企業は、自社開発しやすく派遣なしで働けるでしょう。
派遣なしのIT企業に転職する際は、有名な自社システム・サービスがあるか、ホームページでチェックして下さい。
大手のIT企業に就職する
大手のIT企業に就職することも、IT派遣企業の回避におすすめです。
大手IT企業は客先常駐や派遣の仕事が少ない傾向にあります。
大手のIT企業が派遣なしの理由
- 自社サービスや自社システムが多く、派遣をする必要がない。
- 1次請け案件が多く、自社で仕事がしやすい。
- 自社のエンジニアが豊富で、派遣をする必要がない。
- 下請けではないから。
大手ほど自社開発や元請け案件が豊富で、自社で業務がしやすいです。
派遣なしのIT企業に就職したいエンジニアは、できるだけ従業員の多い、大手企業に就職しましょう。
逆に中堅SIerや中小IT企業は派遣ばかりなので注意が必要です。
派遣ばかりするIT企業の特徴


この章では、派遣ばかりするIT企業の特徴を解説します。
- 自社システムやサービスがない
- 従業員が少ない(下請けの中小IT企業)
- 未経験エンジニアばかり募集する
IT派遣企業の特徴を知り、回避できるようにして下さい。



SESと派遣の違いを知りたい方は
合わせて参考にしてみて下さい。
自社システムやサービスがない
自社システムやサービスがないIT企業は、派遣ばかりしている可能性がかなり高いです。
強みとなる自社システムがない企業は、派遣やSESで利益を得ています。
エンジニア派遣でしか売上を立てられない、典型的なIT派遣企業の可能性が高いです。
- 自社システムがないと、派遣やSESでしか収益を得られない。
- 他社のシステム開発や保守を受託するしかない
- 技術者を商品化するビジネスモデル
自社システムや自社サービスがない企業は、IT派遣ばかりの傾向があります。
会社のホームページを見て、有名システムやサービスがないかチェックしてみて下さい。
自社システムやサービスがなければ、ほぼ確実にエンジニア派遣企業です。
従業員が少ない(下請けの中小IT企業)
従業員が少ないIT企業も、エンジニア派遣の可能性がかなり高いです。
一般的に中小IT企業になるほど、下請けであることが多く、派遣ばかりになりがち。
中小企業は資本金が少なく、自社システムを開発できないため、派遣事業に陥りやすいです。



自社開発したいけど、資本金が足りない。
スキルのあるエンジニアがいないから厳しい。
エンジニア派遣で売上を立てるしかない。
従業員が少ない中小企業は、大手IT企業の下請けになりやすいです。下請けになった結果、派遣や客先常駐をするしかないケースも多いです。
中小IT企業は派遣ばかりのため、転職は避けた方が良いでしょう。
未経験エンジニアばかり募集する
未経験エンジニアばかり募集する企業も、派遣をしている可能性が高いです。
一般的に派遣業は、ITスキルが低くても成り立つビジネス。スキルの低いエンジニアでも、探せば派遣できる現場があるからです。
IT派遣企業は、積極的に未経験エンジニアを募集する傾向にあります。


未経験エンジニアを募集する求人を見つけたら、IT派遣企業を疑ってください。
未経験エンジニアばかりを採用するのは、SES企業やIT派遣企業の大きな特徴です。
IT業界の派遣以外の働き方(正社員、自社開発、社内SE)


この章では、IT業界の派遣以外の働き方をいくつか紹介します。
- 社内SE・情シス社員
- 自社開発エンジニア
- リモート専業(フルリモート正社員・業務委託)
IT業界で派遣以外で働きたいエンジニアは参考にしてください。
社内SE・情シス社員
社内SE・情シス社員は、派遣なしで働けるエンジニア職です。
社内SEは一般企業の情報システム部門に所属し、IT環境の運用保守・改善を担います。ITインフラ・セキュリティ・社内システム導入等が業務の中心です。
- 社内SEのメリット
安定している。(BtoB・BtoC大企業に多い)
効率化・社内経営に携われる。
- 社内SEのデメリット
技術の最先端に触れる機会が少ない。
ベンダー管理が主業務になりがち。
社内SEは、派遣ばかりのIT業界ではなく、他業界の企業で働けます。そのため派遣が少ない傾向にあります。
派遣なしの社内SEに転職したいエンジニアは、社内SE特化の転職サイトを利用してみて下さい。
- 社内SE転職ナビ
【公式サイト】社内SE転職ナビ
社内SE専門の転職サイト。SEGAやDeNAなどの大手企業の社内SE求人が豊富。※土曜祝日の面談もOK - WARCエージェント
【公式サイト】WARCエージェント
管理部門特化の転職サイト。情シスなどの求人が豊富だから、確実に社内SEに転職できる!
自社開発エンジニア
自社開発エンジニアも、SESや派遣なしで働けるエンジニア職です。
自社開発エンジニアは、自社で提供するサービスを、開発・運用する仕事です。SaaSやWebサービス、スマホアプリなどを主に開発します。
- 自社開発エンジニアのメリット
働き方の自由度が高め(リモート等)
自社でのんびり働ける
- 自社開発エンジニアのデメリット
入社時に高いスキルを求められる
スピード重視・成果主義の文化あり
自社開発エンジニアは、派遣なしで働け、スキルの専門性を身に付けられます。
派遣なしの自社開発に転職したいエンジニアは、自社開発特化の転職サイトを利用してみて下さい。
- レバテックキャリア
【公式サイト】レバテックキャリア
20,000件以上のエンジニア求人を掲載中。自社開発求人が豊富にあるから、自分に合った自社開発企業を探せる。 - TechGO(テックゴー)
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事業会社の社内SE求人が豊富!1Day選考で、最短で年収200万円以上アップ可能!
リモート専業(フルリモート正社員・業務委託)
リモート専業SEも、派遣なしで働ける傾向にあります。
フルリモートエンジニアは、フルリモート環境で正社員または契約ベースで働く形態です。
- リモート専業のメリット
通勤ストレスなし。
派遣なしで自宅で勤務可能
- リモート専業のデメリット
孤独感・コミュニケーションの難しさ
自己管理能力・技術力が強く求められる
フルリモートはオンラインで全て完結するため、派遣先や常駐先に出向する必要がありません。
結果として派遣なしで働きやすいです。
エンジニアがIT派遣をするメリット・デメリット


最後に、エンジニアがIT派遣をするメリット・デメリットを解説します。
IT派遣企業に就職するかどうか迷っている人は参考にしてみて下さい。
- IT派遣のメリット
- IT派遣のデメリット
IT派遣はメリット・デメリットあるので、良い面と悪い面を比較しておきましょう。
IT派遣のメリット
エンジニア側から見た、IT派遣企業のメリットは下記の通りです。
- ITスキルがあればかなり稼げる。
- 上流工程が少なく、開発に集中できる。
- フリーランスエンジニアに転身しやすい。
- 合わない職場であれば、すぐに職場を変えられる。
エンジニアの派遣は、普通の派遣と違って、ITスキルが高ければ高いほど年収が上がります。
そのためプログラミングスキルの高い人や高難易度のIT資格を持つ人におすすめです。
IT派遣のデメリット
エンジニア側から見た、IT派遣企業のデメリットは下記の通りです。
- プログラミングスキルが無いと低年収になりやすい。
- 下流工程ばかりで、上流工程にステップアップしにくい。
- スキルがないとすぐに契約を切られる。
IT派遣はITスキルが低いと、単価が安くなり、年収が低くなりやすいです。
また上流工程にステップアップしにくいため、キャリアの幅が狭くなりがちです。
IT派遣企業に就職したい場合は、このようなメリットデメリットを理解した上で、キャリアを決定して下さい。
まとめ:IT業界が派遣ばかりする理由|派遣なしのIT企業に就職する方法


以上で、IT業界が派遣ばかりする理由|派遣なしのIT企業に就職する方法の解説は終了です。
下記この記事のまとめです。
IT業界が派遣ばかりとなっている主な理由は下記の通りです。
IT業界が派遣ばかりする理由
- エンジニア派遣がビジネス的にリスクが少ない
- 客先常駐の割合が90%以上を超えている
- エンジニア不足により企業ニーズがある
- 日本は受託開発が多く、多重下請け構造
IT業界で派遣が蔓延しているのには、日本のIT業界の構造的な問題があるからです。
IT派遣なしの企業に就職したい場合は、自社開発・社内SE特化の転職サイトを使うのがおすすめです。
社内SEに興味ある新卒エンジニアは、下記の社内SE特化の転職サイトを利用してみましょう。
自社開発に転職したい新卒エンジニアは、下記の自社開発特化の転職サイトを利用してみて下さい。



SES企業で働いた経験から、
「転職エージェントが派遣ばかり紹介する理由」
も紹介しています。
派遣を避けたいエンジニアは、合わせて参考にしてみてください。

