この記事では、エンジニアが派遣を辞めたいと思う理由について解説します。
派遣で働くエンジニアの中には、

IT派遣を辞めたい。
辞めたい時の対処法はある?
辞めるタイミングは?
と気になっている人も多いはず。
そこでこの記事では、派遣エンジニアが辞めたいと感じる理由や辞めたい時の対処法を解説します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
この記事を読み、派遣エンジニアが辞めたい理由を知り、IT派遣から脱出しましょう。





派遣を経験した中堅エンジニアが紹介。
IT派遣から社内SEに転職したの実体験から解説します。
IT派遣を辞めたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめ。SESや派遣企業の求人が排除されているから安心です。
IT派遣を辞めたいと思う6つの理由


この章では、IT派遣を辞めたいと思う6つの理由を紹介します。
- 常駐先での立場が弱い
- 将来への不安が大きい
- 派遣の暗黙ルールが辛い
- 給料が上がらない(年収が低い)
- 派遣会社と派遣先の間で板挟み
- 雇用の安定性が低い
IT派遣のリアルな実態を知りたいエンジニアは、参考にしてみて下さい。



『IT業界が派遣ばかりの理由』
についても解説しています。
合わせて参考にしてみて下さい。
常駐先での立場が弱い
IT派遣エンジニアは常駐先での立場が弱いため、辞めたいと感じやすいです。
エンジニアが派遣で働くと、クライアントの職場に常駐して働くことになります。常駐先(アウェー)で業務するため、肩身が狭く、精神的にかなりきついです。
- 客先の正社員の言いなりになりやすい
- クライアント先で味方がいない
- 業務改善を頼めない
派遣エンジニアは、現場では正社員の言いなりになりがち。
立場の弱さから、いじめやパワハラに遭いやすいため、派遣を辞めたいと感じる要因です。
将来の不安が大きい
将来の不安が大きいことも、IT派遣を辞めたいと感じる要因です。
派遣エンジニアは、正社員よりもクビを切られやすいため、雇用が不安定になりやすいです。契約更新でクビになったり、待機で給料が発生しなかったり、と給料が不安定になりがちです。



派遣のままだと将来が不安。
40代50代になって、クビになるかも?
正社員経験ないと、転職は難しい?
派遣エンジニアのまま働くと、40代、50代になったときに、派遣切りにあうことも。
転職しようとしても、派遣経験ばかりだと不利になるため、注意して下さい。
派遣の暗黙ルールが辛い
派遣社員特有の暗黙のルールも、派遣エンジニアにとって、辞めたい要因です。
派遣社員には、明文化されていない決まりごとやマナーが存在します。派遣エンジニアも例に漏れず、暗黙のルールを順守しなければなりません。
- 問題があっても自己解決しない
- 社内情報は「知らなかったこと」にする
- 契約範囲を逸脱しない(が、多少はやる)
- 表立った出しゃばりはNG
- 派遣は「空気を読む力」が最重要
- 正社員よりも見た目に気を遣うべき
派遣社員は、「正社員よりも下」という暗黙の了解があり、派遣エンジニアは蔑ろにされがち。
正社員に馬鹿にされることも多いため、IT派遣を辞めたいと感じやすいです。
給料が上がらない(年収が低い)
他のIT職種と比べて年収が低いことも、IT派遣を辞めたいと感じる要因です。
他のエンジニア職と比べると、派遣エンジニアの平均年収はかなり低いです。下記IT職種別の平均年収をご覧ください。
エンジニアの平均年収の比較
- IT派遣の平均年収:400〜450万円
- SIerの平均年収:約550万円
- 社内SEの平均年収:約580万円
SIerや社内SEと比べると、平均年収が100万円以上低い現状となっています。
派遣エンジニアの年収が低い背景には、雇用の不安定さや下請けの買い叩きなどがあります。
平均年収が低いことも、エンジニアが派遣を辞めたいと感じる要因です。
派遣会社と派遣先の間で板挟み
派遣会社と派遣先の間で板挟みに合うことも、派遣エンジニアの辛いところです。
派遣エンジニアは、自社と派遣先の両社の顔色をうかがいながら、仕事をしなければなりません。派遣会社と派遣先の意図が合わないと、板挟みにあい辛いです。
板挟みの構図
派遣先:「この人に慣れてもらっているし、続けてほしい」
派遣会社:「他のプロジェクトで人手不足だから移動させたい」
派遣社員:「どちらの意向に合わせればいいのか分からない」
両社の意向が合わないと、振り回されることも良くあります。
両方の板挟みがきついため、IT派遣を辞めたいエンジニアは結構多いです。
雇用の安定性が低い
雇用の安定性が低いことも、IT派遣を辞めたい理由の1つです。
派遣エンジニアは、正社員エンジニアに比べて、雇用が不安定です。正社員雇用に比べて、会社がクビを切りやすいため、失職しやすいです。
派遣エンジニアが職を失うケース
- 契約更新がなければ、解雇される
- 長期間働いても正社員登用されない
- 40代50代になり、会社都合で解雇に
派遣エンジニアは、契約更新できずに、派遣先が決まらないと、給料が発生しないこともあります。
給料が安定しないことも多いため、辞めたいと感じる派遣エンジニアが一定数います。
IT派遣を辞めたい時の対処法


この章では、IT派遣を辞めたい時の対処法を紹介します。
- 派遣先を変えて気持ちを切り替える
- 自社開発や社内SEに転職する
- より待遇の良いIT派遣会社への転職
- 仕事と距離をおく
派遣エンジニアのリアルな実態を知りたい人は、参考にしてみて下さい。



派遣やSESで働いた経験から
辞めたい時の具体的なアクションを解説します。
派遣先を変えて気持ちを切り替える
IT派遣を辞めたい原因が、今の職場にあれば、転職よりも、派遣先変更がおすすめです。
辞めたい原因が今の派遣先
- 派遣先でのいじめ
- 現場でスキルがつかない
- 単純作業の押し付け
上記のように、派遣先が原因で、辞めたい気持ちになっているのであれば、派遣先を変更してください。
自社の上司や担当者に、案件変更したい旨を伝えましょう。担当の営業が、案件変更に向けて動き出してくれるはずです。
もし会社側が、派遣先を変えてくれない場合は、転職や退職を検討して下さい。
自社開発や社内SEに転職する
IT派遣を辞めたいエンジニアは、自社開発や社内SEに転職するのもおすすめです。
もし派遣が辛いのであれば、派遣や客先常駐のない自社開発エンジニアが良いです。自社開発や社内SEは、自社でシステム開発できるため、派遣なく社内で働けます。
- 派遣エンジニアよりも100万円以上年収が高い
- 派遣なしで、自社でのんびり働ける
- 雇用が安定している
自社開発や社内SEは、派遣エンジニアに比べて、待遇が良いです。
もし派遣を辞めたいのであれば、転職先に検討してみて下さい。
IT派遣を辞めたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめです。IT派遣企業の求人が排除されているため、確実に派遣から脱出できるでしょう。
より待遇の良いIT派遣会社への転職
もし派遣を辞めたい原因が、今の派遣会社にあるのであれば、転職を検討してみて下さい。
派遣先や今の年収、福利厚生など、今の会社に不満があれば、転職がおすすめです。派遣企業ごとに待遇はかなり違うため、転職することで、より良い待遇で働ける可能性があります。
- より時給単価の高い派遣会社に
- 正社員登用ありの会社に
- 福利厚生のしっかりした会社に
もし今の会社で働き続けることに、希望を抱けないのであれば、転職を検討しましょう。
転職サイトなどで、好待遇のエンジニア求人がないか、チェックしてみて下さい。
仕事と距離をおく
会社を辞めたい時は、一時的に仕事から距離を置くことも大切です。
仕事で根を詰めすぎると、ストレスになります。辞めたい気持ちが募った時は、一度仕事から離れて、リフレッシュするようにして下さい。
- 1週間ほどの長期休暇で海外へ
- 1ヶ月ほど休職してみる
- 実家に帰省して愚痴をこぼす
仕事から距離をおくことで、悩みが解消されることがよくあります。
辞めたい気持ちが早まり、選択ミスをしないよう、一度気持ちをリフレッシュさせるのが大切です。
IT派遣に向いているエンジニア向いていないエンジニア


この章では、IT派遣に向いている人向いていない人を紹介します。
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
変化を楽しめる人 幅広い技術に興味がある人 コミュニケーションが得意な人 深い人間関係を築きたくない人 自社の飲み会やイベントが嫌いな人 | 客先常駐なしでのんびり働きたい人 人見知りでコミュ障な人 安定した雇用を求める人 一つの会社で長く働きたい人 専門的なスキルを身に付けたい人 |
自分が派遣エンジニアに向いているかチェックしてください。



IT派遣の向き不向きを知り、
転職活動の参考にしてみて下さい。
向いている人
IT派遣に向いている人の特徴は下記の通りです。
- 変化を楽しめる人
- 幅広い技術に興味がある人
- コミュニケーションが得意な人
- 深い人間関係を築きたくない人
- 自社の飲み会やイベントが嫌いな人
変化を楽しめるエンジニアは、IT派遣に向いています。
派遣で働くと、数ヶ月~3年おきに、案件を変えられます。現場を変えるたびに、新しいスキルを経験できるので、飽きることなく働き続けられるでしょう。
向いていない人
IT派遣に向いていない人の特徴は、下記の通りです。
- 客先常駐なしでのんびり働きたい人
- 人見知りでコミュ障な人
- 安定した雇用を求める人
- 一つの会社で長く働きたい人
- 専門的なスキルを身に付けたい人
客先常駐なしで、同じ会社で働き続けたいエンジニアは、IT派遣に向いていないです。
派遣エンジニアは、職場がコロコロ変わるため、人見知りやコミュ障には不向きです。
一つの職場で長く働き続けたいエンジニアは、社内SEや自社開発に転職した方が、気楽に働き続けられるでしょう。
IT派遣を辞めるタイミング|退職時期


この章では、IT派遣を辞めるタイミング|退職時期を紹介します。
何月に退職するのがいいのか?失敗しにくい時期はいつか?など具体的な退職タイミングを解説します。
- 契約更新・契約満了のタイミング
- 退職前に転職活動して、内定をGETしたとき
- 求人が増える「1月・7月・10月」のタイミング
派遣エンジニアを辞めたい人は参考にしてください。
契約更新・契約満了のタイミング
派遣エンジニアの辞めどきとして、常駐先の契約更新のタイミングが最もおすすめです。
派遣で働いていると、数ヶ月置きに契約更新を行います。上司から契約更新の話が来たら、契約更新を断り、そのまま会社を辞める旨を伝えてください。
契約更新は自社の上司と直接話せる大事な機会。契約更新を断った後に、その理由として退職の旨を伝えると、流れで退職を伝えやすいです。
派遣を辞めたいエンジニアは、契約更新のタイミングで伝えるようにしてください。
退職前に転職活動して、内定をGETしたとき
IT派遣を辞めるタイミングとして、内定が決まった時もおすすめです。
働きながら転職活動をすれば、仕事がなくなるリスクなく、転職先を探せます。もし内定が決まれば、会社を辞めれば良いため、内定が決まったタイミングが最もおすすめです。
もし派遣を辞めたいのであれば、転職活動を始めてみて下さい。
SESや派遣を避けたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめ。SESや派遣企業の求人が排除されているからおすすめです。
求人が増える「1月・7月・10月」のタイミング
IT派遣を辞める時期として、求人が増える「1月・7月・10月」のタイミングがおすすめです。
年単位のスケジュールで見ると、「1月・7月・10月」は採用が活発になりやすいです。
派遣を辞めた後の就職先が見つかりやすいので、「1月・7月・10月」前後に転職すると良いでしょう
「1月・7月・10月の期の切り替わり」「6~7月は夏の賞与受け取り後」は採用が活発化しやすいです。
逆に採用が鈍化する5月・8月・1月は、転職できないので注意して下さい。
しっかり採用が活発になるタイミングを見て転職すると、失敗しにくいでしょう。
IT派遣を辞めたいエンジニアからのよくある質問


最後に、IT派遣を辞めたいエンジニアからのよくある質問を紹介します。
- 派遣の暗黙のルールとは何ですか?
- 何年まで働けますか?
- 契約の途中でやめたらどうなる?
派遣に関する悩みや不安がある方は参考にしてください。
派遣の暗黙のルールとは何ですか?
- 派遣の暗黙のルールとは?
-
派遣の暗黙のルールとは、明文化されていない派遣社員の決まりごとやマナーを指します。
派遣の暗黙のルールは、具体的には下記のようなものが挙げられます。
派遣の暗黙のルール例
- 正社員よりも早く電話を取る
- 清潔感のある身だしなみ
- 守秘義務を遵守する
- 派遣登録の説明会を無断で遅刻しない
- 会社名を言わない
派遣の暗黙ルールは、正社員を優遇するための一種の差別です。
守る必要はありませんが、派遣先でトラブルにならないために、気を付けておく必要があります。
何年まで働けますか?
- IT派遣は何年まで働けますか?
-
派遣は同じ職場では3年まで働けます。「派遣契約」のルールで、同じ部署で3年以上働けないことが明記されています。
IT派遣は同じ職場で3年までしか働けません。これは派遣の3年ルールと呼ばれています。
3年ルールとは「同一部署への派遣を3年に制限すること」 。派遣社員の雇用を安定させ、正社員への転換を促すために設けられたルールです。
このルールがあるため、派遣エンジニアは同じ会社の同じ部署で、3年以上働くことができません。
契約の途中でやめたらどうなる?
- 契約の途中でやめたらどうなる?
-
派遣の契約満了まで働いた場合は、会社都合退職。やむを得ない事情に該当しない理由で契約期間の途中に辞めた場合は、自己都合退職。という扱いになります。
派遣の契約満了まで働いた場合は会社都合退職とみなされ、7日間の待機期間後すぐに失業手当の給付を受けられます。
一方、やむを得ない事情に該当しない理由で契約期間の途中に辞めた場合、7日間の待機期間に加えて2ヶ月間の給付制限期間が発生します。
まとめ:IT派遣を辞めたいと思う6つの理由|辞めるタイミング


以上で、「IT派遣を辞めたいと思う6つの理由|辞めるタイミング」の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
IT派遣を辞めたいと感じる理由は、下記の通りです。
- 常駐先での立場が弱い
- 将来への不安が大きい
- 雇用の安定性が低い
- 給料が上がらない(年収が低い)
- 派遣会社と派遣先の間で板挟み
- 派遣の暗黙ルールが辛い
派遣エンジニアは常駐先というアウェーで働くため、立場が弱くなりやすいです。
常駐先の社員に逆らえず、言いなりになってしまうことも多いので、辞めたいと感じてしまいます。
SESや派遣を辞めたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめです。SESや派遣企業の求人が排除されているから、確実に脱出できるでしょう。



SESで働いた経験から
「SESと派遣はどっちがいいのか?」
も解説しています。
派遣に興味があるエンジニアは、参考にしてみて下さい。

