この記事では、SESに将来性はないと言われる理由ついて解説します。
SESで働くエンジニアの中には

SESには将来性がないの?
客先常駐で働いているけど未来を感じない。
SESの将来のキャリアパスを知りたい。
と悩んでいる人も多いはず。
そこでこの記事では、SESの将来性がない理由や未来がないと感じた時の対処法を紹介します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
この記事を読み、SESの将来性について知り、SESからの今後のキャリアを考えましょう。





SESから社内SEに転職した筆者が紹介。
SESを辞めた実体験から解説します。
SESを辞めたいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめです。SES求人が排除されているから、確実にSESから転職できるでしょう。
- 社内SE転職ナビ
【公式サイト】社内SE転職ナビ
社内SE専門の転職サイト。SEGAやDeNAなどの大手企業の社内SE求人が豊富。※土曜祝日の面談もOK - レバテックキャリア
【公式サイト】レバテックキャリア
20,000件以上のエンジニア求人を掲載中。自社開発求人が豊富にあるから、自分に合った自社開発企業を探せる。 - TechGO(テックゴー)
【公式サイト】TechGO(テックゴー)
事業会社の社内SE求人が豊富!1Day選考で、最短で年収200万円以上アップ可能!
SESや客先常駐が将来性がないと言われる理由


この章では、SESや客先常駐が将来性がないと言われる理由を紹介します。
なぜSESは未来がないのか?なぜSESでは成長できないのか?について解説します。
- 平均年収が低い
- 40代以降の客先常駐が悲惨
- 将来のキャリアパスが少ない
- 下請け案件ばかりで上流に上がれない
SESで働くエンジニアは参考にしてみて下さい。



SESで働いた実体験から解説します。
平均年収が低い
IT業界で「SESは将来性がない」と言われる大きな理由の一つに、平均年収の低さがあります。
実際に、他のITエンジニア職と比較すると、SESエンジニアの年収は明らかに見劣りします。以下は、主なIT職種の平均年収をまとめたデータです。
ITエンジニア職の平均年収(経済産業省の調査)
- SESの平均年収:約460万円
- 自社開発エンジニア:約542万円
- SIerの平均年収:約550万円
- 社内SEの平均年収:約580万円
- ITコンサルの平均年収:約660万円
このように、SESの年収は、他のIT職種と比べて約100万円以上低いことが分かります。
SESでは構造上、二次・三次受注による中抜きが発生し、エンジニアの取り分が少なくなる傾向があります。
結果として、スキルや経験に見合った報酬が得られず、将来性がないと言われています。
40代以降の客先常駐が悲惨
40代以降のSESエンジニアは、惨めになりやすいことも、SESの未来がない要因です。
若いうちは良いですが、年を取れば取るほど、SESの客先常駐で働くのがしんどくなります。40代50代で客先常駐で働くと、周りのエンジニアから白い目で見られやく、案件に決まりにくくなるためです。
高齢のSESはかなり悲惨
- 周りのエンジニアに煙たがられる
- 単価に見合うスキルがなく、案件待機が増える
- いつまで経っても下請けで言いなり
- 上流工程にステップアップできない
おっさんになって客先常駐で働いていると、冷たい態度を取られることも。
惨めな思いをすることが多くなるため、SESが未来がないと言われています。
将来のキャリアパスが少ない
SESの将来性が不安視される大きな要因の一つに、「キャリアパスの少なさ」があります。
SESに所属するエンジニアは、SIerや自社開発企業のエンジニアと比較して、キャリアの幅が狭くなる傾向があります。その背景には、下請け案件の多さや、上流工程に関わる機会の少なさが大きく影響しています。
将来のキャリアパスが少ない理由
SESエンジニアはプロジェクト単位での働き方が多いため、長期的な育成計画やキャリア設計が行われにくいです。
SES特有のデメリットによって、キャリアアップしにくいため、SESの将来性がないと言われています。
下請け案件ばかりで上流に上がれない
下請けばかりで上流に上がれないことも、SESの将来性がないと言われる要因です。
IT業界は「多重下請け構造」が根強く残る業界です。特に中小規模のSES企業は、この構造の中で3次請け、4次請けといった深い下層のポジションに組み込まれやすいです。


上記のような多重請負構造の末端にいるSES企業に入社してしまうと、担当するのはテストや単純なプログラミングといった下流工程の作業ばかりに。
どれだけ努力しても、要件定義や設計などの上流工程に関わる機会は非常に限られています。
結果的に、上流工程にキャリアアップできないため、将来背がないと言われているのです。
将来性のあるSES企業の特徴


この章では、将来性があるSES企業の特徴を紹介します。
- 上流工程の案件が多い
- 様々な事業を展開している
- 教育制度が充実している
SESの将来性を考えたいエンジニアは参考にしてください。
上流工程の案件が多い
SES企業の中でも、上流工程の案件が多い企業は将来性が高いといわれています。
エンジニアとして高年収を実現するには、上流工程の経験が必須です。設計や要件定義などの上流フェーズに関わることで、スキルの幅が広がり、市場価値も上がります。
結果として、年収アップにもつながります。
上流工程とは?代表的な工程を紹介
・要件定義
クライアントの課題や要望をヒアリングし、必要な機能やシステムの概要を明確にする工程
・設計
要件定義をもとに、具体的なシステム構成や処理フローを設計する工程
上流工程はプログラミング能力やサーバー、ネットワークの知識など、幅広い知識が求められる分、高い年収が期待できます。
将来性の高いキャリアや収入アップを目指すなら、上流工程の経験を積めるSES企業を選ぶことが重要です。
様々な事業を展開している
近年、SES企業の中でも、複数の事業を展開している企業が注目されています。
SES事業にとどまらず、コンサルティング、自社開発、受託開発、オフショア開発、企業のDX推進まで幅広く対応している企業は、将来性が非常に高いと言えるでしょう。
- SES事業
- コンサル事業
- 受託開発事業
- 運用保守
- 企業DX推進
エンジニアとして将来的にキャリアを築くには、下流工程だけでなく、上流工程やマネジメント経験が不可欠です。
将来性の高いエンジニアになりたい方は、複数事業を展開するSESに就職するようにして下さい。
教育制度が充実している
「SESは将来性がない」と言われることがありますが、すべてのSES企業に当てはまるわけではありません。
実際には、教育制度が充実しているSES企業であれば、エンジニアとして着実にスキルアップし、将来性のあるキャリアを築けます。
充実している教育制度
教育制度が整っているSESには、学習意欲の高いエンジニアが集まりやすく、切磋琢磨しながらスキルを磨ける環境があります。
人材育成に投資する姿勢があるかどうか?が、そのSES企業の将来性に大きく関わります。
将来性のないSES企業の特徴


この章では、将来性のないSES企業の特徴を紹介します。
- エンジニアと無関係の仕事をさせる
- 自社開発や受託開発がない
- 商流が深く下請け案件ばかり
将来が不安なSESエンジニアは参考にしてみて下さい。



SESからのおすすめキャリアプラン
も紹介しています。
エンジニアと無関係の仕事をさせる
エンジニアと無関係の仕事をさせるSES企業は、将来性がないため注意して下さい。
SES企業の中には、エンジニアをシステム開発とは関係のない現場に派遣する企業も存在します。ヤバい現場で働かされ、こき使われるケースもあるため注意して下さい。
ITとは関係のないSESの現場
- 携帯ショップ
- 工場
- コールセンター
- 家電量販店
- ヘルプデスク
ITとは関係のない現場で働き続けても、エンジニアとして成長できず、永遠にこき使われるだけです。
スキルのつかない業務をやらされ、未来がないため、上記の現場にいる場合は、早く脱出した方が良いでしょう。
自社開発や受託開発がない
自社開発や受託開発を行っていないSES企業には、将来性の面で不安があります。
SES事業のみを展開している企業は、いわゆる「人売りビジネス」に依存しています。売上はエンジニアの単価に大きく依存し、企業としての成長性や安定性に欠ける傾向があります。
また、SES事業しかない企業では、要件定義や設計といった上流工程に携われる機会が少なく、コンサルティングやプロダクト開発といった高度な業務にも関われません。
結果としてエンジニア個人としての将来性も狭まりやすくなるため注意して下さい。
商流が深く下請け案件ばかり
商流が深く下請け案件ばかりのSES企業も、将来性がないSES企業です。
SES企業で働いていると、商流の深い下請け案件ばかり回ってきます。下請け案件ばかりで働いていると、スキルが身に付かず未来がありません。
下請けで働き続けても、下流工程のスキルしか身に付かず、あまり成長できません。
SES企業に長く在籍しても、キャリアの幅が広がらず、年齢とともに転職も難しくなってしまいます。
客先常駐で未来がないと感じた時にすべきこと4選


この章では、客先常駐で未来がないと感じた時にすべきことについてお話します。
具体的なアクションや行動について解説します。
- 将来性のある企業に転職する
- キャリアプランを見直す
- 案件や現場を変更する
- 社内のキャリアチェンジ制度を活用する
SESで働くことに未来を感じられないエンジニアは参考にしてみて下さい。



SESからの転職でおすすめの異業種を紹介しています。
転職活動中の人は合わせて参考にしてみて下さい。
将来性のある企業に転職する
未来がなくて辛いエンジニアは、将来性のある企業に転職するのがおすすめです。
成長できない企業で働き続けても、こき使われ未来が摩耗するだけなので、思い切って脱出するのもありです。もし今働いている企業に未来が見えない、あるいは成長できないと感じている場合は、転職するようにして下さい。
将来性のある、転職先におすすめの企業の特徴は下記の通りです。
- 上流工程の案件が多いSES企業
- 自分で案件を選択できる企業
- 自社サービスを開発しているIT企業
- 大手IT企業
もし将来性を感じられず、悩んでいるのであれば、SESからの転職を検討してみて下さい。
キャリアプランを見直す
客先常駐に未来を感じられないエンジニアは、一度キャリアプランを見直すこともおすすめです。
将来性がない、意欲が湧かない状態で働き続けても、エンジニアとして成長できません。もし将来に不安があるのであれば、自分が何をしたいのか?どんなキャリアを歩みたいのか?のキャリアプランをしっかり考えるのが大切です。
自分のなりたいキャリアを想像することで、今の不安が解消されるかも知れません。もし現在のキャリアに不安を感じているのであれば、自分がどうなりたいのか?を考えてみて下さい。
SESからのおすすめのキャリアプランを4つ紹介しています。将来について悩んでいるSESエンジニアは参考にしてみて下さい。



自分のキャリアを見直すことで、自分のやるべきことが見えます。
SESからのキャリアプランを参考にして下さい。
案件や現場を変更する
将来性のない現場にいるときは、会社や上司に相談し、案件変更をお願いしましょう。
スキルのつかない現場で働き続けても、エンジニアは成長しません。もし今の現場で学ぶことが無いのであれば、早い目に現場変更するようにして下さい。
下記のように



スキルが付かないため別の案件に異動したいです。
問題なければ、別の案件に変更させてもらえないでしょうか?
と上司に相談してみて下さい。
上司が理解ある人だったり、会社が社員のことを思っているのであれば、現場を退場させてくれます。スキルが身に付く現場や、成長できる案件に異動させてくれるでしょう。
もし上司や会社が、案件変更してくれない場合は、転職やキャリアチェンジを検討して下さい。エンジニアの意見を尊重してくれないSES企業は将来性がないですから。
社内のキャリアチェンジ制度を活用する
SESで働く未来が見えないのであれば、社内のキャリアチェンジ制度を利用するのも一つの手です。
もし今のキャリアに不安があるのであれば、会社内でキャリアチェンジするのもおすすめ。キャリアチェンジ制度を利用すれば、営業や社内インフラなどの部署に異動できます。
・エンジニアからSES営業
・エンジニアから人事部
・エンジニアから社内SE
・エンジニアからインフラエンジニア
筆者の会社には、上記のようなキャリアチェンジ制度が存在し、今の現状から抜け出している人が一定数いました。
もしSESでやっていく未来が見えないのであれば、社内公募でのキャリア変更も検討してみて下さい。
SES(客先常駐)からの将来のキャリアプラン4選


最後に、SES(客先常駐)からの将来のキャリアプランを4つ紹介します。
- 自社開発エンジニア
- 社内SE
- ゲーム開発エンジニア
- ITコンサル
SESでの将来について不安を感じているエンジニアは参考にしてみて下さい。
自社開発エンジニア
将来のキャリアアップをしたい方には、自社開発エンジニアがおすすめです。
自社開発エンジニアは、客先常駐のような不確定要素がなく、社内のチームメンバーと一緒にシステム開発に専念できる環境が特徴です。
- 客先常駐のような不確定要素がない
- 上流工程にも関われるため幅広い経験が積める
- 年収アップの可能性が高い
自社開発はプロジェクトの全体像を把握しやすく、技術力を体系的に高められ、将来的な市場価値も高まります。
ぜひ一度、自社開発の求人や企業の開発環境をチェックしてみてください。
SESから自社開発に転職したいエンジニアには、自社開発特化の転職サイトがおすすめ。SES企業の求人が排除されているから、確実にSESから脱出できおすすめです。
- レバテックキャリア
【公式サイト】レバテックキャリア
20,000件以上のエンジニア求人を掲載中。自社開発求人が豊富にあるから、自分に合った自社開発企業を探せる。 - TechGO(テックゴー)
【公式サイト】TechGO(テックゴー)
事業会社の社内SE求人が豊富!1Day選考で、最短で年収200万円以上アップ可能!
社内SE
将来のキャリアアップをしたい方には、社内SEもおすすめです。
社内SEは情報システム部などで、社内のシステム企画や開発、運用に深く関わります。将来的に社内のIT経営に携われる可能性が高く、やりがいのある職種です。
- SESと比べて社内でのんびり働ける
- 社内の重要なIT戦略に参加できる
- 将来的に課長や部長に昇進しやすい
社内SEは安定的に働ける環境に加え、IT戦略やDX推進など企業の成長を支える重要な役割を担えます
「SESは将来性がない」と感じている方には、社内SEへの転職を強くおすすめします。
SESを辞めたいエンジニアには、社内SE特化の転職サイトがおすすめ。SES企業の求人が排除されているから、確実にSESから脱出できおすすめです。
ゲーム業界エンジニア
将来のキャリアアップをしたいエンジニアには、ゲーム業界もおすすめです。
SESで培ったプログラミングやテストのスキルは、ゲーム開発の現場で非常に活かせます。特にスマホゲーム市場は成長が著しく、需要が拡大しているため、安定した将来性が期待できます。
- エンジニアの経験を活かせる
- ゲーム好きなら仕事を楽しめる
- 年収UPも狙いやすい
ゲーム業界は、エンジニア経験があれば、年収アップも十分に狙える業界です。
「SESは将来性がない」と感じているなら、ゲーム業界を転職先の候補にぜひ加えてみてください。
ゲーム業界に転職したいエンジニアには、ゲーム業界特化の転職サイトがおすすめ。ゲーム業界の求人がしかないから、確実にゲーム業界に就職できるでしょう。
- Hiraku agent
【公式サイト】Hiraku agent
ゲーム業界に特化したエージェント。面接対策&フィードバックのサービスも無料で受けられる! - エニカン
【公式サイト】エニカン
ゲーム業界特化型の転職サイト。ゲームプランナー、ゲームエンジニア、3Dクリエイターなどの求人が豊富。
ITコンサル
年収アップやキャリアの将来性を本気で考えるなら、ITコンサルへの転職もおすすめです。
特に外資系ITコンサルや大手コンサルファームでは、20代・30代でも年収1,000万円以上を目指せます。SESのように単価や契約に縛られず、スキルと成果で正当に評価される環境が整っています。
- 外資系ITコンサルに転職できれば、年収1000万円は余裕
- エンジニア経験のあるITコンサルは需要が高い
- ITスキルを活かしやすく、仕事にスムーズに入れる
さらに、ITコンサル業界自体が年々市場規模を拡大しており、DX推進やクラウド導入支援といったニーズは今後も増え続ける見込みです。
将来性という観点でも、SESと比較して、非常に明るいキャリアと言えるでしょう。
エンジニア向けのITコンサル特化の転職サイトもあります。利用すればITコンサルに転職できる確率がグッと上がりおすすめです。
- MyVision
【公式サイト】MyVision
IT系人材のコンサル転職に強い転職サイト。エンジニアからコンサルへの転職に特化しているから安心。
まとめ:SESに将来性はない?客先常駐で未来がない時にすべきこと5選


以上で、SESに将来性はない?客先常駐で未来がない時にすべきこと5選の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
SESが将来性がないと言われている理由は下記の通りです。
- 平均年収が低い
- 40代以降の客先常駐が悲惨
- 将来のキャリアパスが少ない
- 下請け案件ばかりで上流に上がれない
SESでは下請け案件が多く、上流工程の業務を経験できないため、キャリアが狭くなりやすいです。年収が低く、キャリアパスが少ないため、将来性がないと言われています。
SESで働いていて、未来がないと感じたら、自身のキャリアプランを見直すようにして下さい。
SESから自社開発や社内SEに転職したいエンジニアは、下記の自社開発・社内SE特化の転職サイトを利用してみて下さい。



SESから転職した経験から
「優良SESに就職する方法」
も書いています。
優良SESに転職したいエンジニアは、合わせて参考にしてみて下さい。

