この記事では、SESで案件が決まってから入社はやめとけの理由について解説します。
IT業界に興味がある人の中には

SESで案件が決まってから入社は大丈夫?
入社前面談が違法なのか知りたい。
と気になっている人も多いはず。
そこでこの記事では、入社前面談の危険性やブラックSESを避ける方法を紹介します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
この記事を読み、案件が決まってから入社する危険性を知り、ブラックSESを回避しましょう。





未経験からSESに転職した筆者が紹介。
SESで働いた実体験から解説します。
SESを避けたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめです。SES求人が排除されているから、確実にSESから脱出できるでしょう。
- レバテックキャリア
【公式サイト】レバテックキャリア
20,000件以上のエンジニア求人を掲載中。自社開発求人が豊富にあるから、自分に合った自社開発企業を探せる。 - 社内SE転職ナビ
【公式サイト】社内SE転職ナビ
社内SE専門の転職サイト。SEGAやDeNAなどの大手企業の社内SE求人が豊富。※土曜祝日の面談もOK - TechGO(テックゴー)
【公式サイト】TechGO(テックゴー)
事業会社の社内SE求人が豊富!1Day選考で、最短で年収200万円以上アップ可能!
SES企業の「案件決まってから入社」の意味


この章では、SES企業の「案件が決まってから入社」の意味を解説します。
- 案件が決まってから入社の意味
- 通常の入社までの流れ(普通の企業)
- 案件が決まってから入社の流れ(危険な企業)
SES企業の入社方法について詳しく知りたいエンジニアは参考にしてください。
案件が決まってから入社の意味
「案件決まってから入社」とは、SES企業において、配属先となるプロジェクトや常駐先が確定してから、雇用契約を結び、勤務を開始する入社形態を指します。
通常の入社では、採用(内定)後にすぐ雇用契約を結び、研修や待機期間を経て案件へ配属されます。しかし「案件決まってから入社」では、案件が確保されるまで契約・勤務が始まらないのが特徴です。
労働者側がかなり不利な制度のため、違法行為ではありませんが、かなりグレーな行為とされています。
入社前面談を行うSES企業は、ほぼブラック企業のため注意して下さい。
通常の入社までの流れ(普通の企業)
通常のSES企業の入社までの流れは下記の通りです。
通常のSES入社までの流れ
- 応募・面接
- 内定
- 入社→ 雇用契約締結(給与発生)
- SES企業が案件候補を提示
- スキルマッチ後、案件先とのSES面談
- 案件決定
- 稼働開始
通常のホワイトSES企業であれば、上記のような流れで、入社が決定します。
入社後に、エンジニアとヒアリングしながら、案件は決まります。入社後は案件待機が発生しますが、案件が決まるまでは確実に給料が発生します。
案件が決まってから入社の流れ(危険な企業)
「案件が決まってから入社」の流れは下記の通りです。
案件が決まってから入社の流れ
- 応募・面接
- SES企業が案件候補を提示
- スキルマッチ後、案件先とのSES面談
- 案件決定 → 内定
- 入社 ⇒ 雇用契約締結
- 稼働開始(給与発生)
案件が決まってから入社の場合、雇用契約を結ぶ前に、常駐先とSES面談を行います。
入社前の面談は、給料が発生せず、案件が決まるまでは収入は0です。そのため、案件が決まらないと、永遠に入社できず、給料も0円となります。
SES業界では、この「入社前面談」をする企業は、かなり危険でブラックだと言われています。
案件が決まってから入社のSESは辞めた方がいい


この章では、案件が決まってから入社のSESは辞めた方がいいという話をします。
なぜ案件決定後の入社はダメなのか?入社前面談は危険なのか?について解説します。
- 雇用契約の安定性が極めて低い
- 違法行為に加担する危険性
- 待機期間の給与保証がない
SES企業に入社するかどうか悩んでいるエンジニアは参考にしてください。



SESでの内定辞退方法を解説しています。
合わせて参考にしてください。
雇用契約の安定性が極めて低い
案件が決まってから入社のSES企業は、雇用契約の安定性が極めて低いです。
内定取り消しや契約破棄の可能性が高いため、経験上おすすめできません。
辞めた方がいい理由
- 案件が取れなければ、入社が取り消しになる
- 案件が決まるまで、就職準備期間が長引く
- ブラックSESの可能性が高い
内定と同時に雇用契約が結ばれないため、案件が決まらなければ入社そのものが無効になるケースがあります。
「内定⇒入社破棄」のリスクを避けるためにも、案件が決まってから入社のSES企業は辞めておきましょう。
違法行為に加担する危険性
案件が決まってから入社のSES企業は、違法行為に手を染めている危険性があります。
入社後に、違法行為、犯罪に加担させられる可能性が高いです。
- 経歴詐称(学歴・職歴・資格などを偽って経歴を良く見せる)
- 偽装請負(請負契約の形をとりながら、労働者派遣と同じ働き方をする)
- 情報窃盗(会社や顧客の情報を勝手に持ち出したり盗む)
- 違法派遣(労働者派遣法に違反した形で人を派遣する)
入社前面談をするSES企業は、他の違法行為を行っている可能性が極めて高いです。
犯罪者にならないためにも、ヤバいSES企業には就職しない方が良いでしょう。
待機期間の給与保証がない
待機期間の給与保証がないため、案件が決まってから入社は危険です。
「案件が決まってから入社」の場合は、案件が決まるまでは、入社ができず、給与が発生しません。最悪の場合、半年以上、給料なしで生活をしなければならないです。
- 案件が決まるまで給与が発生しない(無給待機)
- 入社日が案件確定日に連動するため、ブランク期間が長引く
- 転職活動のブランクが延び、年収が目減りするリスク
ブランク期間がのび、後々のキャリア形成に影響する可能性も。
SESでの案件が決まってからの入社は、給与・キャリア面での損失が大きいため注意して下さい。
SESの入社前面談が違法になるケース、ならないケース


この章では、SESの入社前面談が違法になるケース、違法にならないケースを解説します。
- SESの入社前面談が違法になるケース
- SESの入社前面談が違法にならないケース
SESでの違法行為について知りたいエンジニアは参考にしてください。
違法になるケース
以下のような場合は、労働者派遣法第26条6項(事前面接禁止規定)に抵触する恐れがあります。
違法になる条件 | 解説 |
---|---|
派遣先(常駐先)が 入社前に面談・面接を行い、採否や人選を決める | 法律上「派遣先は特定の労働者を選別してはならない」とされている。 スキル確認名目でも実質採用選考なら違法。 |
履歴書や職務経歴書など個人情報を派遣先に送付し、採否判断に使われる | 派遣先への個人情報の提供は原則禁止 |
入社前に派遣先が技術試験・筆記試験を実施 | 採用選考と同じ行為にあたり違法。 |
面談結果によって入社・雇用契約が成立しない | 「面談に合格しないと雇わない」形式は違法性が高い。 |
SES業界では「入社前面談」や「顔合わせ」と称して、実質的な面接を行うケースが多く、形式上は合法に見えても実態は違法ということがあります。
上記のようなケースは、違法の可能性があり、労基署や労働局の指導対象になり得ます。
違法にならないケース
合法となるためには、派遣先による人選ではなく、派遣元(SES会社)による雇用契約後の情報共有という形を取る必要があります。
違法にならない条件 | 解説 |
---|---|
すでにSES会社と雇用契約が成立しており、派遣先との面談は業務内容のすり合わせのみ | この場合は「顔合わせ」「打ち合わせ」として扱われ、採用選考ではない。 |
派遣先に渡すのは匿名化されたスキルシートのみ(氏名・生年月日・住所は削除) | 個人特定情報がないため人選行為には当たらない。 |
派遣先が面談で行うのは業務説明・現場環境の説明だけ | 「あなたを採用するか」ではなく「業務を説明して合意を取る」だけ。 |
派遣元が最終的に配属を決定する | 派遣先が「来てほしい人」を直接選ばない。 |
入社前面談の中には、違法にならないケースもありますが、グレーゾーンであることは事実です。
なるべく「入社前面談」「案件が決まったら入社」のSES企業は避けるようにして下さい。
入社前面談するSES企業はほとんどブラック


この章では、入社前面談するSES企業はほとんどブラックという話をします。
実際にSES企業で働いた経験から、ブラックSESの理由を解説します。
- 案件が決まらないと採用しない「人売りモデル」
- エンジニアの搾取「商品化」
- 法律スレスレ(または違法)の運用
ブラックSES企業を避けたいエンジニアは参考にしてください。
案件が決まらないと採用しない「人売りモデル」
入社前面談のSESは、「案件ありき採用」のサインです。
案件が決まらなければ、採用しない(または内定取り消し)。つまり、労働契約の安定性が低いです。
入社前面談のSES企業は、ほとんどの場合、待機中の給与保証も不十分か0円です。
案件が決まってから入社のSES企業は、「人売りIT企業」の可能性が高く、ブラックITの傾向にあります。
エンジニアの搾取「商品化」
入社前面談は、客先がエンジニアをカタログ感覚で選ぶ商習慣があります。SES業界では、このようなエンジニアを「商品」として扱う文化が根強いです。
入社前面談を行うSES企業は、エンジニア育成よりも売上優先で、キャリア形成のサポートが弱い傾向。
長期的な成長よりも「目先の契約」を重視するため、定着率が低く離職率が高いです。
ブラックSESの可能性がかなり高いため、注意して下さい。
法律スレスレ(または違法)の運用
SESの入社前面談は、法的には「面接」ではなく「偽装面接」の可能性があります。
本来、入社前の採用面接は企業と求職者の間で行われるべきですが、SESでは客先担当者が直接面談するケースがあります。
これは「労働者派遣法」や「職業安定法」で禁止されている事前面接・事前選考に抵触する可能性が高いです。
「違法行為を黙認=コンプライアンス意識が低い=ブラックSES企業」である証拠に十分なり得ます。
入社前面談しない優良SESの探し方


この章では、入社前面談しない優良SESの探し方を紹介します。
- 転職エージェントで求人を選定
- 口コミサイトで会社の評判をチェック
- ホワイト企業の見分け方を知る
- そもそもSESではなく、自社開発に就職する
ブラックSESを避けたいエンジニアは参考にしてください。
転職エージェントに労働環境を質問
ブラックSESを避けたい場合は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職エージェントは転職業界のプロ。各企業の情報を持っているため、ブラック企業の情報に詳しいです。



案件が決まってから入社のSESを紹介します。
入社前面談をする企業は除外します。
転職エージェントに質問すれば、入社前面談するブラック企業を教えてくれます。
ホワイト企業に就職したい方は、転職エージェントなどの人的資本を活用するようにして下さい。
転職サイト・口コミサイトを活用
案件が決まってから入社のSESを避けたい方は、口コミサイトも活用して下さい。
口コミサイトは、現役社員のリアルな体験談を確認できます。求人には掲載されていない、リアルな実態を知ることができます。



この企業は入社前面談を行います。
案件が決まってから入社と言われました。
内定を辞退した方が良いです。
口コミをチェックすれば、ブラックSES企業かどうか判断できます。
ホワイトIT企業に就職したい方は、転職会議やエンジニア就活などで、口コミをチェックして下さい。
ホワイトIT企業の見分け方を知る
ブラック企業を避けたい場合は、ホワイトIT企業の見分け方を押さえて下さい。
ホワイトIT企業の特徴
- 「平均残業時間」が月20時間未満と明記
- みなし残業制(固定残業代)の記載がない
- 「有給取得率が高い」や「有給取得義務の徹底」
- エンジニアの「納期」「見積もり」に裁量がある
- 育児・介護との両立支援制度が整っている
ホワイトIT企業を見分けられれば、自ずと入社前面談を回避できます。
転職活動中の方は、求人を注意深く見て、ホワイト企業の求人に応募するようにして下さい。
そもそもSESではなく、自社開発に就職する
ブラックIT企業を避けたいエンジニアは、自社開発に就職するのも一つの手です。
SES企業の中には、「案件が決まってから入社させる」など、違法行為スレスレの行為をする企業も多いです。SESはグレーゾーンの企業が多いため、避けた方が良いです。
その点、自社開発企業は、客先常駐や派遣がなく、自社で働けます。違法行為に関わる機会が少ないので、おすすめできます。
ヤバいSES企業を避けたい方は、SESではなく、自社開発企業に就職するようにして下さい。
SESを避けたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめです。SES求人が排除されているから、確実にSESから転職できるでしょう。
- レバテックキャリア
【公式サイト】レバテックキャリア
20,000件以上のエンジニア求人を掲載中。自社開発求人が豊富にあるから、自分に合った自社開発企業を探せる。 - 社内SE転職ナビ
【公式サイト】社内SE転職ナビ
社内SE専門の転職サイト。SEGAやDeNAなどの大手企業の社内SE求人が豊富。※土曜祝日の面談もOK - TechGO(テックゴー)
【公式サイト】TechGO(テックゴー)
事業会社の社内SE求人が豊富!1Day選考で、最短で年収200万円以上アップ可能!
まとめ:案件が決まってから入社はやめとけ|入社前面談するSESは危険


以上で、「案件が決まってから入社はやめとけ|入社前面談するSESは危険」を終了します。
下記この記事のまとめです。
案件が決まってから入社が危険な理由は下記の通りです。
- 雇用契約の安定性が極めて低い
- 違法行為に加担する危険性
- 待機期間の給与保証がない
入社前面談を行うSESは、ブラックの可能性が極めて高いです。
なるべく入社するのは辞めて、他のSES企業や自社開発企業に就職するようにして下さい。
SES企業を避けたいエンジニアは、自社開発や社内SEに転職して下さい。
自社開発・社内SEに興味ある人は、下記の自社開発・社内SE特化の転職サイトを利用してみましょう。



SES企業で客先常駐をした経験から
「ホワイトSES企業の見分け方」
も書いています。
ホワイトSES企業に就職したいエンジニアは、合わせて参考にしてみて下さい。

