この記事では、IT業界がブラックしかないと言われる理由について解説します。
IT業界での転職希望者の中に

IT業界ってブラックしかないの?
ブラックが多い理由を知りたい。
入ってはいけないIT企業の特徴は?
と気になっている人も多いはず。
そこでこの記事では、IT業界がブラックしかない理由やブラック企業の回避法を解説します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
この記事を読んで、IT業界がブラックしかない理由を知り、ブラック企業を回避しましょう。





SESから社内SEに転職した筆者が紹介。
下請けITから脱出した経験から解説します。
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「IT業界はブラックしかない」と言われる理由


この章では、IT業界はブラックしかないと言われる理由を紹介します。
- 長時間労働・残業文化
- 慢性的なエンジニア不足⇒業務負担が集中
- うつ病・メンタル不調がワースト1位
IT業界に就職したい新卒・未経験は参考にしてください。
長時間労働・残業文化
IT業界がブラックしかないと言われる、最も大きな要因として、長時間労働・残業文化が挙げられます。
IT業界では、クライアント優先・納期至上主義の文化が根付いています。そのため 「間に合わなければ死ぬ気でやれ」的な風土が残っているIT企業も多いです。
IT業界が長時間労働になりやすい理由
- プロジェクト納期がタイト
- クライアント・納期が優先
- 仕様変更が多い
- 突発的なエラー対応
IT業界は、プロジェクト開発による納期やエラーによる夜間対応など、長時間労働が発生しやすい環境です。
業界全体でシステム最優先の雰囲気があり、労働者は二の次のため、ブラックしかないと言われています。
慢性的なエンジニア不足⇒業務負担が集中
慢性的なエンジニア不足も、IT業界がブラックしかないと言われる要因です。
公的機関の調査では「日本のIT人材は2030年に30万人不足する」と言われています。日本のIT業界では、エンジニア不足の現状があり、どこのIT企業も人材不足です。


IT業界全体で人手不足のため、エンジニア一人当たりの業務負担が大きくなっています。
結果として、長時間労働、責任増加に繋がり、ブラックしかない傾向にあります。
うつ病・メンタル不調がワースト1位
IT業界がブラックしかないと言われる理由に、うつ病率の高さも挙げられます。
日本のIT業界は、うつ病などの精神疾患になりやすいと言われています。実際に公的機関の調査で、メンタル不調の高さが明らかとなっています。
情報通信業にて、メンタルヘルス不調により、「退職した労働者」がいた事業所は、全体の11.7%(全17業界中ワースト1位)
上記の厚生労働省の調査を見ると、IT業界はメンタル不調による退職が、業界ワースト1位になっています。
「仕様変更への対応疲れ」「常駐先での人間関係トラブル」などによって、メンタルを壊す人も一定数います。
メンタル不調率の高さが、IT業界がブラックしかないと言われる大きな要因です。
ブラックしかないのはIT業界の構造的な問題


この章では、ブラックしかないのはIT業界の構造的な問題という話をします。
なぜIT業界はブラックしかないのか?ブラックが多いのか?を構造的な原因を解説します。
- 多重下請け構造(多重請負)
- 下請けが客先常駐・派遣しかない
- 納品・クライアント優先の文化
IT業界の構造的ブラックを知りたい新卒・未経験は参考にしてください。
多重下請け構造(多重請負)
IT業界では、大手ベンダーから案件が1次請け、2次請け、3次請け…と下請けに流れていく「多重下請け構造」が深く根付いています。
【1次請け】元請け企業(大手SIer、プライムベンダー)
└【2次請け】準大手SIer/中堅SIer
└【3次請け】中小IT企業
└【4次請け】SES企業/フリーランス常駐
IT業界では、上記のような多重の下請け構造となっています。この下請け構造が、エンジニアの労働環境をブラックにしています。


下請けになるほど、中抜きが発生し、給料が低くなります。下請けは立場も弱くなりやすく、パワハラやイジメも横行しやすいです。
IT業界の下請け構造では、中抜き、パワハラの横行があるため、ブラックな状態に陥りやすいです。
下請けが客先常駐・派遣しかない
下請けが客先常駐・派遣しかないことも、IT業界がブラックと言われる要因です。
IT業界では、自社ではなく「客先に常駐して働く(SES)」スタイルが多く、これがブラックな働き方を助長しているという意見も根強いです。
IT業界の客先常駐・派遣の問題点
- 一人常駐の孤立感:サポートが得られず、ストレスやうつの原因に。
- 職場ガチャ:客先がパワハラ体質、技術が古い、など劣悪な現場も。
- スキルが伸びにくい:テスターや監視など、単純作業を何年もやらされる。
客先常駐では、客先で働くため、立場が弱く、パワハラやイジメに遭いやすいです。
結果的にブラックな労働環境になる確率が高いです。
納品・クライアント優先の文化
IT業界がブラックしかないと言われる要因に、納品・クライアント優先の文化も挙げられます。
IT業界では、取引先(クライアント)からの要望が、最優先される風潮があります。そのためIT業界で働くエンジニアは激務になりがちです。



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クライアントからの急な要望にも、休日出勤、夜間対応しなければなりません。
エンジニアの労働環境が優先されず、激務になるため、ブラックしかないと言われています。
ブラックじゃないIT企業に就職する方法


この章では、ブラックじゃないIT企業に就職する方法を紹介します。
- ホワイト企業特化の就職サイトを活用
- ブラック企業を見極めて回避する
- 転職・就職エージェントで求人選定
- 口コミサイトで最終確認
ホワイトな優良IT企業に就職したい、新卒・未経験は参考にしてください。
ホワイト企業特化の転職サイトを活用
ブラックIT企業を避けたい方は、ホワイト特化の転職サイトを利用して下さい。
ホワイト企業特化のメリット
- 厳選な審査を通った求人しかないから安心
- ブラック企業排除で、確実にホワイトへ
- ホワイト求人の見分け方が分かる
ホワイト特化の転職サイトは、ブラック企業の求人を徹底排除しています。ブラックIT企業に騙される心配がないため、安心して求人に応募できます。
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新卒就活生向け
ブラック企業を見極めて回避する
IT業界は「ブラックしかない」と言われるほど、ブラック率が高いです。
そのため求人に応募する際は、ブラック企業を見極めることが大切です。
- 「急募」「未経験歓迎」「やる気重視」など抽象的表現が多いか
- 常に求人を出しているか?
- 「みなし残業制」「固定残業代含む」があるか?
- 「客先常駐」「請負」が多いかどうか?
求人をチェックする際は、上記の観点で確認してください。上記の特徴があれば、ブラックIT企業の可能性が高く、入ってはいけないです。
より詳細なブラックIT企業の見分け方を知りたい方は、下記のリンクを参考にしてください。
転職・就職エージェントで求人選定
ブラックじゃないIT企業に就職したい場合は、転職・就職エージェントで求人選定するのも大切です。
転職エージェントは、会社の残業時間や有給取得率などの情報に詳しいです。気になる求人があれば、そのIT企業の労働実態を相談してみて下さい。



各企業の残業時間・有給消化率などを教えます。
ブラックIT企業の情報を紹介します。
入ってはいけないIT企業を教えます。
転職エージェントは、就職者に有利な情報を提供してくれます。
特に新卒や未経験は、IT企業に騙されることも多いため、積極的にエージェントを利用して下さい。
ブラックIT企業を避けたい方には、IT業界特化の就職エージェントがおすすめです。IT企業の情報に詳しく、ホワイトIT企業を中心に紹介してくれます。
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新卒就活生向け
口コミサイトで最終確認
応募する求人・会社が決まったら、口コミサイトでブラックかどうかの最終確認をしてください。
求人や会社のホームページの印象が、実態と乖離しているケースがよくあります。会社の実態をより正確に知るために、口コミサイトで社員のリアルな声をチェックしましょう。
口コミサイトや社内技術ブログなどを見れば、リアルな労働実態が把握できます。
高評価かつ好意的な口コミが多ければ、ブラック企業の可能性は低いです。口コミが問題なければ、そのIT企業に応募するようにして下さい。
入ってはいけないブラックIT企業の特徴


この章では、入ってはいけないブラックIT企業の特徴を紹介します。
- 中小で下請け案件が多い
- 固定残業代・みなし残業制度を採用
- 教育制度に乏しい(資格手当なし、研修なしなど)
ブラックITの特徴を知りたい新卒・未経験は参考にしてください。
中小で下請け案件が多い
中小IT企業は、ブラックの可能性が高いため、入ってはいけません。
IT業界では中小企業になるほど、下請けの可能性が高いです。そして下請けになればなるほど、給料が低く、労働環境がブラック化しやすいです。
当たり前ですが、下請けになると、搾取されやすいです。※特に新卒やIT未経験は搾取されやすい
結果的にブラックな労働環境で働かされるため、下請けの中小IT企業は入ってはいけません。
固定残業代・みなし残業制度を採用
固定残業代・みなし残業のIT企業は、無理な残業を強いられる可能性が高いです。
みなし残業は、残業の時間に関わらず、毎月一定額残業代を支給する制度。残業させ放題の奴隷契約のようなものなので、みなし残業ありのIT企業はブラックの傾向にあります。
- 「月給25万円(みなし残業45時間含む)」などと記載
- 45時間を超えても残業代が出ない
- 毎日2〜3時間の残業が常態化
みなし残業の制度があると、どれだけ残業しても、残業代が出ません。
「みなし残業=社員を無限に働かせられる」と考えるIT企業もあるため、みなし残業ありの企業は入ってはいけないです。
みなし残業ありのIT企業は、ブラック率が高いため、なるべく避けるのがベターです。
教育制度に乏しい(資格手当なし、研修なしなど)
教育制度に乏しいIT企業も、ブラックな傾向にあります。
教育制度が乏しい企業は、自社でエンジニアを育てる風土がなく、技術スキルが低い傾向にあります。技術スキルがないため、案件の質が低く、ブラックな現場が多いです。
- エンジニアの教育に力を入れていない
- エンジニア・技術軽視の風土
- 社員のレベルが低い ⇒ 質の低いブラック案件が多い
「資格手当なし」「社内研修・勉強会なし」などのIT企業は避けた方が無難です。
スキルが身に付かない下流工程の業務がほとんどです。
ホワイト・ブラックそれぞれのIT企業の見分け方


この章では、ホワイト・ブラックそれぞれのIT企業の見分け方をご紹介します。
ホワイトIT企業 | ブラックIT企業 |
---|---|
離職率が低い 口コミサイトが高評価 OJT・資格取得支援など教育が充実 残業は月20時間以下 有給消化率が高い(70%以上) 正社員雇用が基本 エンド直・元請けが多い 自社サービスやプロダクト開発企業が多い | 客先常駐がメインは避ける 中小IT企業も避ける 人柄重視を口実にしている 年俸制・固定残業代込み・みなし残業に注意 求人に「アットホームな職場」 企業HPやIR情報が古い・内容が薄い |
ブラックIT企業を避けたい新卒・未経験は参考にしてください。



入ってはいけないIT企業の特徴を紹介します。
ホワイトIT企業の見分け方・特徴
ホワイトIT企業の特徴は下記の通りです。
- 離職率が低い
- 口コミサイトが高評価
- OJT・資格取得支援など教育が充実
- 残業は月20時間以下
- 有給消化率が高い(70%以上)
- 正社員雇用が基本
- エンド直・元請けが多い
- 自社サービスやプロダクト開発企業が多い
基本的にIT業界は、大手や元請けなど、直請けに近づくほど、ホワイトな傾向にあります。※下請けは、大手の中抜きによって、給料が低く、労働環境が劣悪なケースが多いです。
なるべく上流工程で働けるような、大手企業に就職するようにして下さい。
ブラックIT企業の見分け方・特徴
ブラックIT企業の特徴は下記の通りです。
- 客先常駐がメイン
- 中小IT企業
- 人柄重視を口実にしている
- 年俸制・固定残業代込み・みなし残業
- 求人に「アットホームな職場」
- 企業HPやIR情報が古い・内容が薄い
中小ITや下請けIT企業は、ブラックしかない傾向にあるため、避けた方が良いです。
「みなし残業」「客先常駐・SES」「中小IT企業」は、筆者のエンジニア経験から、就職すべきではないと考えています。
まとめ:IT業界はブラックしかない。入ってはいけないIT企業の特徴


以上で、「IT業界はブラックしかない。入ってはいけないIT企業の特徴」の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
IT業界はブラックしかないと言われる理由は下記の通りです。
- 長時間労働・残業文化
- 慢性的なエンジニア不足⇒業務負担が集中
- うつ病・メンタル不調がワースト1位
入ってはいけないブラックIT企業の特徴は下記の通りです。
- 中小で下請け案件が多い
- 固定残業代・みなし残業制度を採用
- 教育制度に乏しい(資格手当なし、研修なしなど)
上記の特徴を持つIT企業には就職しないようにして下さい。
ブラックIT企業を避けたい方は、ホワイト企業特化の転職サイトがおすすめです。興味のある方はぜひ利用してみて下さい。



「IT業界を辞めたよかった体験談」
も紹介しています。
SESから転職したいエンジニアは、参考にしてみてください。

