この記事では、労働者派遣事業許可はSES確定なのか?について解説します。
IT業界に興味がある新卒・エンジニアの中に
新卒・求職者派遣許可番号があれば、SES確定なの?
派遣事業許可番号の調べ方を知りたい。
SESなしで働く方法を知りたい。
と気になっている人も多いはず。
そこでこの記事では、労働者派遣事業許可番号の調べ方やSESの回避方法を解説します。
この記事を読めば、下記内容が分かります。
この記事を読んで、労働者派遣事業許可番号の概要を知り、SES以外の職種に就職しましょう。





SESで働いた筆者が実体験をもとに解説。
SESの内部事情から、見分け方を紹介します。
SESを避けたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の就職サイトがおすすめ。SES企業の求人が排除されているから、確実にSESを回避できおすすめです。
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労働者派遣事業許可番号とは?許可番号の意味


この章では、労働者派遣事業許可番号について解説します。
- 労働者派遣事業とは「自社の社員を他社の指揮命令下で働かせる」ビジネス
- 許可番号は「厚生労働省の認可を受けた証」
- 許可番号がない派遣は違法(労働者派遣法第5条)
労働者派遣事業とは何か?許可番号のルールを知りたい方は参考にしてください。
労働者派遣事業とは「自社の社員を他社の指揮命令下で働かせる」ビジネス
労働者派遣事業とは、「自社の社員を他社の指揮命令下で働かせる」ビジネスを指します。いわゆる「派遣」のこと。
労働者派遣の最大の特徴は、「雇用主」と「指揮命令者」が異なる点にあります。
- 派遣元企業:労働者を雇用し、給与を支払う側(=雇用契約の当事者)
- 派遣先企業:実際の業務指示・勤務管理を行う側(=業務上の指揮命令者)
派遣は「派遣元と雇用契約を結びながら、派遣先の指示で働く」という仕組みです。
この派遣形態は、プロジェクト単位や期間限定の人材確保に向いており、IT業界のシステム開発の現場や事務派遣などで多く用いられています。
許可番号は「厚生労働省の認可を受けた証」
労働者派遣事業許可番号は、「厚生労働省から、派遣事業の認可を受けた証」となります。
労働者派遣事業を営むためには、厚生労働省の許可(労働者派遣事業許可)を受けなければなりません。派遣許可を受けた事業者には、次のような形式の「許可番号」が付与されます。
労働者派遣事業許可番号
例:派13-123456
「派」:労働者派遣事業を意味する記号
「13」:都道府県番号(この場合は東京都)
「123456」:許可順の番号
この許可番号は、法律(労働者派遣法)に基づいた「適法な派遣事業者」であることの証明です。
つまり労働者派遣事業許可番号を取得している企業は、ほぼ100%派遣事業を営んでいます。
許可番号がない派遣は違法(労働者派遣法第5条)
労働者派遣法では、第5条において以下のように規定されています。
第5条(許可制)
労働者派遣事業を行おうとする者は、厚生労働大臣の許可を受けなければならない。
参考:労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律
つまり、許可なしで他社に労働者を派遣する行為は「無許可派遣」として違法になります。違反した場合、行政処分・刑事罰が科されることがあります。
逆に言えば、労働者派遣事業許可番号を得ている企業は、派遣事業をいくらでも営めます。許可番号のあるIT企業は、派遣やSESを行っている可能性が高いです。
労働者派遣事業許可番号があれば、SES確定なのか?


この章では、労働者派遣事業許可番号があれば、SES確定なのか?について解説します。
- 原則、SES契約には許可番号は不要
- IT企業の会社概要に許可番号があってもSES確定ではない
- 確定ではないが、SESの可能性はかなり高い
- そもそもIT企業の90%が客先常駐をしている
SESを避けたい、新卒・未経験エンジニアは参考にしてください。
原則、SES契約には許可番号は不要
SES契約は「準委任契約」または「請負契約」に分類される業務委託の一種です。
SES契約は、労働者派遣法ではなく民法上の契約として扱われます。
| 項目 | SES(準委任契約)の内容 |
|---|---|
| 契約当事者 | 発注企業(クライアント)とSES企業 |
| 雇用関係 | SES企業とエンジニアの間にのみ存在 |
| 指揮命令者 | SES企業(エンジニアは自社の指示で動く) |
| 契約法令 | 民法(業務委託契約) |
| 許可番号 | 不要 |
つまり、SES契約ではあくまで「業務遂行を委託している」にすぎず、派遣のように「他社(クライアント)の指揮命令下で働く」構造にはなっていません。
そのため、正しく運用されているSES契約には、労働者派遣事業の許可番号は不要です。
IT企業の会社概要に許可番号があっても、SES確定ではない
SES事業に「労働者派遣事業許可」は不要です。
そのためIT企業の会社概要に許可番号があっても、SES確定ではありません。
「労働者派遣事業許可」は、派遣があるかどうかの判断はできますが、SESの有無は断定できません。
確定ではないが、SES企業の可能性はかなり高い
「労働者派遣事業許可番号」だけでは、SES企業かどうか判断できません。
しかし派遣許可を得ているIT企業は、SES事業を展開している可能性がかなり高いです。
労働者派遣事業許可を得ているIT企業はSESの可能性が高い
- 派遣許可を持っていると“SESも派遣も両方受けられる”
- IT業界では「SES or 派遣」がビジネスモデルの中心
- 許可番号を持つと“グレーゾーンSES”を合法的に運用できる
「労働者派遣事業許可番号」の取得は、SESビジネスを展開するうえで有利に働きます。そのためほとんどのSES企業が、労働者派遣事業許可番号を取得している傾向に。
「SESをしている企業=派遣許可を取っている」という構図が定着しています。
そもそもIT企業の90%が客先常駐をしている
そもそもの前提として、IT企業の9割以上が客先常駐を行っていることを押さえておきましょう。
下記の図は厚生労働省が調査した「働き方・休み方改善ポータルサイト」に掲載されているアンケート結果です。


上記の調査結果から読み取れるのは、客先常駐をしている企業が全体の9割以上ということ。「労働者派遣事業許可番号」の有無に関わらず、SES事業を行っているIT企業ばかりです。
IT業界への就職を検討している方は。SES・客先常駐の多さを認識しておきましょう。
労働者派遣事業の許可番号の調べ方(検索方法)


この章では、労働者派遣事業の許可番号の調べ方を解説します。
- 厚生労働省のサイトで検索
- 会社HPの「会社概要」や「許可番号」表記をチェック
- 新卒・転職エージェントに確認する
SESやIT派遣企業を見分けたいエンジニアは参考にしてください。
厚生労働省のサイトで検索
許可番号は、厚生労働省が定める「労働者派遣事業許可情報検索システム」で調べられます。下記サイトから検索することで、企業名・所在地・許可年月日・有効期間などの詳細を確認できます。
この情報は厚生労働省の公的データベースに基づいており、最新・正確な情報です。


上記サイトにアクセスし、「事業所名」または「法人名」を入力し、都道府県を選択すれば、「許可番号(例:派13-123456)」の情報を取得できます。
SES企業を避けたい場合は、まずはこのサイトで「許可番号が存在するか」を検索するようにして下さい。
会社HPの「会社概要」や「許可番号」表記をチェック
労働者派遣事業の許可番号は、企業の公式Webサイトをチェックするのも一般的です。
多くのIT企業は「会社概要」ページや「特定商取引法に基づく表記」ページに、以下のような形で許可番号を明記しています。


労働者派遣事業許可番号:派13-123456
有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-654321
(※「派」は派遣事業、「ユ」は職業紹介事業)
上記画像のように「労働者派遣事業許可番号」がサイトに掲載されていれば、SES企業の可能性がかなり高いです。
IT特化の新卒・転職エージェントに確認する
より確実にSES企業か判断したい場合は、IT特化の就職エージェントに確認するのも一つの手です。
就職エージェントは、各企業の労働形態に詳しいです。特にIT特化の就職エージェントは、各IT企業のSES実態に詳しく、正確な情報を提供してくれます。



各IT企業の許可番号を調べます。
SES事業を展開している企業を紹介します。
SESの見分け方を教えます。
就職エージェントに確認すれば、労働者派遣事業許可を得ている企業も分かります。
SES企業を回避しやすくなるため、SESを避けたい方はエージェントを有効活用して下さい。
SESを避けたい新卒・転職希望者は、IT特化の就職エージェントがおすすめです。SESを回避するためのコツやテクニックを教えてくれるため安心です。
SESじゃないIT企業に就職する方法


最後に、SESじゃないIT企業に就職する方法を解説します。
- 自社開発・社内SE特化の就職サイトで求人を厳選
- SES企業の見分け方を知り、回避する
- 口コミサイトなどでリアルな声をチェック
SESを避けたい新卒・未経験エンジニアは参考にしてください。
自社開発・社内SE特化の就職サイトで求人を厳選
SESを避けたい場合は、自社開発・社内SE特化の就職サイトを利用しましょう。
自社開発・社内SE特化の就職サイトは、SES企業の求人が排除されているため安心。自然とSES企業を避けられます。
自社開発・社内SE特化のメリット
- SESやIT派遣企業の求人を除外
- 安心して求人に応募できる
- レアな自社開発・社内SE求人が見つかる
自社開発・社内SEに特化した転職サイトを利用すれば、SESを避けやすいです。
SES以外の企業に就職できる可能性が高まるため、利用してみて下さい。
SESを避けたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の就職サイトがおすすめ。SES企業の求人が排除されているから、確実にSESを回避できおすすめです。
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SES企業の見分け方を知り、回避する
新卒やIT経験の中には、SES企業に騙されて就職してしまう人も一定数います。
誤ってSES企業に就職しないためにも、SES企業の見分け方を知っておくことが大切です。
SES企業の見分け方
※下記に当てはまればほぼSES※
- 「一般労働者派遣事業」「有料職業紹介事業」に登録している
- 社員数とオフィスの広さが釣り合っていない
- 「渋谷周辺」「東京近郊」など勤務地が曖昧
- 事業内容に「システム・エンジニアリング・サービス」がある
- 「プロジェクト先による」「常駐先による」と求人に記載がある
上記の観点からIT企業を分析して、事前にSES企業を回避できれば、社内SEや自社開発企業に就職できる確率がUPします。
SES以外の企業に転職したい方は、下記の記事を参考に、SESの見分け方を学んでおいてください。
口コミサイトなどでリアルな声をチェック
より企業のSES・派遣の実態を知りたい場合は、口コミサイトを活用するのも一つの手です。
リアルな社員の口コミを見れば、その企業がSESかそうでないか、確実に分かります。



この企業はSESをやっています。
客先常駐で働き、辛くて退職しました。
口コミサイトを確認し、SESを示唆する文言が記載されていれば、確実にSES企業です。
より確実にSESを見分けたいエンジニアは、2chや就活会議などの口コミサイトを利用して下さい。
まとめ:労働者派遣事業許可番号・有料職業紹介事業はほぼSES


以上で、「労働者派遣事業許可番号・有料職業紹介事業はほぼSES」の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
労働者派遣事業許可番号のSES有無については下記の通りです。
- 原則、SES契約には許可番号は不要
- IT企業の会社概要に許可番号があってもSES確定ではない
- 確定ではないが、SESの可能性はかなり高い
労働者派遣事業許可番号の取得は、SES事業に必須ではありません。そのため労働者派遣事業許可番号があっても、SES企業確定ではありません。
しかし労働者派遣事業許可番号があれば、SES企業の可能性は極めて高いです。
労働者派遣許可番号を調べたいエンジニアは、下記のサイトから検索して下さい。
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SESで働いた実体験から、
「SESと派遣はどっちがいいのか?」
も解説しています。
SESと派遣の違いを知りたいエンジニアは、合わせて参考にしてみてください。


