この記事では、SESエンジニアが休職するまでの流れについて解説します。
SES企業に勤めるエンジニアの中に

うつ病になってしまったから休職したい。
SESで休職する手順を知りたい。
休職中のやるべきことを知りたい。
と悩んでいる人も多いはず。
そこでこの記事では、SESエンジニアが休職するまでの流れや客先常駐でのうつ病の対処法を紹介します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
記事を読んで、客先常駐で休職するときの流れを知り、安全に休職に入りましょう。





SESで勤務経験のあるエンジニアが紹介。
休職した先輩エンジニアの話を基に解説します。
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SESの客先常駐で休職するときの流れ


この章では、SESの客先常駐で休職するときの流れについて解説します。
休職は誰に伝えればよいのか?休職までの具体的な手順はどうか?を紹介します。
休職までの流れ、休職できないパターンをチェック
休職成功率を上げるために、エビデンスとなる診断書を貰う
自社の上司に休職は相談
休職の相談から、1週間~3週間で休職に
自社の上司とSES営業が、常駐先に連絡
SESで休職する方法を知りたいエンジニアは参考にしてみて下さい。
会社の就業規則を読み、休職の注意点を押さえておく
SESで休職する前に、必ず会社の就業規則を読み、休職の注意点を押さえておきましょう。
休職に関するルールは、SES企業ごとに異なります。休職までの流れや休職期間、給料など、会社ごとに細かい規則が違います。
休職時の扱いを知っておくために、就業規則や労働契約書などをチェックしておきましょう。
- 休職までの流れは?
- 休職に必要な書類は?
- 休職中は給料が何割出るのか?
- 休職期間は最大何カ月なのか?
確認するポイントは、上記の通りです。就業規則や労働契約書に、休職事由について掲載されているはずなので、必ず確認しておいて下さい。
しっかり休職の流れを押さえておけば、休職手続きで困らないでしょう。
病院から病気の診断書をもらう
会社の就業規則を読んだあとは、病院に行き休職のための診断書を貰ってください。
自社や客先に関わらず、休職するためには医師からの診断書が必要です。
どのような病気に罹患しているのか?症状はどれくらい悪化しているのか?を証明できないと、SESでは休職できません。病気に罹っているエビデンスを得るために、しっかり病院で診察を受けて下さい。
病院で診断書をもらうまでの流れ
- 診断書を貰える病院を予約する(うつ病の場合は精神科医療センター)
- 病院で診察を受ける
- 病気であると判断されれば診断書が発行される
うつ病の疑いがある場合は精神科医、身体の不調の場合は内科医、外傷の場合は外科医などを予約しましょう。
病院に足を運んだら、今の症状を正直に話し診断。正当な病気であることが証明されれば、医師から診断書が発行されます。
自社の上司に休職を相談する
病院で診断書を貰えたら、自社の上司に休職を相談して下さい。
休職の相談は必ず自社の上司に行ってください。客先常駐先の上司に伝えても、困惑されるだけなので、所属している自社の上司に相談するようにして下さい。
休職相談時のポイント
証拠となる診断書を見せ、休職したい旨を伝えるのがベターです。
正直に自分の症状を伝え、自社の上司に休職の相談をしてください。
休職が決定する
SESの上司と話して、休職が認められると、職期間に入ります。
休職を伝えた後、上司から客先に連絡がいき、現場を退場し長期休暇に入ります。※自分からは客先に連絡しないようにして下さい。
上司に休職を伝えてから、1週間~1ヶ月程度で、休職に入れます。
休職中は、うつ病や適応障害などの病気の治療に励んで下さい。しっかり休んで、働ける状態になったら、自社の上司に復職の相談をしましょう。
自分からは常駐先に連絡しない
常駐先には、休職に関する連絡は絶対にしないようにして下さい。
休職するか否かは、あくまで所属するSES企業とあなたの問題です。常駐先は休職にあまり関係ないため、休職の連絡は常駐先にする必要はありません。
むしろ常駐先への休職の連絡は、トラブルの元になるため、控えておきましょう。
常駐先への連絡は、上司や営業が行ってくれるため、そこまで気にする必要はないです。
SESで休職するエンジニアが多い理由(うつ病になりやすい理由)


この章では、SESで休職するエンジニアが多い理由を紹介します。
なぜIT業界はうつ病率が高いのか?休職する人が多いのか?を解説します。
- 客先常駐が孤独で辛い
- 責任を押し付けられやすい
- パワハラやイジメに遭いやすい
- 周りにゴミ・底辺扱いされる
SESで働くエンジニアは参考にしてみて下さい。



IT業界はうつ病率が全業界No.1となっています。
なぜうつ病になりやすいのか?
その理由を解説します。
客先常駐が孤独で辛い
客先常駐が孤独で辛いことが、SESで休職しやすい大きな要因です。
客先常駐は、取引先に常駐して働く勤務形態。取引先で働くことになるため、慣れない勤務環境に不安やストレスを感じやすいです。
客先常駐はうつ病になりやすい
- 悩みを周りに相談しにくい
- 分からないことを聞きにくい環境
- 自社への帰属意識が下がる
- 孤独感がある
人見知りのエンジニアやコミュ障の人は、客先常駐で馴染めず、孤立しがち。
現場に馴染めず、孤独を感じて、休職してしまうエンジニアも多いです。
責任を押し付けられやすい
SESエンジニアは責任を押し付けられやすいことも、うつ病になりやすい要因です。
客先常駐の現場では、SESエンジニアは客先社員の言いなりになりがち。残業前提のタスクや無理な業務を押し付けられやすいです。
SESエンジニアは立場が弱く、責任を押し付けられやすいです。問題が発生したときに、責任を迫られ、真っ先に切られてしまうでしょう。
責任を押し付けられやすい現状が、SESエンジニアがうつ病になりやすい要因です。
パワハラやイジメに遭いやすい
客先常駐で働くエンジニアは、パワハラやイジメに遭いやすいです。
SESエンジニアは、取引先に雇われて常駐先で働きます。契約上、立場が弱く、客先社員に逆らいづらいため、客先社員の言いなりになりやすいです。
SESがパワハラやイジメに遭いやすい理由
IT業界の多重下請け構造の、下請け側に回ると、いじめやパワハラを受けやすいため注意が必要です。
常駐先でいじめを受け休職したエンジニアが、筆者の勤めていたSES企業にいました。
周りにゴミ・底辺扱いされる
周りから底辺扱いされやすいことも、SESでうつ病になりやすい要因です。
SESは、大手IT企業やSIerの下請けになることが多く、周りに見下されがち。平均年収も低く、下流工程ばかりなので、底辺扱いされやすいです。
SESは周りに馬鹿にされやすい



あの人40代にもなってまだ下請け(笑)
SESで働いてるって、努力不足だよね。
SESで働いているのは無能(笑)
実際に筆者も客先常駐で働いているときに、何度も悪口を言われたことがあります。
底辺扱いされることで、精神的に追い込まれて、休職してしまうエンジニアもたくさんいます。
SESエンジニアが休職中にすべきこと


この章では、SESエンジニアが休職中にすべきことを紹介します。
- うつ病・適応障害の治療を行う
- 転職活動を行い転職先を探す
- 就労移行サービスなどでリハビリをする
休職を有意義なものにしたいエンジニアは参考にしてみて下さい。
うつ病・適応障害の治療を行う
休職したSESエンジニアは、再発しないよう、病気の治療を行いましょう。
休職の目的は、しっかり病気を治し、万全の状態に快復することです。復職後に病気が再発してしまうと、休職した意味がありません。
休職明けにしっかり働けるように、うつ病や適応障害・外傷の治療を優先して下さい。
休職中の病気治療におすすめのこと
病気が完治してからの復職でも問題ありません。休職の期間を使って、ゆっくり治すようにして下さい。
うつ病などの精神的な病気の場合は、デイサービスや就労移行サービスを利用するのがおすすめです。
転職活動を行い転職先を探す
今のSES企業で働き続けるのが辛いときは、休職中に転職先を探しておくのも大切です。
休職の原因が会社にある場合は、復職後もストレスが掛かり、再び休職する可能性があります。今の会社で働き続けるのが辛いときは、転職先を探しておきましょう。
SESや客先常駐の働き方が合わないエンジニアには、自社開発や社内SEが転職先におすすめです。
自社開発や社内SEのメリット
- 客先常駐がなく、社内の決まったメンバーと働ける
- 社内メンバーに悩みを相談しやすい
- 常駐先に気を遣う必要がない
SESや客先常駐が辛い場合は、自社開発や社内SEが転職先におすすめです。
自社開発や社内SEであれば、客先常駐がなく社内でのんびり働けるので、うつ病が再発する可能性は減るはずです。
SESを辞めたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめ。SES企業の求人が排除されているから、確実にSESを回避できおすすめです。
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事業会社の社内SE求人が豊富!1Day選考で、最短で年収200万円以上アップ可能!
就労移行サービスなどでリハビリをする


就労移行サービスは、病気の人が働くために必要なスキルを身につけるトレーニングや、就職活動のサポートを受けられる「通所型」の障害福祉サービスです。
病気を治療しながら、仕事のリハビリができるため、休職中におすすめです。
就労移行支援サービス
- 病気を治しながら、業務トレーニングができる
- 新しいスキルを身に付けられる
- 自分に合った新しい就職先を探せる
就労移行サービスを利用すれば、病気を治しながらスキルを身に付けられます。
同じように休職した仲間もいるため、助け合いながら仕事に復職できるでしょう。
SESエンジニアにおすすめの就労移行サービスは下記の通りです。興味があるエンジニアは公式サイトをチェックしてみて下さい。
- Cocorport
【公式サイト】就労移行支援のCocorport
障がいのある方が就労に向けたトレーニング。必要な知識やスキルを習得し、就職後も職場に定着できる! - atGPジョブトレ
【公式サイト】atGPジョブトレ
認知行動療法・ストレスマネジメントなどうつ症状専門のカリキュラム。効果的なトレーニングができる。
SESエンジニアが休職から復職する際の注意点


この章では、SESエンジニアが休職から復職する際の注意点を紹介します。
- 復職可能かどうかの判断基準
- 復職面談で確認すべきこと(勤務時間・配属先)
- 段階的な復職(リワーク制度・短時間勤務)
現在休職中のSESエンジニアは参考にしてください。
復職可能かどうかの判断基準(医師・会社と相談)
休職からの復帰は「本人の気持ち」だけでなく、医師の診断と会社の判断が重要です。
病気を完治することが何より大切なので、焦らず判断を仰ぎましょう。
医師の診断書:体調が安定しているか、労働時間や業務負荷に制限が必要かを明確に。
会社との調整:就業規則に沿い、復職可否を人事や産業医と協議。
判断基準:長時間労働に耐えられるか、ストレスの原因が改善されているか。
無理に復帰すると再休職につながるため、医師の意見を最優先にすべきです。
復職面談で確認すべきこと(勤務時間・配属先)
復職前には人事・上長・産業医などとの面談が行われます。
復職面談で確認しておくべきことは、以下の通りです。
- 勤務時間の調整:時短勤務や残業免除を一定期間適用できるか。
- 配属先の環境:休職前と同じ常駐先か、それとも負荷の少ない別案件か。
- 業務内容:精神的負担の大きいポジション(顧客折衝・夜間対応など)を避けられるか。
- サポート体制:上司やSES営業、人事に相談できる窓口の明確化。
SES企業の場合は、派遣や客先常駐の働き方になるため、復職後の案件内容は必ず確認しておきましょう。
これを曖昧にしたまま復職すると、再度不調に陥るリスクが高まります。
段階的な復職(リワーク制度・短時間勤務)
いきなりフルタイムで戻るのではなく、段階的な復職を目指すのが望ましいです。
SESの上司と相談し、必要であれば、復職制度が活用できるか相談して下さい。
- リワーク制度:職場復帰プログラム(心理的リハビリ・通勤訓練)を利用できるSESもある。
- 短時間勤務:最初は週3日勤務や1日4〜6時間勤務からスタート。
- タスクの軽減:まずは補助的な業務から入り、徐々に責任ある仕事へ移行する。
SESは常駐先が絡むため、復職スケジュールを派遣先企業とも共有することが重要です。
休職に関するエンジニアからよくある質問


最後に、休職に関するSESエンジニアからよくある質問を紹介します。
休暇はいつまで取れるのか?休職を拒否されることはあるのか?などを解説します。
- 休職はどれくらい取れますか?
- 会社は休職を拒否できますか?
- 休職は誰が決めるのですか?
休職に関して気になることがあるエンジニアは参考にしてみて下さい。



プロジェクト途中での退職方法についても解説中。
合わせて参考にしてみて下さい。
休職はどれくらい取れますか?
- SES企業で、休職はどれくらい取れますか?
-
一般的には、数か月から3年程度の範囲内が多いです。
休職は法律に基づく制度ではなく、会社と労働者が締結する雇用契約に従って認められるもの。そのため、 期限を含めた休職に関するルールは、会社ごとに大きく異なります 。
一般的に休職期間、数か月から3年程度の範囲内で上限を定めるケースが多いですが、会社によって千差万別です。
労働契約書や会社の就業規則をチェックしておきましょう。
会社は休職を拒否できますか?
- 会社は休職を拒否できますか?
-
病気や怪我の原因として労災が認めらると、会社側は従業員の休職申請を拒否することはできません。
従業員が休職を申請したい場合に、会社が原因となるような病気や怪我として労災が認めらると、会社側は従業員の休職申請を拒否できません。
第 75条 労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかった場合においては、使用者は、その費用で必要な療養を行い、又は必要な療養の費用を負担しなければならない。
従業員が業務中に負傷または疾病にかかった場合は、会社の費用負担において必要な治療・療養を認めなければなりません。これは労働基準法第75条において定められています。
休職は誰が決めるのですか?
- 休職は誰が決めるのですか?
-
休職は、原則として会社が決定します。
休職は、原則として会社が決定します。休職制度のルールは企業が自由に決めることができ、就業規則や雇用契約書に規定されています。
休職の決定にあたっては、主治医による診断書や産業医の面談などの意見を参考にします。
まとめ:SESエンジニアが休職するまでの流れ|客先常駐でうつ病になった時の対処法


以上で、SESエンジニアが休職するまでの流れの解説は終了です。
下記この記事のまとめです。
SESエンジニアが客先常駐で休職する手順は、下記の通りです。
- 会社の就業規則を読み、休職の注意点を押さえておく
- 病院から病気の診断書をもらう
- 自社の上司に休職を相談する
- 休職することが決定する
- 自分からは常駐先に連絡しない
もし適応障害やうつ病で辛い場合は、早い目に休職するようにして下さい。
また、休職中に病気を治したいときは、就労移行サービスやデイケアサービスがおすすめです。興味がある方はサイトを参考にしてみて下さい。
SESを辞めたいエンジニアは、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめです。SES企業の求人が排除されているから、確実にSESを回避できるでしょう。



SESで働いた経験から、
「SESで暇、放置された時の対処法」
についても解説中。
SESで暇なエンジニアは、合わせて参考にしてみてください。

