SESはただの派遣？SESが派遣と同じだと言われる理由を解説【違いとは？】

この記事ではSESが派遣と同じだと言われる理由について解説します。

IT業界で働くエンジニアの中には、

と気になっている人も多いはず。

そこでこの記事では、SESが派遣と同じだと言われる理由を解説します。

この記事を読めば下記内容が分かります。

この記事を読み、SESが派遣と同じだと言われる理由を知りましょう。

SESや派遣を避けたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめ。SESや派遣企業の求人が排除されているから安心です。

SESが派遣と同じだと言われる理由

この章ではSESが派遣と同じだと言われる理由を紹介します。

SESの実態を知りたいエンジニアは参考にしてみて下さい。

取引先から見たらどちらもただの派遣

取引先からすると、どちらも派遣のように見えるため、SESは派遣と同じだと言われています。

現場の常駐先の社員からすると、そのエンジニアがSESなのか？派遣なのか？判断がつきません。そもそもSESと派遣どちらであっても、「部外者」であることに変わりありません。

常駐先の社員からすると、SESと派遣はどちらも「派遣社員」。受ける印象はどちらも変わらないため、SESと派遣は、一括りに同じだと言われています。

実勢に現場で働くと、SESでも派遣と同じように「派遣社員」として、よそよそしく話しかけられます。周りの冷たい視線は、SESと派遣でどちらも変わりません。

どちらも下請けのエンジニア

SESと派遣は、どちらも下請けという点では同じです。

SESと派遣は、「指揮命令権の所在」や「3年ルール」など、契約ルールに違いがあります。ですが取引先企業に雇われている「下請け」であることには変わりありません。

下請けならではの辛さは、SESと派遣のどちらにもあります。

下請けならではの辛さ

下請けエンジニアは、大手IT企業やSIerなどに、こき使われることが多いです。

このような下請けの辛さは、SESと派遣で同じだと言えるでしょう。

どっちも人売りIT(人身売買)である

SESと派遣はどちらも、人売りITと言う点では同じです。

SESと派遣はどちらも、エンジニアを商品としたビジネス。エンジニアを取引先に常駐させることで、取引先から報酬を貰う人売り商売です。

請負契約のように成果物は保証されていないため、SEを派遣さえしてしまえば売り上げが立つビジネスです。

SESと派遣は構造上、人を売ってお金を得るビジネス。人身売買であることにあまり変わりはないため、SESと派遣は世間では同じだと言われています。

実際に作業するエンジニア側からすると、SESか派遣は待遇的には同じに思えてしまいます。

実際の現場では指揮命令権が曖昧

実際の現場では指揮命令権が曖昧になりがちなのも、SESと派遣が同じだと言われる要因です。

SESと派遣では、作業指示者が明確に分けられています。

指揮命令権の所在

本来であれば、SESエンジニアは自社の上司から作業指示を受けます。そして派遣エンジニアは派遣先の上司から作業指示を受けます。

しかし実際のSESの現場では、この指揮命令権が守られていないことが多いです。

SES契約でも派遣先から普通に作業指示を受けるので、この指揮命令権はあってないようなもの。この指揮命令権が上手く機能していないことも、SESと派遣が同じだと言われる要因です。

＞＞＞SESと派遣における指揮命令権とは

SESとIT派遣の明確な違い

この章ではSESと派遣の明確な違いを紹介します。

SESとIT派遣の違いを知りたい人は参考にしてみて下さい。

SESと派遣の違いまとめ

SESと派遣の大きな違いとしては、「SESはSES契約や請負契約」「派遣は派遣契約」であるということ。この契約内容の違いによって、働き方が大きく異なります。

SESと派遣の違いをまとめた表が、下記の通りです。

	SES	派遣
契約方法	SES(準委任)契約 請負契約	派遣契約
期間	無期限	3年
指揮命令権	SES企業	常駐先
メイン業務	上流工程 下流工程	下流工程
案件選択	SES営業が 獲得する	自分で選ぶ
給与形態	月給制	時給制が多い
平均年収	約500万円	約400〜450万円前後

「指揮命令権」や「3年ルール」「給与形態」などが、SESと派遣の大きな違いとなります。

この違いについて、次項で詳しく解説します。

一番の違いは「指揮命令権」の所在

SESと派遣の一番の違いは、「指揮命令権」の所在にあります。

「指揮命令権」とは、労働者に対して業務上の指示や命令を行う権限のこと。指揮命令権があれば、エンジニアに業務指示や指導、勤怠管理、安全衛生管理などを行わせられます。

指揮命令権の所在

SESでは指揮命令権が自社の上司にあり、作業指示は自社側から行われます。逆に派遣では指揮命令権が派遣先にあり、派遣先の上司から作業指示が行われます。

派遣エンジニアは、指揮命令権が自社ではなく派遣先にあるので、いじめやパワハラに遭いやすいです。指揮命令権を利用し、攻撃してくる社員もいるので、派遣の人は注意して下さい。

派遣契約には「3年ルール」が存在する

SESと派遣のもう一つの大きな違いは、「派遣契約に3年ルール」が存在することです。

SESで働くと、契約期間は「無制限」となっており、契約が続く限り、いつまでもその現場で働けます。逆に派遣で働くと、「3年ルール」があるため、一つの現場に3年しか働けません。

この契約の期間の違いが、SESと派遣の大きな違いです。

契約期間の長さの違い

SESの場合は契約が無期限、派遣の場合は契約は3年までと定められています。

派遣エンジニアとして現場で働くと、3年で強制的に別の現場に異動させられるため注意が必要です。

>>>派遣契約の3年ルールの詳細はこちら

自分で案件を選べるかどうか

自分で案件を選べるかどうかも、SESと派遣の大きな違いです。

SES企業の場合は、SES営業が取ってきた案件をアテンドするため案件を選べません。逆に派遣の場合は、登録されている案件の中から、自分で案件を選べます。

SESは案件を選べない。IT派遣は案件を選べる。という違いがあります。

案件選択の違い

SESでは企業側の提示する案件しか選べないため、自分の希望する仕事ができるとは限りません。質の低い案件をやらされ、スキルが身に付かないことも多いです。

SESでは案件を選択できないことが、大きなデメリットと言えるでしょう。

【体験談】実際にSESで働いてみて、筆者は派遣と同じだと感じた

この章では、実際に働いてみて、SESは派遣と同じだと感じたという話をします。

筆者は未経験からSES企業に転職しました。トータルで3年間SESの現場で働きましたが、その時に「SESはただの派遣だ」と強く実感しました。

そのSESの経験から、SESと派遣は同じだと感じた体験談を紹介します。

リアルなSESの体験談を知りたい方は参考にしてみて下さい。

現場では指揮命令権が曖昧だった

筆者がSESの現場で勤務した際に、ほとんどの現場で指揮命令権が守られていませんでした。

筆者がSES契約で現場に入りましたが、客先の社員に作業指示を受けていました。この行為はSESの指揮命令権違反になるのではないか？と自社の上司に相談しましたが、「それはよくあること」と相手にしてもらえませんでした。

別の現場でも、同じように指揮命令権が守られておらず、ずっと常駐先の社員が作業指示。経験した5つの現場中3つの現場で、指揮命令権が守られていませんでした。

指揮命令権が守られていないのであれば、SES契約と派遣契約の違いはあってないようなもの。

指揮命令権は守られることは少なく、筆者はSESがただの派遣だと実感しました。

＞＞＞SESと派遣における指揮命令権とは

使い捨ての存在に変わりがない

SESと派遣はどちらも同じように、使い捨ての存在に変わりありません。

SESとIT派遣は、期間限定の契約で働きます。顧客先企業からすると、契約が切れるといなくなる、使い捨ての存在です。

SESと派遣は使い捨てにされやすい

・長期間在籍することが少なく、簡単な業務しか与えられない
・リーダーなどを任されにくい。
・末端の仕事しかできない。

数カ月のプロジェクトが終われば、結局SESで来た社員はいなくなってしまいます。そのためSESと派遣エンジニアは、簡単な深い業務は与えられません。

SESと派遣は、普通の正社員と比べると、ぞんざいに扱われやすいです。

「派遣社員」のような肩身の狭さを感じた

SESエンジニアとして現場に入っても、「派遣社員」のような肩身の狭さを感じました。

SESと派遣は、どちらも取引先に常駐して働きます。常駐先というアウェーにいるため、かなり気を遣いながら働かなければなりません。

SESでも肩身がかなり狭い

SESと派遣はどちらもアウェーで働くため、肩身が狭いです。

エンジニア側からすると、SESであっても派遣であっても、働き方はあまり変わりません。

常駐先の社員に気を遣いながら働くことになり、どちらも辛さは同じだと思います。

SESはただの派遣なのでやめとけ

この章ではSESはただの派遣なのでやめとけを紹介します。

SES企業で3年働いてみて、筆者はSESはやめとけと感じました。実体験をもとに、何故SESはやめとけと感じたのか？その理由について解説します。

SESのリアルな実体験を知りたいエンジニアは参考にしてみて下さい。

現場で働くと違いをあまり感じない

SESと派遣は契約内容が違いますが、実際の現場で働くと、違いをあまり感じません。

SESの場合は、指揮命令権が自社の上司にありますが、実際契約を守っている現場の方が少ないです。実際の現場で働くと、客先上司の指示を受けることになり、SESと派遣どちらも変わりません。

また客先の社員からも「派遣社員」として扱われるため、精神的にかなり辛いです。SESと派遣はどちらも「部外者」であることには変わりないですから。

実際にSESで働くと、労働の辛さはそこまで変わらないため、「SESはただの派遣。やめとけ。」と感じました。

どちらで働いても年収は低い

SESはやめとけと感じた理由の1つに、年収の低さも挙げられます。

比較すると分かりやすいですが、SESや派遣エンジニアの平均年収はかなり低いです。下記のIT職種別の平均年収をご覧ください。

エンジニアの平均年収の比較

SESとIT派遣、どちらも平均年収は同じように低いです。社内SEなどと比べると、平均年収が100万円ほどダウンしています。

SESと派遣は年収が低く、キャリアアップも難しいため、個人的には辞めた方が良いと思います。

自社開発や社内SEの方がおすすめ

個人的にはSESや派遣に就職するよりも、自社開発や社内SEになる方がおすすめ。

自社開発や社内SEの方が平均年収が100万円以上も高く、社内でのんびり働けるためです。

実際に筆者はSESから社内SEに転職しましたが、転職して良かったです。

自社開発や社内SEのおすすめポイント

・平均年収が高い。(約600万円)
・社内でしっかり開発できる。
・周りに馬鹿にされない。

SESや派遣と比べて格段に働きやすい環境です。もし興味があれば転職先に検討してみて下さい。

SESや派遣を避けたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめ。SESや派遣企業の求人が排除されているからおすすめです。

まとめ：SESはただの派遣｜SESが派遣と同じと感じた理由

以上で、「SESはただの派遣｜SESが派遣と同じと感じた理由」の解説を終了します。

下記この記事のまとめです。

SESがただの派遣だと感じた理由は、下記の通りです。

SESの契約は守られている方が少ないので、SESと派遣どちらでも大差はないでしょう。実際にSES企業で3年間働いてみて、そう感じました。

SES契約であるにも関わらず、現場では派遣社員と同じように扱われ、指揮命令権も守られていませんでした。現場ではルールが守られていないため、「SESはただの派遣だ」と揶揄されています。

SESや派遣を避けたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめです。SESや派遣企業の求人が排除されているから、確実に回避できるでしょう。

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