この記事では、SESの現場でパワハラ・いじめを受けた時の対処法を紹介します。
SESで働くエンジニアの中には
SESエンジニアSESの現場でイジメられている。
客先常駐でパワハラを受けたらどうすればいい?
パワハラの訴え方を知りたい。
と悩んでいる人も多いはず。
そこでこの記事では、SESでイジメが多い理由やパワハラを受けた時の対処法を紹介します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
この記事を読み、客先常駐のパワハラの原因・理由を知り、パワハラに適切に対処しましょう。





SESで勤務していたエンジニアが紹介。
SESのパワハラの実態を解説します。
SESを辞めたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめです。SES求人が排除されているから、確実にSESから転職できるでしょう。
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SESや客先常駐で蔓延するパワハラ・いじめの実態


この章では、SESや客先常駐で蔓延するパワハラ・いじめの実態を紹介します。
- 過剰な労働・無理な要求
- 責任の押し付け
- 不当な評価・脅し
- 見下し、嫌がらせ、人格否定
SES・客先常駐ならではのパワハラ・いじめの特徴を解説します。



実際に筆者の常駐先でもパワハラはありました。
実体験からSESの実態を紹介します。
過剰な労働・無理な要求
客先の現場で働くエンジニアは、過剰な労働・無理な要求を受けやすいです。
SESの現場でもっとも多いパワハラが、過重労働となります。常駐先のエンジニアが強く言い返せないことをいいことに、客先上司が無理な残業をさせたり、膨大な業務を押し付けたりするケースが見られます。



客先の正社員が残業しているのに、君は帰るの?
知らないなら勉強してでもやれ。
できないなら契約を切るよ?
無理やり残業を強制するなど、SESエンジニアの弱い立場を利用し、パワハラをする客先上司もいます。
現場は自社が守りにくい環境で、無理な要求によるパワハラ・いじめが横行しやすいです。
責任の押し付け
責任を押し付けも、SESの現場でよく見られるパワハラです。
SESでは客先常駐で働くケースがほとんどです。基本的に職場がクライアント先になり、自分の会社の目が届きません。
自社の監視の目が行き届かないため、トラブルが発生した時に、客先から責任を押し付けられやすいです。
SESエンジニアが責任を押し付けられやすい理由
- 責任転嫁しやすい環境
- 客先常駐で周りに味方がいない
- 自社から作業の全容が見えにくい
プロジェクトの失敗や炎上があると、責任を取らされたり、最悪の場合、クビになるケースもあります。
責任の押し付けによるパワハラ・いじめには注意して下さい。
不当な評価・脅し
客先常駐の現場では、不当な評価・脅しによるパワハラも多いです。
SESの現場で働くと、クライアントの常駐先で業務を行います。自社の目が届かないことをいいことに、不当に評価を下げたり、不当に単価を下げたりされることがあります。
- 客先の都合で評価が変わる
- 些細なミスでも「技術力がない」とレッテルを貼られる
- 低単価で働かせるために評価を下げられる
- 客先上司の好き嫌いで評価が決まる
客先常駐エンジニアは、不当な評価を受けても、言い返せず泣き寝入りするしかありません。
不当な評価によるパワハラで、評価が下がり、年収が下がってしまうため、SESは精神的に辛いです。
見下し、嫌がらせ、人格否定、暴言
SESの現場では、見下し、嫌がらせ、人格否定などの精神的なパワハラ・いじめも見られます。



頭が悪すぎる。
こんな簡単なこともできないの?
お前のせいでプロジェクトが台無しになった
現場エンジニアに対して、パワハラ発言を繰り返すクライアント社員も一定数います。
客先常駐エンジニアは、契約の問題上、クライアントや客先社員に反抗できません。契約解除の恐れから、人格否定されても泣き寝入りしやすいです。
SESの現場でパワハラ・いじめが発生しやすい理由


この章では、SESの現場でパワハラ・いじめが発生しやすい理由を紹介します。
なぜSESでは自社開発に比べてパワハラが発生するのか?その理由について実体験から解説します。
- 業界構造の問題
- 契約形態の問題
- パワハラの訴えが難しい
SESのヤバい実態を知りたいエンジニアは参考にしてください。
IT業界の構造の問題(下請けの立場が弱い)
SESの現場でパワハラ・いじめが発生する大きな要因として、IT業界の構造の問題が挙げられます。
IT業界は多重下請け構造となっており、2次請け3次請けの下請けエンジニアが数多くいます。この下請けのエンジニアは、元請け企業に逆らいにくいため、パワハラの被害が増えやすいです。


IT業界は上記のような多重下請けとなっており、SES企業は下請けに回りやすいです。
- 多重下請け構造(ピラミッドの下層ほど立場が弱い)
- 立場が弱いSES企業はクライアントに強く出られない
IT業界の下請け構造が原因で、現場では立場の優位性が決まり、パワハラやイジメが横行しています。
契約形態の問題(雇用主と現場のズレ)
SESの現場でパワハラ・いじめが発生する要因として、契約形態の問題も挙げられます。
SESエンジニアは基本的には、派遣契約・SES契約を結んだ上で、客先の職場で働きます。常駐先の企業が契約を打ち切る権限を持っているため、客先の意向に逆らいにくいです。
クライアントが契約を切る権限
SES契約(準委任契約)は、労働者派遣契約とは異なる特殊な契約形態のため、法律的にも曖昧な扱いを受けます。
SESエンジニアは「契約を切られる」恐れがあるため、強く言い返せず、パワハラに発展しやすいです。
パワハラの訴えが難しい
パワハラの訴えが難しいことも、SESの現場でパワハラやイジメが発生する要因です。
客先常駐エンジニアは、現場での立場が弱く、業務改善の提案が難しいです。パワハラを訴えても、隠蔽や黙殺されることも多く、訴えが聞き入れられないことも一定数あります。
- 客先の正社員 vs SESエンジニアで、常駐エンジニア側が不利
- 「契約を切るぞ」と言われると、訴えられない
- 派遣契約ではないため、労働局などへの相談が難しい
常駐先の企業が契約を打ち切る権限を持っているため、客先の意向に逆らいにくいです。
パワハラを訴えにくい構造上の問題があることが、いじめが発生しやすい原因です。
SES(客先常駐)の現場でパワハラを受けた時の対処法


この章では、SES(客先常駐)の現場でパワハラを受けた時の対処法を紹介します。
- 証拠を残し、自分の会社に報告。客先に改善を要求する
- 異動や案件変更を検討する
- 自社が動いてくれない場合:転職をする
- 自社が動いてくれない場合:労働基準監督署に相談する
- 休職する
SESでパワハラを受けているエンジニアは参考にして下さい。
証拠を残し、自分の会社に報告。客先に改善を要求する
SES(客先常駐)の現場でパワハラを受けたときは、まずは証拠を残し、自分の会社に報告しましょう。
現場でパワハラがあれば、自社から客先企業に対して、業務や職場の改善を要求します。自社が訴えやすいように、証拠を残しておきましょう。
- メール・チャット:「パワハラ発言」や「理不尽な指示」は記録を残す
- 勤怠記録を保存:サービス残業や過度な労働時間を記録
- 録音や録画を活用:動画や音声などで、言い逃れできない証拠を残す
電子データや録音録画データで、パワハラの証拠を集めて下さい。デジタルデータの方が、エビデンスとして、信頼性が高いです。
証拠がある程度集まったタイミングで、自社の上司や営業などに報告して下さい。まともなSES企業なら、クライアントに改善交渉をしてくれるはずです。
自社のSES企業が取り合ってくれない場合は、改善要求が難しいため、転職等を検討しましょう。
案件変更や部署異動を検討する
パワハラやイジメを常駐先の現場に訴えても、改善されない場合は、案件変更を検討して下さい。注意しても常駐先がパワハラを辞めないのであれば、この先も改善される見込みがありません。
一度訴えても改善されない時は、その現場から脱出した方が良いでしょう。
案件・現場の変更方法
- 上司や営業に案件変更を依頼する
- 人事部に相談する
- 自社の所属部署を変更する
上司やSES営業に相談し、案件変更を検討して下さい。
案件を変えられれば、自動的にパワハラからも解放されるはずです。
自社が動いてくれない場合:転職をする
パワハラ解決に向けて、自社が動いてくれない場合は、転職するのがおすすめです。
どれだけパワハラ・いじめを訴えても、動いてくれないケースもあります。常駐先への連絡や案件変更、契約破棄など、いじめ解決に応じてくれない場合は、転職するようにして下さい。
辛いまま働き続けても、あなたのメンタルが疲弊するだけ。うつ病やメンタル不調になる前に、SESから転職することが大切です。
SESからの転職先には、客先常駐や派遣のない、自社開発や社内SEがおすすめです。
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自社が動いてくれない場合:労働基準監督署に相談する
常駐先でパワハラされていて、自社が対応してくれないときは、『労働基準監督署』に相談するのも一つの手です。
労働基準監督署は、企業から不当な扱いを受けた労働者が相談できる出先機関。※厚生労働省運営
労働者は労働条件や安全衛生の確保・改善を、労働基準監督署で無料相談できます。
労働基準監督署は、厚生労働省の第一線機関であり、全国に321署あります。
労働基準監督署の内部組織は、労働基準法などの関係法令に関する各種届出の受付や、相談対応、監督指導を行う「方面」(監督課)、機械や設備の設置に係る届出の審査や、職場の安全や健康の確保に関する技術的な指導を行う「安全衛生課」、仕事に関する負傷などに対する労災保険給付などを行う「労災課」、会計処理などを行う「業務課」から構成されています。
引用:厚生労働省『労働基準監督署の役割』
労働監督署への相談は、労働者に与えられた権利です。
もし現場でパワハラを受けたら、労働基準監督署に相談して下さい。
休職する
SESの現場でパワハラされていて、メンタルが限界なときは休職するのも一つの手です。
イジメが辛すぎて、働けない、報告する元気もない。というエンジニアは、人事や総務部に相談して、休職手続きを取りましょう。
無理に働き続けると、メンタルが破壊されて、再起不能になります。そうなる前に休職をして、心を休めるようにして下さい。
SESエンジニアの休職までの流れを紹介しているので、参考にして下さい。
SES(客先常駐)でいじめ・パワハラを回避する方法


この章では、SES(客先常駐)でいじめ・パワハラを事前に回避する方法を解説します。
- ホワイト優良SES企業に就職する
- 現場配属のない自社開発や社内SEに転職する
- 現場の評判をリサーチする
- 筋トレをして肉体的に逞しくなる
SESのパワハラを事前に回避したいエンジニアは参考にして下さい。
ホワイト優良SES企業に就職する
パワハラを事前に回避したいエンジニアは、ホワイト優良SES企業に就職しておきましょう。
ホワイトなSES企業は、優良な現場が多いです。ホワイト案件が豊富なため、現場でパワハラされることも少ないでしょう。
逆にブラックSESに就職してしまうと、3次請け4次請けの案件が多く、パワハラの傾向があります。
優良SESに就職したいエンジニアは、ホワイト企業特化の転職サイトがおすすめです。ブラック企業の求人が排除されているから、確実にホワイト企業に転職できるでしょう。
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ブラック企業の求人は徹底的に排除。確実にホワイト企業に転職できるから安心。
現場配属のない自社開発や社内SEに転職する
パワハラを事前に回避したいエンジニアは、自社開発や社内SEなどに転職するようにして下さい。
自社開発や社内SEは、客先常駐がなく、自社で働けます。常駐先に比べて、パワハラを受けにくいので、いじめられなくない人に、おすすめの転職先です。
- 客先常駐や派遣がなく気楽
- SESに比べて年収が100万円ほど高い
- 自社でしっかりスキルを磨ける
自社開発や社内SEは、SESに比べてメリットが多いです。
どうしてもパワハラが辛い人は、自社開発などへの転職を検討してみて下さい。
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現場の評判をリサーチする
パワハラが多い常駐先を避けるために、現場の評判をリサーチするのもおすすめです。
社員口コミやTwitterなどで、「いじめ」「パワハラ」を連想させる発言がある現場や会社は注意して下さい。
- SNSや口コミサイトを活用(Twitterや「転職会議」「OpenWork」など)
- 同業者のネットワークを活用(周りのエンジニアやコミュニティで情報収集)
- 過去のSES経験者に聞く(信頼できる情報源を確保)
SNSや口コミサイト、会社の評判サイトなどで、悪い評判があれば、その現場を避けると良いでしょう。
SES営業から現場を紹介されたタイミングで、現場の口コミを調べ、悪い評判であればその現場を断って下さい。
初日から毅然とした態度で接する
初日から毅然とした態度で接するのも、パワハラやイジメを避けるために効果的です。
SESの現場の初対面で、弱い印象を与えると、「いじめやすい」と認識されてしまいます。なるべく客先社員に舐められないように、毅然とした堂々な態度で対応することが大切です。
- 自己紹介はハキハキと
- 敬語+適度な主張
- 不用意に謝らない
初日の挨拶や現場配属数週間は、毅然とした行動を意識して下さい。
客先の社員に舐められなければ、パワハラを受けにくいです。
筋トレをして肉体的に逞しくなる
脳筋的な考えですが、筋トレをするのもパワハラの回避に効果的です。
人間は動物です。弱いと判断した動物には攻撃的になりますが、自分より強い人間に対しては受け身になります。
体に筋肉をつけ、客先の社員よりも肉体的に強くなれば、攻撃されることも少なくなります。筋肉をつけ、強くなれば、自分に自信がつき、なよなよすることも無くなるはずです。
パワハラで苦しんでいるエンジニアは、騙されたと思って筋トレを始めてみて下さい。
SESや常駐先のパワハラに関するよくある質問


最後に、SESや常駐先のパワハラに関するよくある質問を解説します。
- どの程度からパワハラに該当するのか?
- 常駐先の現場でパワハラを訴える方法は?
どの程度からパワハラに該当するのか?
- どの程度からパワハラに該当するのか?
-
職場のパワーハラスメントは、職場において行われる
- 優越的な関係を背景とした言動
- 業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの
- 労働者の就業環境が害されるもの
①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。
「職場のパワーハラスメントに当たりうる行為」として、下記6つの行為類型が考えられます。
- 身体的な攻撃
- 精神的な攻撃
- 人間関係からの切り離し
- 過大な要求
- 過小な要求
- 個の侵害
上記のいずれかの要素を満たし、尚且つ「①優越的な関係を背景とした言動」「②業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの」「③労働者の就業環境が害されるもの」を満たす行為がパワハラに該当します。
具体的には、上司が部下に対して殴打足蹴りをする、人格を否定する、仕事を外し長期間別室に隔離する、などパワハラに該当します。
常駐先の現場でパワハラを訴える方法は?
- 常駐先の現場でパワハラを訴える方法は?
-
まずはベンダや自社の上司に報告し、指示を仰ぎましょう。
SESの現場でパワハラやイジメを受けたら、まずは自社の上司に報告して下さい。
クライアントとして、自らが行っている行為が、パワハラやセクハラに該当するとは思ってもいなかったというケースもあります。
ただベンダに対する連絡により、必ずしも、パワハラやセクハラが改善されるとは限りません。問題解決に至らない場合には、当該クライアントのオフィスなどでの作業を中止させてもらうという対応も考えられます。
まとめ:SES・客先常駐の現場で、パワハラ・いじめを受けた時の対処法


以上で、SES・客先常駐の現場で、パワハラ・いじめを受けた時の対処法の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
客先常駐で発生するパワハラ・いじめの実態は下記の通りです。
- 責任の押し付け
- 過剰な労働・無理な要求
- 不当な評価・脅し
- 見下し、嫌がらせ、人格否定
SESエンジニアは立場が弱く、言い返せないため、パワハラを受けやすいです。
現場で働いている限り、客先社員の見下しや嫌がらせに耐えなければなりません。
SESを辞めたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめです。SES求人が排除されているから、確実にSESから転職できるでしょう。



SESで働いた経験から
「絶対に行くべきではない常駐先一覧」
も紹介しています
ヤバい常駐先を知りたいエンジニアは、合わせて参考にしてみて下さい。


