この記事では、なぜSESでテレワークできないのか?について解説します。
SES企業で働くエンジニアの中には

SESでテレワークできない…。
SESで在宅勤務する方法を知りたい。
と悩んでいる人も多いはず。
そこでこの記事では、SESでテレワークできない理由やテレワークするための方法を紹介します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
この記事を読み、SESでテレワークできない理由を知り、在宅勤務できるようにしましょう。





SESで働いていた中堅エンジニアが紹介。
SESでリモートしていたので、その経験から解説します。
リモートしやすい企業に転職したいエンジニアは、下記のリモート特化の転職サイトがおすすめです。リモート企業の求人がしかないから、確実にリモートワークできるでしょう。
SESでテレワーク・リモートできない理由


この章では、SESでテレワーク・リモートできない理由を解説します。
SESでリモートが普及しない理由・SESの構造的な問題を紹介します。
- 常駐先企業がテレワークを許容していない
- 機密情報を持ち出しできない
- 営業がリモートワーク案件を獲得できない
- 経験が浅い、スキル不足
SESのテレワークの実態について知りたいエンジニアは参考にしてみて下さい。
常駐先企業がテレワークを許容していない
常駐先企業がテレワークを許容していないことは、SESでテレワークできない要因です。
SESでは客先常駐で働くことが多く、常駐先の意向に沿って働かなければなりません。もし仮に常駐先がテレワークを禁止していれば、SESエンジニアは従わなければなりません。



うちの会社はテレワーク禁止ね。
皆で集まって直接やり取りした方が効率いいから。
テレワークしない文化なんだよね。
SESの常駐先の中には、テレワークを禁止している企業も一定数存在します。
生産性の面やコミュニケーションなどの理由で、テレワークを禁止している企業も多いです。
このようなテレワークできない常駐先に配属されると、SESエンジニアは従うしかないのです。
機密情報を持ち出しできない
機密情報を持ち出しできないことも、SESでテレワークできない要因です。
SESの案件の中には、セキュリティ対策をしても対処しきれない機密情報や個人情報等、重要な情報を取り扱う現場もあります。
機密情報がある現場の場合は、セキュリティの条件が非常に厳しくモートワークできません。
- 持ち出せない機密情報
- センシティブな個人情報
- 自宅PCでアクセスできない情報
- 外部からアクセスできないハードウェア
- オンプレミスのインフラ作業
セキュリティが厳しい案件では、業務用パソコンを社外へ持ち出せません。
結果として出社が必須となり、テレワークできないでしょう。
営業がリモートワーク案件を獲得できない
SES営業がリモートワーク案件を獲得できないことも、SESでリモートできない要因です。
SES営業のスキルや能力不足により、エンジニアの望む案件を獲得できないことも多いです。SES営業の営業力がないと、参画できる案件の幅が狭まります。
結果的にエンジニア側が、リモート負荷の案件にしか参加できないことがあります。
もしSES営業が無能であれば、担当営業を変えてもらうなどするようにして下さい。
経験が浅い、スキル不足
経験が浅い、スキル不足なエンジニアは、SESでテレワークできない傾向にあります。
スキルや経験がないと、自分一人で仕事をこなすのは難しいです。常駐先にリモートできないと判定されれば、リモートワークはできないでしょう。
テレワークでは、自分で解決をしなければならない状況も少なくありません。在宅での勤務になるので、直接誰かに教えてもらったり、相談できないため、仕事ができないです。
未経験もしくは経験年数の浅い方でリモートワークを希望する場合は、転職を考えるよりも、まずはスキルや実務経験を積むところから始めた方が良いでしょう。
IT業界でのリモートワークの普及率(SES、SIer、自社開発など)
この章では、IT業界でのリモートワークの普及率について解説します。
SES・SIer・自社開発企業のリモート率など、在宅勤務に関するデータを公開します。
- 業種別ではIT業界が最も高く55.7%
- SESのテレワーク実施率は68.7%
- 大企業の方がテレワーク実施率は高い
IT業界のリモートワークのデータを知りたいエンジニアは参考にしてみて下さい。



テレワークに関するデータを紹介します。
リモート実施率などを参考にしてみて下さい。
業種別ではIT業界が最も高く55.7%
IT業界のリモートワーク普及率は、全業界中最も高く、55.7%です。
総務省が公開しているデータの中に、各業界別のリモートワーク実施率があります。下記の図をご覧ください。


上記の図は、民間企業におけるテレワークの実施状況です。
業界別のテレワーク実施率は、情報通信業(IT業界)が最も高く55.7%。ITエンジニアの半数以上がテレワークを実施していることが分かります。
SESのテレワーク実施率は68.7%
SESや派遣エンジニアのテレワーク実施率は68.7%となっています。
この値は他のIT職種に比べると、かなり低い数値となっています。下記、業態別のリモートワーク実施率をご覧ください。


SESは他のIT職種と比べると、テレワークの実施率が10%程度低いことが分かります。
リモートワークをしていないエンジニアの割合が、31.3%と高く、リモートできていないエンジニアも多いです。
データを見ると、SES企業はテレワークできない業態だと言えるでしょう。
大企業の方がテレワーク実施率は高い
会社の規模別にみると、大企業の方がテレワーク実施率は高いです。
下記、企業規模別のリモートワーク実施率をご覧ください。


大企業と中小企業を比較すると、大企業の方が30%以上、テレワークの実施率が高いです。
大企業はオフィスが広く、設備が充実しているため、リモートしやすいでしょう。
SESでリモートワークをしたいエンジニアは、大手企業の案件を獲得したり、大手企業に転職すると、リモートできる可能性が高まるでしょう。
SESでテレワークできる案件・できない案件の違い


この章では、SESでテレワークできる案件・できない案件の違いを紹介します。
テレワークできる案件 | できない案件 |
---|---|
大手企業の案件 規模の小さい簡単な開発案件 コミュニケーションが必要ない案件 取引先のオフィスが遠方にある案件 | 中小企業の案件 プロジェクト初期の上流案件 常駐先のセキュリティが脆弱 機密・機微情報を扱う案件 お客様との距離が近い案件 インフラ、運用保守など物理作業を伴う案件 |
SES企業でテレワークしたいエンジニアは参考にしてみて下さい。
リモートワークできる案件の特徴
リモートワークできる案件の特徴は下記の通りです。
- 大手企業の案件
- 規模の小さい簡単な開発案件
- コミュニケーションが必要ない案件
- 取引先のオフィスが遠方にある案件
一般的に大手企業の案件の方が、リモートワークしやすい傾向にあります。
大手企業の方が、設備が充実しており、在宅環境が整備されているためです。
テレワークしたいSESエンジニアは、「大手企業+取引先が遠方」の案件に参画すると、テレワークしやすいでしょう。
リモートワークできない案件の特徴
リモートワークできない案件の特徴は下記の通りです。
- 中小企業の案件
- プロジェクト初期の上流案件
- 常駐先のセキュリティが脆弱
- 機密・機微情報を扱う案件
- お客様との距離が近い案件
- インフラ、運用保守など物理作業を伴う案件
物理的な作業が伴う案件や中小企業の案件、セキュリティが厳しい案件は、テレワークできない傾向にあります。
業界でいうと、金融・病院・不動産系のシステム案件は、テレワークできない可能性が高いです。
SESでテレワークできない時の対処法


この章では、SESでテレワークできない時の対処法を紹介します。
- 営業や上司に案件変更をお願いする
- なるべく大手企業の案件に参画する
- リモートしやすい自社開発企業などに転職する
- 在宅率の高い職種にキャリアチェンジする
テレワークできず悩んでいるエンジニアは参考にしてみて下さい。



SES企業でテレワークをするための
具体的なアクションを解説します。
営業や上司に案件変更をお願いする
SESでテレワークできない場合は、営業や上司に案件変更をお願いするのがおすすめです。
テレワークしたいときは、テレワークできる案件へ移動するのが一番手っ取り早いです。現場変更できるのであれば、SES営業や上司に案件変更を相談してみて下さい。



家族の面倒を見るため、テレワーク案件に変更してもらえませんでしょうか?
今の現場が家から遠いので、テレワークに切り替えたいです。
SES営業や上司が、エンジニア思いであれば、案件を変更してくれます。自分のスキルが活かせる現場や、テレワーク案件に異動させてくれるでしょう。
もし上司や会社が、案件変更してくれない場合は、転職を検討して下さい。エンジニアの意見を尊重してくれない会社はいる意味がありません。
なるべく大手企業の案件に参画する
SESでテレワークしたいエンジニアは、なるべく大手企業の案件に参画するようにして下さい。
大手企業の案件の方が、テレワーク実施率は高いです。大企業の70%以上が、テレワークを実施しているため、大手案件はリモート率が高いです。
大手IT企業の案件はテレワークしやすい
もしテレワークしたい場合は、SES営業に大手企業の案件をお願いしましょう。
そうすればテレワークできる確率がグッと上がるはずです。
リモートしやすい自社開発企業などに転職する
SESでテレワークできないときは、リモートしやすい自社開発企業に転職するのもおすすめです。
自社開発企業は、自社のシステムやサービスを販売するIT企業です。SESのように客先常駐がなく、取引先を気にせず働けます。
自社開発企業は、自社都合で仕事ができるため、リモート率が高いです。
自社開発企業のメリット
- リモートワーク率70.1%とかなり高水準
- 自社都合で働き方を選択できる(SESは常駐先との都合がある)
- 自社でしっかり開発経験を積める
自社開発企業は、リモート率が70.1%とかなり高いです。
どうしてもテレワークしたいエンジニアは、自社開発への転職を検討してみて下さい。
SESから自社開発に転職したい方には、自社開発特化の転職サイトがおすすめ。SES企業の求人が排除されているから、確実にSESから転職できおすすめです。
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在宅率の高い職種にキャリアチェンジする
SESでリモートワークできない場合は、在宅率の高いIT職種にキャリアチェンジするのも一つの手です。
SESは他のIT職種に比べて、リモートワーク実施率が低いです。通常のIT職種に比べて、約10%~20%テレワークできません。
もしどうしてもテレワークしたいのであれば、リモート率の高い職種にキャリアチェンジしましょう。
IT職種別のリモートワーク実施率
- 自社開発企業…70.1%
- SIer…81.6%
- SES・派遣…68.7%
- ITコンサル…80.0%
ITコンサルやSIerなど、テレワーク実施率が高い職種に転職できれば、自ずとテレワークできる可能性が高まります。
テレワークしたいSESエンジニアは、ぜひキャリアチェンジを検討してみて下さい。
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テレワーク(在宅勤務)できないSES企業の特徴


最後に、テレワーク(在宅勤務)できないSES企業の特徴を紹介します。
- 資金力のない中小企業
- インフラ系の企業
- ブラック企業
SES企業で働くエンジニアは参考にしてみて下さい。



嘘をつくSES企業の特徴を解説しています。
入社して話が違う、、
と悩んでいるエンジニアは参考にしてみて下さい。
資金力のない中小企業
資金力のない中小SES企業は、テレワークできない傾向にあります。
中小企業はテレワークするための環境整備や案件獲得が難しいためです。
中小SES企業はテレワークしづらい
中小SES企業は、環境面でも、案件面でもテレワークが難しいです。
そもそも参画できる案件が少なく、選択肢がほとんど無いため、テレワーク案件を選べません。
中小SES企業は立場上、テレワークが難しいため注意して下さい。
インフラ系の企業
インフラ系のSES企業も、テレワークできない傾向にあります。
インフラエンジニアは、メンテナンスやキッティング、ネットワーク構築など、物理的な業務がメインです。出社必須の物理作業が多いため、インフラエンジニアはテレワークが難しいです。
- キッティング業務(PCセットアップ)
- ハードウェアのメンテナンス
- オンプレミスのインフラ作業
インフラ系のエンジニアは、上記の作業があるためテレワークできません。特にネットワーク、データベースエンジニアなどは、この傾向が強いです。
もしテレワークしたいのであれば、Webエンジニアや自社開発エンジニアなどに転職するようにして下さい。
ブラック企業
ブラックSES企業も、テレワークできない傾向にあります。
ブラックSES企業は、従業員の意見が反映されにくいです。エンジニアが「テレワークしたい」とお願いしても、意見を却下され、テレワークできないです。
エンジニアの意見を無視して、出社が必要な案件に無理やり配属したり、無理やり残業させたり、と強引に働かされることになるでしょう。
テレワークをしたい場合は、なるべくブラックSESを避けるようにして下さい。
まとめ:SESでテレワークできない|リモートワークするための方法


以上で、「SESでテレワークできない|リモートワークするための方法」の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
SESでテレワークできない理由は下記の通りです。
- 常駐先企業がテレワークを許容していない
- 機密情報を持ち出しできない
- 営業がリモートワーク案件を獲得できない
- 経験が浅い、スキル不足
テレワークできず悩んでいるエンジニアは、営業に相談したり、転職するなりして、対処するようにして下さい。
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SESで働いた経験から
「現場を退場したい時の対処法」
も書いています。
SESエンジニアは、合わせて参考にしてみて下さい。


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