高還元SES「やめとけ」の理由とは?ヤバい実態やメリットデメリットを紹介

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この記事では、高還元SESが「やめとけ」と言われる理由を解説します。

転職に興味があるエンジニアの中に、

SESエンジニア

高還元SESが気になっている。
やめとけって言われてるけど本当なの?
高還元SESのデメリットを知りたい。

と気になっている方も多いはず。

そこでこの記事では、高還元SESやめとけの理由メリットデメリットを解説します。

この記事を読めば下記内容が分かります。

この記事を読み、高還元SESやめとけの理由を知り、高還元SESに転職するか検討しましょう

【本記事の目標】高還元SESやめとけの理由を知り、高還元SESに転職するか検討する
筆者

SESで勤務経験のあるエンジニアが紹介。
SESで働いた実体験から解説します。

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高還元SESとは?

この章では高還元SESとは何か?について解説します。

高還元SESの定義や概要、従来のSESとの違いを紹介します。

高還元SESは還元率(マージン率)が高いSES

高還元SESとは、還元率(マージン率)が高いSES企業のことを指します。

ごく一般的な従来のSESの還元率は、案件単価の40~60%が相場と言われています。しかし高還元SESの還元率は、案件単価の70%以上となります。

還元率の定義は

計算式:給与 ÷ 契約売上(案件単価)= 還元率(◯◯%)
計算例:40万円 ÷ 80万円 = 50%

となっています。上記計算式の還元率が70%を超える企業が、高還元SESと呼ばれています。

従来のSESと高還元SESの違い

従来のSESと高還元SESの違いは、下記の通りです。

スクロールできます
従来のSES高還元SES
還元率40~60%70%以上
給料固定
(年功序列)
変動制
(案件単価と連動)
平均年収約500万円400万円~1000万円前後
SES営業のサポートありなしの場合が多い
案件SES営業の推薦自己選択
福利厚生ありなしの場合が多い
SESと高還元SESの比較

従来のSESと高還元SESは、還元率以外にも、様々な違いがあります。

高還元SESは、高還元を維持するために、サポートが薄い傾向にあります。SES営業のサポートがなかったり、案件フォローを自分でしたり、福利厚生がなかったりします。

逆に従来のSES企業であれば、SES営業が、エンジニア以外の業務を請け負ってくれます。そのため従来SESの方が業務の幅が狭く、エンジニア業務に集中しやすいです。

>>>高還元SESが辞めとけと言われる5つの理由

新興SESと呼ばれ、ベンチャー企業が多い

新興SESと呼ばれベンチャー企業が多いことも、高還元SESの特徴です。

高還元SESは、2020年頃から、急速に普及しました。その頃から設立され始めたのが、高還元SES企業となります。

ベンチャー気質の企業が多く、新興企業ばかりなので、倒産のリスクが高いです。こういったベンチャー企業が多い面も、やめとけと言われている要因です。

>>>高還元SESの倒産のリスクについて

高還元SESがやめとけと言われる理由

この章では高還元SESがやめとけと言われる理由について解説します。

  • 年収が安定しない
  • 営業のサポートが薄い
  • 実際の還元率と乖離があることが多い
  • 社長への崇拝意識が異常
  • 倒産のリスクがある

還元率の計算方法企業風土など、高還元SESの実態を知りたい方は参考にしてみて下さい。

筆者

高還元SESの闇を知りたいエンジニアは
参考にしてみて下さい。

年収が安定しない

年収が安定しないことが、高還元SESがやめとけと言われる大きな要因です。

高還元SESの給料は、案件単価に大きく依存するため、年収が安定しません。案件単価が下がれば、一気に給料が激減するため注意が必要です。

高還元SESは年収が安定しにくい

  • 案件単価が減少
    先月:単価60万円×還元率80% = 月収48万円
    今月:単価40万円×還元率80% = 月収32万円
  • 案件待機で給料減少
    先月:単価60万円×還元率80% = 月収48万円
    今月:単価0円×還元率80% = 月収0円

上記のように、給料が案件単価に依存し、給料の振れ幅が大きいです。

高還元SESは固定給ではないため、給料が0になる可能性もあります。案件待機の場合に、給料が激減することも。

そのためスキルの乏しいエンジニアやIT未経験は、高還元SESは辞めた方が良いでしょう。

営業のサポートが薄い

営業のサポートが薄いことも、高還元SESがやめとけと言われる要因です。

高還元SESは、高還元を実現するために、営業コストを下げている会社が多いです。従来のSES企業に比べて、営業の数が少ないため、営業の仕事をエンジニア自身が行うことに。

営業のサポートが薄く、エンジニア自身に負荷が掛かることがあります。

高還元SESのサポートの薄さ

・営業がおらず、自分で案件獲得しなければならない。
・取引先とのスケジュール調整、面談セッティングをエンジニア自身が行う。
・退場の相談、案件単価の交渉など、定期的なフォローも行う。

高還元の裏には、営業サポートの薄さが隠れています。

このようなサポートの薄さが、高還元SESやめとけの理由の1つです。

実際の還元率と乖離があることが多い

実際の還元率と乖離があることも、高還元SESやめとけの要因です。

入社前に聞いていた還元率と、入社後の還元率の計算方法が違った。と言うことがよくあります。

還元率は、企業ごとに計算方法が異なるため、比較が難しいことがあります。高還元SES企業は、それぞれ独自の計算方法を採用しているため、同じ還元率であっても、実際の報酬額が異なる場合があります

  • 【高還元SES企業A】
  • 還元率:70%
  • 給料の計算方法:案件単価 × 還元率 – 福利厚生 = 給料
  • 給料の計算例:70万円 × 0.7 – 5万円 = 44万円
  • 【高還元SES企業B】
  • 還元率:70%
  • 給料の計算方法:案件単価 × 還元率 – 福利厚生- 会社の備品料 – 社会保険料 = 給料
  • 給料の計算例:70万円 × 0.7 – 5万円 – 10万円 – 5万円 = 29万円

会社によっては、給料算出前に様々な経費が引かれる場合があります。

会社ごとに還元率の計算方法が異なり、振り込まれる給料が減っていることがよくあるため、高還元SESはやめとけと言われています。

>>>>高還元SESの還元率かさ増し

社長への崇拝意識が異常

社長への崇拝意識が強いことも、高還元SESやめとけの理由の1つです。

そもそも高還元SESは2020年頃に、起業された企業がほとんどで、まだ設立されたばかりの企業が多いです。ベンチャー企業特有の謎の社長崇拝があるため、合わない人は辞めておいた方が良いでしょう。

高還元SESの異常な社長崇拝

高還元SESエンジニア

うちの会社の社長は凄いです!
還元率が高くて社員思いの良い社長!
うちの会社で働いてみませんか?

このような謎の社長崇拝、ベンチャーのノリ、根拠のない自信。など痛い企業もちらほらあります。

このような異常な社長崇拝も、やめとけと言われる要因です。

倒産のリスクがある

高還元SESは倒産のリスクがあることも、やめとけと言われる要因です。

高還元SESは、高還元を実現するために、様々な部分でコストカットを行っています。利益率を上げるために、人件費や福利厚生費などのコスト削減をしている企業も存在します。

このようなコストカットは、企業の経営状況を悪化させる可能性も孕んでいます。

高還元SESの倒産リスク

  • 人件費のコスト削減
  • 案件単価への収益依存
  • 還元率を下げられないリスク
  • 中小企業特有の自転車操業

特に、受注単価が低い案件や、顧客との関係性が不安定な場合は、企業の経営が安定しません。

そのため、高還元SES企業を選ぶ際には、企業の経営状況や安定性をしっかりと確認することが大切です。

高還元SESのヤバい実態(やめとけ)

この章では、高還元SESのヤバい実態を紹介します。

  • 実際の計算方法が違った(還元率のかさ増し)
  • 商流が深く単価が上がりにくい(2次請け、3次請けが多い)
  • 一人客先常駐が多い(単独参画)

高還元SESの実例を知りたいエンジニアは参考にしてみて下さい。

筆者

新興SESの「案件選択制SES」についても解説中。
合わせて参考にしてみて下さい。

還元率がかさ増しされていた

還元率がかさ増しされていたケースが、高還元SES企業であるようです。

入社前に還元率80%と聞いていたのに、入社後に実際に給料を貰うと、還元率が50%しかなかった。と言うこともあるようです。

還元率のかさ増し

・入社前の還元率:80%
・実際の還元率:50%

高還元SES企業ごとに、還元率の計算方法が異なるため、注意が必要です。

ある企業では、受注単価から人件費のみを差し引いて還元率を計算しているのに対し、別の企業では、人件費に加えて会社負担の社会保険料や福利厚生費なども差し引いている。という場合があります。

計算方法の数値を誤魔化すことで、還元率をかさ増しする企業もあるため、高還元SESはやめとけと言われています。

>>>高還元SESの還元率の実態

商流が深く単価が上がりにくい(2次請け、3次請けが多い)

高還元SESでは、商流が深い案件が多いです。

高還元SESは、中小企業ばかりで、2次請け、3次請けの案件が回ってきやすいです。下請け案件ばかりなので、単価が低くなりがち。

単価40万、50万円の案件もあり、還元率が高くても、給料が低くなりやすいです。

商流が深く、年収が上がらない

案件1(2次請け):単価50万円×還元率80% = 月収40万円
案件2(3次請け):単価40万円×還元率80% = 月収32万円
案件3(4次請け):単価30万円×還元率80% = 月収24万円

上記のように、いくら還元率が高くても、元々の案件単価が低ければ、月収は低くなります。

高還元SESは中小企業が多く、下請け案件ばかり回ってくるため、注意が必要。高還元の裏には、単価の低さが隠れているため、やめとけと言われています。

一人客先常駐が多い

高還元SESでは、単独でのプロジェクト参画が多くなりやすいです。

高還元SESは、営業のサポートが薄く、エンジニア自身が案件を捜すことになります。そのため従来のSESのような、集団での案件参画は難しいです。

高還元SESは単独の参画が多い

  • 中小企業が多く、信頼がない
  • 自分で案件を探さなければならない
  • 単独案件しか受からない

一人での客先常駐案件は、孤独で辛いです。いくら還元率が高く、年収がUPすると言っても、一人での参画が増えると精神が病みます。

このような単独の参画が多いことも、高還元SESがやめとけと言われる要因です。

高還元SESのメリット・デメリット

この章では、高還元SESのメリットデメリットを紹介します。

メリットデメリット
努力すれば給料がUPしやすい会社の中抜きが少ない
自分で案件を選択できる年収1000万円以上も目指せる
SES営業のサポートが薄い
新興の中小企業が多い(倒産のリスク)
ボーナスがカットされることも
実際の還元率と乖離がある可能性がある
高還元SESのメリット・デメリット

高還元SESの最も大きなメリットは、努力次第で年収1000万円以上を目指せること。しっかり資格取得とスキルアップに励めば、その努力が給料に反映されやすいです。

逆に高還元SESの最も大きなデメリットは、会社のサポートが薄いこと。福利厚生や営業などのサポートが薄いため、エンジニア自身の業務量が増えがち。このようなデメリットがあるため、やめとけと言われています。

高還元SESは自分で努力できるエンジニアにおすすめですが、逆に自分で努力したくない人にはおすすめできません。

>>>高還元SESに転職する方法

高還元SES企業の一覧を紹介

この章では高還元SES企業の一覧を紹介します。

関東と関西に分けて、有名な高還元SES企業を紹介します。

  • 東京(関東圏)の高還元SES企業
  • 大阪(関西圏)の高還元SES企業

高還元SESへの転職を考えているエンジニアは参考にしてみて下さい。

筆者

「案件選択制SES」についても解説しています。
合わせて参考にしてみて下さい。

東京(関東圏)の会社

東京近郊(関東圏)のおすすめ高還元SES企業は下記の通りです。

※従来のSES企業の還元率は50%~60%と言われているため、ここでは還元率は60%以上の企業を高還元SESとして紹介しています。

スクロールできます
会社名還元率
リツアン68~90%
株式会社SeeD65%以上
株式会社無限の始まり83%
SKer株式会社70~80%
株式会社VISIONARY JAPAN83~93.3%
株式会社ギグー80%程度
株式会社ティーズコンサルティング66.8%
東京(関東圏)の高還元SES企業一覧

還元率は会社のHPなどに掲載されているものを参考としています。

会社の採用ページから問い合わせをできるため、転職したい方や話を聞きたい方は、お問い合わせフォームから質問してみましょう。

話を聞いてみて、少しでも怪しいと感じたら、応募は辞めて下さい

>>>高還元SESに転職する方法

大阪(関西圏)の会社

大阪近郊(関西圏)のおすすめ高還元SES企業は下記の通りです。

スクロールできます
会社名還元率
リツアン68~90%
株式会社VISIONARY JAPAN83~93.3%
株式会社ティーズコンサルティング66.8%
ESES77%
株式会社テクニケーション
GiGOOO
大阪(関西圏)の高還元SES企業一覧

東京近郊に比べて数は少ないですが、関西にも高還元SES企業はあります。

ホームページから問い合わせをできるため、転職したい方や話を聞きたい方は、お問い合わせフォームから質問してみましょう。

高還元SESに転職する方法

最後に、高還元SESに転職する方法を解説します。

高還元SESに転職するために、具体的にどうアクションすればいいのか?その方法を紹介します。

  • 会社ホームページから直接応募する
  • 求人の多い転職サイトから高還元SESを探す
  • 転職エージェントに教えてもらう

高還元SESに興味があるエンジニアは参考にしてみて下さい。

会社ホームページから直接応募する

高還元SESに転職したい場合は、会社のホームページから直接応募しましょう。

転職サイトを経由しなくても、会社のホームページから、会社に応募することは可能です

参考「株式会社SeeD

上記、高還元SES企業の採用ページの問い合わせフォームから、必要事項を入力し、応募するようにして下さい。

おすすめの高還元SES企業の一覧は下記に紹介しています。参考にしてみて下さい。

>>>高還元SES企業一覧はこちら

求人の多い転職サイトから高還元SESを探す

高還元SESに転職したい場合は、求人の多い転職サイトを利用しましょう

高還元を謳うSES企業の割合は、全体のSESに比べて、かなり小さいです。高還元SESはかなりレアな企業なので、普通に探しても見つかりません。

数が極端に少ないため、高還元SESを探す際は、なるべく求人数の多い転職サイトを利用しましょう。

大手の求人の多い「doda」や「レバテックキャリア」などを利用し、高還元SESを探してみて下さい

求人の多い転職サイト
  • レバテックキャリア
    【公式サイト】レバテックキャリア
    20,000件以上のエンジニア求人を掲載中。SES求人が豊富にあるから、高還元SESをすぐに見つけられる。
  • doda
    【公式サイト】doda
    業界最大級の求人サイト!高還元SES企業の求人も見つかりやすい。

転職エージェントに教えてもらう

高還元SESに転職したい場合は、転職エージェントに求人を教えてもらうのもおすすめです。

高還元SESへの転職が不安なエンジニアは、エージェントに相談するのも一つの手。

エージェントに相談して、ホワイトな高還元SES企業を紹介してもらいましょう。

転職エージェント

ホワイトの高還元SESを紹介します!
ヤバいSES企業の見分け方を教えます。
還元率の計算方法を解説します。

IT業界に特化した転職エージェントは、高還元SESの裏事情に詳しいので、ぜひ利用してみて下さい。

高還元SESに転職したいエンジニアは、IT業界特化の転職サイトがおすすめ。IT業界に特化しているから、エンジニア求人が多く、自分に合った求人が見つかりやすいです。

IT業界特化の転職エージェント
  • レバテックキャリア
    【公式サイト】レバテックキャリア
    20,000件以上のエンジニア求人を掲載中。SES求人が豊富にあるから、優良なSES企業を見つけられる。
  • @PRO人
    【公式サイト】@PRO人
    アドバイザーがIT業界経験者だから安心。ヤバいSES企業かどうかコッソリ教えてくれる。
  • ユニゾンキャリア
    【公式サイト】ユニゾンキャリア
    IT業界の詳しい情報を教えてくれる転職エージェント。アドバイザーが案件選択制SESを紹介してくれるから安心。

まとめ:高還元SES やめとけの理由|メリットデメリット

以上で、高還元SES やめとけの理由|メリットデメリット」の解説を終了します。

下記この記事のまとめです。

高還元SESがやめとけと言われている理由は、下記の通りです。

  • 年収が安定しない
  • 営業のサポートが薄い
  • 実際の還元率と乖離があることが多い
  • 社長への崇拝意識が異常
  • 倒産のリスクがある

実際の還元率と乖離があり、倒産のリスクがあるため、高還元SESはやめとけと言われています。

高還元SESのメリットデメリットは、下記の通りです。

メリットデメリット
努力すれば給料がUPしやすい会社の中抜きが少ない
自分で案件を選択できる年収1000万円以上も目指せる
SES営業のサポートが薄い
新興の中小企業が多い(倒産のリスク)
ボーナスがカットされることも
高還元SESのメリット・デメリット

メリットとデメリット、どちらを重視するかで、高還元SESに就職するかどうか検討しましょう。

高還元SESに転職したいエンジニアは、IT業界特化の転職サイトがおすすめです。IT業界に特化しているから、高還元SESの求人が多く、自分に合った求人が見つかりやすいです。

筆者

高還元SESと同じ新興SESの
・単価連動型SES
・案件選択制SES
についても紹介しています。

新興SESについて詳しく知りたいエンジニアは、参考にしてみて下さい。

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タップできる目次