この記事ではSES企業の求人を確実に見分ける方法7選を紹介します。
IT業界への就職を検討している人の中には
SES企業だけは避けたい。
SESの見分け方ってあるの?
ホワイト企業の見分け方も知りたい。
と気になっている人も多いはず。
そこでこの記事では、SESの求人を見分ける方法やホワイトな優良SESの特徴などを紹介します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
この記事を読み、SES求人を見分ける方法を知り、確実にSES以外の企業に就職しましょう。
SESから社内SEに転職した筆者が紹介。
SESの中で働いた実体験をもとに解説します。
SES以外の企業に就職したい方は、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめ。SES企業の求人が排除されているから、確実にSESを回避できおすすめです。
SES企業の求人を確実に見分ける方法7選
この章では、SES企業の求人を確実に見分ける方法7選を紹介します。
筆者は数年間SES企業でエンジニアとして働きました。そのときに、様々なIT企業を見る中で、SES企業の特徴が段々分かってきました。
ここではSESで数年間働いた実体験から、SES企業の求人を見分ける方法を7つ解説します。
- 「一般労働者派遣事業」「有料職業紹介事業」に登録している
- 社員数とオフィスの広さが釣り合っていない
- 「渋谷周辺」「東京近郊」など勤務地が曖昧になっている
- 事業内容に「システム・エンジニアリング・サービス」がある
- 「プロジェクト先による」「常駐先による」と求人に記載されている
- 未経験エンジニアばかり募集している。
- 口コミサイトに「SES」「客先常駐」と書き込みがある
SESを見分けて回避したい方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
SES企業の中で3年間働いた実体験から解説します。
リアルな見分け方を知りたい人は参考にしてください
「一般労働者派遣事業」「有料職業紹介事業」に登録している
「一般労働者派遣事業」「有料職業紹介事業」をしている企業は、SESの可能性がかなり高いです。
「一般労働者派遣事業」・「有料職業紹介事業」とは、厚生労働省に認可を得て行う派遣事業のこと。SES企業は間違いなく、この2つの事業申請を行っています。
一般労働者派遣事業:派遣元事業主が自己の雇用する労働者を、派遣先の指揮命令を受けて、この派遣先のために労働に従事させることを業として行うこと
有料職業紹介事業:有料職業紹介事業とは、営利を目的とするか否かにかかわらず、職業紹介に関し手数料又は報酬等の対価を受けて行う職業紹介事業
上記2つに登録していれば、SES事業をしている可能性が高いです。
そのため会社のホームページや求人に「一般労働者派遣事業」・「有料職業紹介事業」がないかチェックしてみて下さい。
会社のホームページや求人に、上記の2つの事業が記載されている企業は、99%SES事業をしています。
そのためSES企業を見分けたい方は、「一般労働者派遣事業」・「有料職業紹介事業」が掲載されていないか、確認してみて下さい。
ホームページや求人に上記二つが記載されていれば、ほぼ確実にSES企業です。
社員数とオフィスの広さが釣り合っていない
SES企業の求人を見分けたい方は、従業員数と会社のオフィスの広さをチェックしましょう。
SESでは社員を取引先に常駐させたり、派遣させるため、エンジニアが自社にいないことが多いです。そのためSES企業は従業員数の割にオフィスが狭い傾向にあります。
従業員数とオフィスの広さが釣り合っていない求人は、SES企業だと思って間違いないです。
従業員数100人以上なのに、オフィスが貸しビルの1室だけ
従業員数1000人以上なのに、オフィスは5階建てビル一棟だけ
上記のような会社はSES企業を疑ってください。従業員の割にオフィスが狭いのはSES企業の大きな特徴です。
もしSES企業かどうか見分けたい時は、会社のホームページの従業員数とオフィスの広さを確認。面談や面接時に会社のオフィスの広さをチェックしてみて下さい。
従業員のわりにオフィスが狭ければSES企業確定です。
「渋谷周辺」「東京近郊」など勤務地が曖昧になっている
SES企業の求人を見分けたい方は、求人の勤務地を注意深く確認してください。
求人の勤務地欄に具体的な場所が書かれておらず、勤務場所が曖昧な場合はほぼ100%SES企業です。
下記のように勤務地が濁されている場合は注意して下さい。
SES企業の求人は勤務地が曖昧
- 関東圏
- 新宿周辺、渋谷近辺
- 東京23区内
- 東陽町など
SES企業で働くと、派遣や客先常駐で、職場がコロコロ変わります。上記のような形で、「渋谷周辺」「東京近郊」と勤務地が曖昧に記載されています。
求人がSESかどうか見分けたい方は、求人の勤務地が曖昧になっていないかを確認するようにして下さい。
事業内容に「システム・エンジニアリング・サービス」がある
会社の事業内容に「システム・エンジニアリング・サービス」がある企業は、ほぼ100%SES企業です。
システム・エンジニアリング・サービスとはつまりSES(System Engineering Service)のこと。
会社のホームページや求人などに、「システム・エンジニアリング・サービス」が記載されていれば、確実にSES事業をしているでしょう。
SESかどうか見分けたい人は、会社概要や事業内容などを細かくチェックして下さい。
事業内容に「システム・エンジニアリング・サービス」がある企業は、ほぼ100%SESです。
派遣や客先常駐をやらされる可能性が高いので、避けるようにした方が良いでしょう。
「プロジェクト先による」「常駐先による」と求人に記載されている
「プロジェクト先による」「常駐先による」と求人に記載されている場合も、SESの可能性が高いです。
基本的にSES企業では、常駐先で働くことになるため、社員ごとに勤務時間や勤務場所が変わります。
そのためSES企業の求人には、「プロジェクト先による」「常駐先による」と記載されていることが多いです。
- プロジェクト先による
- 派遣先によって異なる
- 常駐先による
- 仕事内容に依る
求人に上記のような、客先常駐や派遣を連想させるワードがあれば、SESの可能性が高いです。
そのためSESを見分けたい方は、求人を隅々まで見て、上記のワードがないかチェックしてみて下さい。
未経験エンジニアばかり募集している。
「未経験大歓迎」「初心者OK」など、求人で異常なくらい未経験を募集している会社は、SESの可能性が高いです。
SES企業が未経験を積極的に採用している理由は、そこまでスキルが必要ないから。
SESではエンジニアを派遣や客先常駐させるため、高いITスキルが求められません。そのため比較的採用しやすい未経験エンジニアを積極的に募集しています。
上記のように怪しいくらい「未経験エンジニア」を募集している企業は、間違いなくSES企業です。
求人の未経験OKの言葉の裏には
「未経験大歓迎」⇒未経験でもできる(簡単な)業務をさせます。
「未経験から成長」⇒客先で勝手に成長してください。
という意図が込められていることを覚えておきましょう。
SES企業かどうか見分けたいときは、「未経験」を募集しているかどうかチェックして下さい。
口コミサイトに「SES」「客先常駐」と書き込みがある
口コミサイトに「SES」「客先常駐」と書き込みがある場合は、その企業はSESです。
一番確実にSES企業かどうか見分ける方法は、社員口コミサイトを利用すること。
社員口コミサイトを見れば、エンジニアのリアルな声を知れ、会社の実態が分かります。
もし口コミサイトに
無理やり客先常駐をやらされました。
典型的なSES企業でした。
派遣もやってるIT企業です。
と客先常駐や派遣に関する声があれば、ほぼ100%SES企業でしょう。
口コミは実際にその企業で働く、社員たちのリアルな声。その口コミを見れば、SESかどうか簡単に見分けられるはずです。
IT業界に特化したおすすめ口コミサイトもあります。SES企業を見分けたい方は、利用してみて下さい。
確実にSES以外の会社に転職する方法
この章では、確実にSES以外の会社に転職する方法を解説します。
この記事を見ている方の中に、SESを見分けて、SES以外のIT企業に就職したい人も多いでしょう。
そんな就職希望者に、SES企業で働いた筆者の実体験から、確実にSESではない企業に就職する方法を紹介します。
- 社内SE特化の転職サイトを利用する
- 自社開発特化の転職エージェントもおすすめ
SESじゃないIT企業に就職したい人は参考にしてみて下さい。
転職エージェントはSESばかりなので注意。
と言う記事も参考にしてみて下さい。
社内SE特化の転職サイトを利用する
SES以外の企業に就職したい人は、社内SE特化の転職サイトを利用するのがおすすめです。
社内SE特化の転職サイトには、SES企業の求人がなく、社内SE求人しかありません。そのため求人に応募して転職すれば、確実にSES以外の企業に就職できます。
社内SE特化の転職サイトのメリット
- SESを見分ける必要なく、SES以外に転職できる
- SES企業の求人が排除されている
- ホワイトな社内SE求人に就職できる
社内SEに特化した転職サイトだから、どの求人に応募しても安心。SESを見分けなくても、SES以外の優良企業に転職できるでしょう。
もしSESを回避したいのであれば、ぜひ利用してみて下さい。
下記に社内SE特化の転職サイトを掲載しています。SESを回避したい方は、使ってみて下さい。
自社開発特化の転職エージェントに求人を紹介してもらう
SES以外の企業に就職したい人は、自社開発特化の転職エージェントに求人を紹介してもらうのもおすすめです。
転職エージェントは、転職希望者ひとりひとりにあった転職先を紹介してくれるサービス。
自社開発に特化した転職エージェントの場合、自社開発求人を積極的に紹介してくれます。
自社開発特化の転職エージェントのメリット
- 自社開発エンジニアの求人を優先して紹介
- SES求人の見分け方をコッソリ教えてくれる
- SES以外の求人が充実している
自社開発特化の転職エージェントなら、SES企業の求人を排除して紹介してくれます。そのため安心して求人に応募できます。
もしSES以外に転職したいのであれば、自社開発特化の転職サイトを利用しない手はないでしょう。
興味がある人は、下記の自社開発エンジニア特化の転職エージェントをチェックしてみてください。
ホワイトな優良SESの見分け方
この章では、ホワイトな優良SESの見分け方を紹介します。
労働環境の整っている優良企業に転職したい人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
- 人事部がある
- 教育制度が整っている
- 従業員数が多い大手のSES企業
- 離職率が低く、平均在籍年数が長い
筆者はSESから社内SEに転職しました。
転職活動時に培ったホワイト企業の見分け方をご紹介します。
人事部がある
社内に人事部があるSES企業は、ホワイト優良企業の可能性がかなり高いです。
人事部は「人材採用や育成、労務管理など、主に「社内の人材」に関する業務を行う」部署になります。
人事部がある会社は、人材採用をしっかり行っているため、質の高いエンジニアが多く、優良企業の可能性がかなり高いです。
人事部の役割
- 労働環境の改善、労務管理
- 優秀な人材の確保・採用
- エンジニア育成のサポート
人事部がある企業は、それだけ人材の採用や育成に力を入れています。
労働環境も整備されており、ホワイト企業の可能性が高いです。
ホワイトなSESかどうか見分けたい方は、そのSES企業に人事部があるかどうかチェックしてみて下さい。
教育制度が整っている
教育制度が整っているSES企業も、ホワイトな可能性が高いです。
エンジニアの教育に力を入れる企業は、社員思いの優良企業が多いです。そのためホワイト企業かどうか見分けたい時は、教育制度が整っているかどうかチェックして下さい。
教育制度が整っているSES企業の例は下記の通りです。
- 資格取得支援金が貰える
- 無料の研修制度がたくさんある(Udemy無料受講、社外研修無料など)
- 社内の勉強会が毎週開催されている。
資格取得祝い金や研修の無料化などを行うSESは、かなり教育制度が充実しているでしょう。
実際に筆者が未経験から入ったSES企業は、かなりホワイトでした。Udemyの動画が無料で視聴でき、資格取得支援金も充実していました。
教育制度が整っている企業は、「エンジニアを成長させたい」というマインドが醸成しています。
そのため優良なSES企業の可能性が高いでしょう。
従業員数が多い大手のSES企業
従業員数が多い大手のSES企業も、ホワイトな可能性が高いです。
当たり前の話ですが、大手企業の方が福利厚生がしっかり整っています。「家賃補助」や「残業手当」「通勤手当」などの制度が中小企業よりも充実しています。
そのため福利厚生の充実したホワイト企業に就職したい場合は、従業員数が多い大手のSES企業を選びましょう。
大手にホワイト企業が多い理由
- 労働環境がよく、離職者が少ない。
- 福利厚生がしっかりしている
- リモートワークや在宅勤務の制度が整っている
- 人材の質が良い
大手にホワイト企業が多い理由は上記の通りです。
逆に中小企業や零細SESなどは、ブラック企業の可能性がかなり高いです。「給料が低い」「待遇が悪い」「職場が劣悪」など、社員が定着せず直ぐに辞めていく傾向にあるからです。
従業員が少ないのには、それなりのヤバい理由があります。中小や零細企業はブラック率が高いので避けて下さい。
その点、大手のSES企業は、ホワイト優良企業の可能性が高いです。SESを見分ける時に、大手かどうか意識すると良いでしょう。
離職率が低く、平均在籍年数が長い
離職率が低く、平均在籍年数が長いSES企業も、優良なホワイト企業です。
求人サイトや口コミサイトなどで掲載されている、離職率と平均在籍年数を見れば、ホワイトかブラックか直ぐに分かります。
当たり前の話ですが、ブラック企業は労働環境が悪く、社員がすぐに辞めるため、離職率が高くなります。逆にホワイト企業は、働きやすい環境が整っているため、社員が長く働き離職率が低いです。
平均離職率:14.6%
平均在籍年数:12.7年
ホワイト企業かどうか見分けたい場合は、上記の平均値を参考にしてみて下さい。
離職率が10%未満の企業はホワイト。平均在籍年数が20年以上の企業はホワイト。を基準にSESを見分けると良いでしょう。
やばいブラックSES企業の見分け方
最後に、やばいブラックSES企業の見分け方を解説します。
SES企業の中には、エンジニアを働きバチのように働かせる、とんでもない企業も存在します。
そのようなやばいブラック企業に就職しないために、ブラックSES企業の見分け方を知っておきましょう。
- 従業員数人程度の零細SES企業
- 3次請け以降のSES企業
- 取引先に家電量販店やコールセンターがある
ブラックSESに就職したくない人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
従業員数人程度の零細SES企業
ブラック企業かどうか見分けたい方は、会社の従業員数をチェックして下さい。
従業員数人程度の零細SES企業は、かなりブラック率が高いので避けた方が良いです。
従業員が少ない零細SESは、福利厚生が乏しく、労働環境が整っていない場合が多いからです。
中小・零細企業がブラック率が高い理由
- 教育制度や福利厚生が整っていない。
- 人材の質が低く、パワハラの恐れがある。
- 年収が低い。
基本的には中小企業や零細SESは、労働環境が悪くなりがちです。
福利厚生や教育制度が整っておらず、住宅手当がなかったり、経費が自腹だったり、と待遇が悪いケースがほとんど。また案件が下請けばかりのため、労働環境も悪いです。
そのためブラック企業を見分けたい方は、従業員数名程度の企業は避けるようにして下さい。
3次請け以降のSES企業
3次請け以降のSES企業は、ブラック率が高いので避けた方が良いです。
IT業界は多重請負構造となっており、1次請け、2次請け、3次請けと商流が下がるほど年収が低くなり、労働環境も悪くなっていきます。
大手IT企業のような一次請け企業は、年収が高いですが、下請けSESは年収が低い傾向にあります。。
1次請けにマージン抜かれてるから、給料が低い。
下請けだから、雑に扱われて辛い。
テストや開発ばかりで、上流工程の仕事がない。
IT業界では下請けになればなるほど、こき使われがち。年収も低くなり、労働環境も悪いため、ブラックである可能性が高いです。
そのためブラックかどうか見分けたい時は、そのSES企業が下請けか?何次請けの案件が多いのか?のかを要チェックです。
取引先一覧に家電量販店やコールセンターがある
ブラック企業かどうか見分けたい方は、取引先一覧に家電量販店やコールセンターがあるかチェックして下さい。
SES企業の中には、採用したエンジニアを、家電量販店やコールセンターに派遣するヤバい企業も存在します。
そのようなブラックSESに転職してしまうと、エンジニアとして人生が終わってしまうため、絶対に見分けるようにして下さい。
ブラックSESの派遣先
・コールセンター
・家電量販店
・携帯ショップ
・ヘルプデスク
ブラックSES企業は、ITとは関係のない常駐先に派遣します。ただの派遣社員のようにこき使われるため、このようなブラックSESは必ず避けた方が良いでしょう。
やばいSESを見分けたい時は、SES企業のホームページにコールセンターや家電量販店の名前がないか要チェック。取引先一覧にコールセンターなどの企業が紹介されている場合は、絶対に避けて下さい。
エンジニアをコールセンターや家電量販店に派遣するブラックSES企業については、下記で詳しく解説しています。
まとめ:SES求人を見分ける方法7選|ホワイトな優良SESの特徴
以上で、「SES求人を見分ける方法7選|ホワイトな優良SESの特徴」の解説は終了です。
下記この記事のまとめです。
SES企業かどうか見分ける7つの方法は下記の通りです。
- 「一般労働者派遣事業」「有料職業紹介事業」に登録している
- 社員数とオフィスの広さが釣り合っていない
- 「渋谷周辺」「東京近郊」など勤務地が曖昧になっている
- 事業内容に「システム・エンジニアリング・サービス」がある
- 「プロジェクト先による」「常駐先による」と求人に記載されている
- 未経験エンジニアばかり募集している。
- 口コミサイトに「SES」「客先常駐」と書き込みがある
SESを見分けたい就職希望者は、ホームページや求人を見る時に意識してみてください。
また、SES以外の企業に就職したい方は、自社開発・社内SEに特化した転職サイトを利用して下さい。
社内SEに興味あるエンジニアは、下記の社内SE特化の転職サイトがおすすめです。
自社開発企業に就職したいエンジニアは、下記の自社開発特化の転職サイトを利用してみて下さい。
SESを避けたい人向けに、
「SESじゃないIT求人の見分け方」
を紹介しています。
合わせてご確認頂けますと幸いです。