SESとIT派遣はどっちがいいのか?違いやメリットデメリットを解説

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この記事ではSESとIT派遣はどっちがいいのか?について解説します。

IT業界を目指すエンジニアの中には、

IT業界志望者

SESと派遣ってどっちがおすすめなの?
SESと派遣のメリットデメリットを知りたい。
同じって聞くけど実態はどうなの?

と気になっている人も多いはず。

そこでこの記事では、SESと派遣はどっちがいいのか?違いやメリットデメリットを解説します。

この記事を読めば下記内容が分かります。

この記事を読み、SESとIT派遣の違いを知り、どっちに就職するかを検討しましょう

【本記事の目標】SESとIT派遣の違いを知り、どっちに転職するかを検討する
筆者

未経験からSESに転職した筆者が紹介。
実際に働いた経験から解説します。

SESに就職したいエンジニアには、IT業界特化の就職サイトがおすすめです。SESやIT派遣企業の求人が多いため、自分に合った求人が見つかります。

IT業界特化の転職エージェント
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SESとIT派遣の違い

この章ではSESとIT派遣の違いを紹介します。

  • SESと派遣の違いまとめ
  • 一番の違いは「指揮命令権」の所在
  • 派遣契約には「3年ルール」が存在する
  • 平均年収はどちらも低い

SESとIT派遣の違いを知りたいエンジニアは参考にしてみて下さい。

筆者

『IT業界が派遣ばかりの理由』
についても解説しています。
合わせて参考にしてみて下さい。

SESと派遣の違いまとめ

SESと派遣の大きな違いとしては、「SESはSES契約や請負契約」「派遣は派遣契約」であるということ。この契約内容の違いによって、働き方が大きく異なります。

SESと派遣の違いをまとめた表が下記の通りです。

スクロールできます
SES派遣
契約方法SES(準委任)契約
請負契約
派遣契約
期間無期限3年
指揮命令権SES企業常駐先
メイン業務上流工程
下流工程
下流工程
給与形態月給制時給制が多い
平均年収約500万円約400〜450万円前後
SESとIT派遣の比較

SESと派遣では、身に付くスキルが異なるため、自分が目指すエンジニア像と比較し、どっちに就職するのかを決めて下さい

>>>SESに向いている人。派遣に向いている人の違い

一番の違いは「指揮命令権」の所在

SESと派遣の一番の違いは、「指揮命令権」の所在にあります。

「指揮命令権」は労働者に対して業務上の指示や命令を行う権限のこと。指揮命令権があれば、エンジニアに業務指示や指導、勤怠管理、安全衛生管理などを行わせることができます。

この指揮命令権の所在が、SESと派遣では違います。

指揮命令権の所在

  • SESの指揮命令権:SES企業側(自社の上司から作業指示が入る)
  • 派遣の指揮命令権:派遣先(客先の上司から作業指示)

SESでは指揮命令権が自社の上司にあり、作業指示は自社側から行われます。逆に派遣では指揮命令権が派遣先にあり、派遣先の上司から作業指示が行われます

派遣は指揮命令権が派遣先にあるため、注意が必要です。派遣先が指揮命令権を利用して、エンジニアに無理な作業指示をしたり、パワハラまがいの勤怠管理を要求したり、と派遣はいじめに遭いやすいです。

派遣契約には「3年ルール」が存在する

SESと派遣のもう一つの大きな違いは、派遣契約に「3年ルール」が存在することです。

SESで働くと、契約期間は「無制限」となっており、契約が続く限り、いつまでもその現場で働けます。逆に派遣で働くと、「3年ルール」があるため、同じ現場では3年しか働けません

この契約期間の長さが、SESと派遣の大きな違いです。

メリットデメリット
辛い現場でも3年経てば脱出できる
3年おきに現場を異動でき幅広い経験を積める3年目以降に直接雇用に切り替わることがある
当たりの職場でも3年経てば移動に3年で退場するから深い仕事を振られない
使い捨て要因として扱われやすい
派遣の3年ルールのメリット・デメリット

派遣の「3年ルール」のメリットとデメリットを押さえておいて下さい。

SESと派遣は契約期間の長さが違うことを押さえておきましょう。

平均年収はどちらも低い

SESとIT派遣の平均年収はどちらも低いです。

比較すると分かりやすいですが、SESや派遣エンジニアの平均年収はかなり低いです。下記のIT職種別の平均年収をご覧ください。

エンジニアの平均年収の比較

  • SESの平均年収:約500万円
  • IT派遣の平均年収:400〜450万円
  • SIerの平均年収:約550万円
  • 社内SEの平均年収:約580万円

社内SEなどと比べると、SESや派遣は平均年収が100万円ほど低いです。

SESや派遣は年収が低いため、年収を重視するエンジニアには、自社開発や社内SEの方が確実に良いでしょう。SESや派遣では年収が上がりにくいです。

年収を上げたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめ。SESや派遣企業の求人が排除されているからおすすめです。

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SESとIT派遣はどっちがいいのか?

この章では、SESとIT派遣はどっちがいいのか?についてお話します。

筆者はSES企業で3年間働き、SES契約や派遣契約で現場を渡り歩きました。実際に両方の契約で働いたことがあります。

ここではそんなSESと派遣の勤務経験から、SESとIT派遣はどっちがいいのか?についてお話します。

  • 上流工程にステップアップしたい人はSES
  • クビや契約解除を避けたい人はSES
  • プログラミングだけしたい人は派遣
  • 個人的には自社機開発や社内SEの方がおすすめ

SESとIT派遣、どっちがいいか悩んでいる人は参考にしてみて下さい。

筆者

『SESを辞めてよかった体験談』も紹介中。
合わせて参考にしてみて下さい。

上流工程にキャリアアップしたいエンジニアはSES

上流工程にキャリアアップしたいエンジニアには、SESの方がおすすめです。

将来的に要件定義やシステム設計などの上流工程をやりたい場合は、SESの方が良いです。SESは要件定義やシステム設計の案件が多いので、しっかり設計スキルを磨けるためです。

逆にIT派遣で働くと、開発やテスト、コーディングなどの下流工程の業務がメインになります。そのため上流工程へのキャリアアップが難しいです。

PMやコンサルなどの上流職にキャリアアップしたいエンジニアは、必ずSESを選びましょう。

クビや契約解除を避けたい人はSES

クビや契約解除を避けたいエンジニアは、派遣よりもSESの方がおすすめです。

派遣エンジニアは、契約解除やクビになる可能性がSESよりも高いです。派遣契約を解除され、クビになり、無職になることもあるため、安定を求めたい人はSESの方が良いでしょう。

SESの方が安定している

  • クビや契約解除になりにくい(正社員だから)
  • 案件が決まらなくても給料が出る
  • 時給単価ではなく月給制だから、給料が安定する

派遣エンジニアは、一般的な派遣社員と同じ待遇です。

スキルがあれば仕事が途切れず、年収が高いですが、スキルがないとクビになるため安定しません

安定を求めるエンジニアには、派遣ではなくSESの方が良いでしょう。

プログラミングだけしたいエンジニアには派遣

プログラミングだけしたいエンジニアは、SESよりも派遣の方がおすすめです。

SESは上流工程の業務が多く、調整業務や資料作成など面倒な仕事が多いです。スキルのつかない雑用業務もあります。

そのためプログラミングだけしたいエンジニアには、SESは不向きです。

もしあなたが

エンジニア

プログラミングだけしたい…。
人となるべく会話したくない。
一人で黙々と作業したい。

のであれば、SESは避けて下さい。

システム開発以外の業務をしたくないのであれば、派遣の方が良いでしょう

個人的には自社機開発や社内SEの方がおすすめ

筆者の個人的な感想を言うと、SESや派遣よりも、自社機開発社内SEの方がおすすめです。

筆者はSES企業で3年間在籍しましたが、正直SESや派遣で働くのはかなり辛いです。できることなら自社開発や社内SEなど、自社で開発できる環境の方が良いでしょう。

自社開発や社内SEのメリット

・客先常駐なしで自社でのんびり働ける
・平均年収が約580万円と高い
・周りに気を遣わなくても良い。

SESに比べてメリットも多いため、自社開発や社内SEの方がおすすめです。

実際に筆者も、SESで3年働いたあとに社内SEに転職しました。今は年収高く、社内でのんびり働けています

SESや派遣を避けたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめ。SESや派遣企業の求人が排除されているからおすすめです。

自社開発・社内SE特化の転職サイト
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SESに向いている人、派遣に向いている人の違い

この章では、SESに向いている人、派遣に向いている人の違いを紹介します。

エンジニアの中には、SESと派遣のどちらに向いているのか分からない人も一定数いるはず。性格的にどっちが長続きするのか知りたいエンジニアも多いでしょう。

そこでここでは、SESに向いている人、派遣に向いている人の違いを解説します。

  • SESに向いているエンジニアの特徴
  • IT派遣に向いているエンジニアの特徴

自分がどちらに向いているのか知りたい方は参考にしてみて下さい。

筆者

SESとSIerはどっちがいいのか?
についても解説しています。
合わせてどうぞ。

SESに向いているエンジニアの特徴

SESに向いている人の特徴は下記の通りです。

  • 安定した給料を確保したい人
  • 将来的に上流工程にステップアップしたい人
  • IT未経験の人
  • 同じ職場で長く働き続けたい人

SESは上流工程の案件を経験できるので、マネージャーにステップアップしやすいです。将来的にプロジェクトリーダーとして、案件に携わりたいエンジニアにおすすめです。

逆に上流工程で働きたくない人には、SESは不向きです。SESで働くと、上流工程の案件もあるので、そこは注意が必要です。

IT派遣に向いているエンジニアの特徴

IT派遣に向いている人の特徴は下記の通りです。

  • お金を稼ぎたい人
  • プログラミングだけやりたい人
  • 自分のスキルに自信がある人
  • 案件を自由に選びたい人
  • たくさんの現場を経験したい人

IT派遣は、スキルが高いエンジニアにおすすめです。派遣は時給制なので、スキルが高いほど時給も上がりやすいです。スキルが高いエンジニアは稼げるため、派遣の方が良いと思います。

逆にスキルが低いエンジニアには、派遣はおすすめできません。時給低くこき使われるだけなので、辞めておいた方が良いでしょう。

SESとIT派遣、それぞれのメリットデメリット

この章ではSESとIT派遣のメリットデメリットを紹介します。

  • SESのメリット・デメリット
  • 派遣のメリット・デメリット

SESと派遣どっちがいいか分からないエンジニアは、参考にしてみて下さい。

筆者

「SESと派遣が同じだと言われる理由」
についても解説しています。
合わせてどうぞ。

SESのメリット・デメリット

SESのメリットとデメリットは下記の通りです。

メリットデメリット
エンジニア未経験でも採用されやすい
安定した収入を得やすい
派遣よりも教育環境が整っている
上流工程の業務が多い
偽装請負のリスクがある客先常駐で帰属意識が薄れやすい
案件待機が長引くと実務経験が積めない
調整業務などの雑務が多い
SESのメリット・デメリット

SESの一番のメリットは、安定した収入を得やすいこと。クビや契約解除のリスクが、派遣よりも低いです。

逆にSESの一番のデメリットは、調整業務などの雑務が多いこと。常駐先で働き続けると、会社への不満が募り、辞めたいと感じやすいです。

IT派遣のメリット・デメリット

IT派遣のメリットとデメリットは下記の通りです。

メリットデメリット
スキルがあればお金を稼げる
正社員登用の可能性がある
報酬が時給労働
成果物に責任は持たない
契約期間が最長で3年
派遣先の指揮命令に振り回される
「派遣社員」と馬鹿にされる
クビになるリスクが高い
IT派遣のメリット・デメリット

エンジニア派遣の一番のメリットは、報酬が時給単価であること。SESとは違い、時給ベースでの給料のため、自分のスキルを高めれば高めるほど、年収がUPします。

SESよりも自分の努力で、年収を上げやすいため、努力家のエンジニアにおすすめです。

逆にIT派遣の一番のデメリットは、「派遣先に指揮命令権がある」こと。派遣先に指揮命令権があるため、無茶な要求や残業前提の仕事を振られることがあり辛いです。

SESと派遣が同じだと言われている理由

最後に、SESと派遣が同じだと言われている理由を紹介します。

  • 現場では指揮命令権が曖昧になりがち
  • どちらも下請けのエンジニア
  • どっちも人売りIT(人身売買)である

SESと派遣が同じ理由を知りたい方は参考にしてみて下さい。

現場では指揮命令権が曖昧になりがち

現場で指揮命令権が曖昧になりがちなのが、SESと派遣が同じだと言われる理由の1つです。

SES契約の場合は、指揮命令権が「SES企業側」にあるため、本来であれば常駐先はエンジニアに作業指示をできません。作業指示できるのは派遣契約だけです。

ですが実際の現場では、SES契約であっても客先の社員から作業指示を受けることが多いです。指揮命令権が本来ない常駐先の社員から命令を受けます。

実際のSESの現場では、指揮命令権が守られておらず、SESと派遣は結局同じだろう、と揶揄されています。

どっちも下請けのエンジニア

SESと派遣は、どちらも下請けという点では同じです。

SESと派遣は、「指揮命令権の所在」や「3年ルール」などに違いがあります。ですが取引先企業に雇われている「下請け」であることには変わりありません。

そのため下請けならではの辛さは、SESと派遣、どちらにもあります。

SESと派遣の下請けならではの辛さ

エンジニア

客先の社員に馬鹿にされている。
下請けだから、こき使われる
2次請け三次請けが多くて年収が低い。

下請けエンジニアは、大手IT企業やSIerなどに、こき使われることが多いです。

このような下請けの辛さは、SESと派遣ではあまり変わらないです。

どっちも人売りIT(人身売買)である

SESと派遣は、どちらも人売りITと言う点では同じです。

SESと派遣はどちらも、エンジニアを商品としたビジネスです。エンジニアを取引先に常駐させることで、取引先から報酬を貰います。

請負契約のように成果物は保証されていないため、人を派遣さえしてしまえば売り上げが立つビジネスです。

SESと派遣は構造上、人を売ってお金を得るビジネス。人身売買であることにあまり変わりはないため、世間では同じだと言われています。

実際に作業するエンジニア側からすると、SESか派遣かは待遇的には同じに思えてしまいます。

まとめ:SESとIT派遣はどっちがいいのか|違いやメリットデメリット

以上で、SESとIT派遣はどっちがいいのか|違いやメリットデメリット」の解説を終了します。

下記この記事のまとめです。

SESと派遣はどっちで働くのが良いか?の結論は下記の通りです。

  • 上流工程にステップアップしたい人はSES
  • クビや契約解除を避けたい人はSES
  • プログラミングだけしたい人は派遣
  • 個人的には自社機開発や社内SEの方がおすすめ

SESと派遣の両方で働いた経験から申し上げると、自分に向いている方で働くのがおすすめです。

SESと派遣はどちらにもメリットデメリットがあるため、一概にどちらが良いかは分かりません。そのため、性格的に自分にあっている方に転職するのがおすすめです。

SESに就職したいエンジニアには、IT業界特化の就職サイトがおすすめです。IT企業の求人が多いため、自分に合ったSES企業が見つかるでしょう。

エンジニアにおすすめの転職エージェントを紹介していますので、合わせて参考にしてみて下さい。

筆者

SESで働いた経験から
「客先常駐なしのIT企業に就職する方法」
も解説しています。

客先常駐なしで働きたいエンジニアは、参考にしてみて下さい。

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