この記事では、エンジニアからWebデザイナーに転職する方法を紹介します。
IT企業で働くエンジニアの中には

エンジニアからデザイナーに転職したい。
Webデザイナーに転職する方法は?
デザイナー転職の志望動機を知りたい。
と気になっている人も多いはず。
そこでこの記事では、SEからデザイナー転職は可能なのか?デザイナー転職のステップを紹介します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
この記事を読み、SEからデザイナーに転職するコツを知り、無事に転職を成功させましょう。





SEから別業界に転職した筆者が紹介。
実際に転職した実体験をもとに解説します。
エンジニアからデザイナーに転職したい方には、Web業界特化の転職サイトがおすすめです。Webデザイナー求人が豊富で、ホワイト企業に転職しやすいです。
エンジニアからWebデザイナーに転職できるのか?


この章では、エンジニアからデザイナーに転職できるのか?について解説します。
デザイナー転職の難易度について紹介します。
- エンジニア経験があれば、比較的有利
- 未経験から挑戦する場合の難易度
- エンジニア経験が活きるデザイナー職種
エンジニアからWebデザイナーに転職したい方は参考にしてください。
エンジニア経験があれば、比較的有利
エンジニアとWebデザイナーの業務内容(プロセス)には、類似性があります。
そのため、エンジニア経験があれば、Webデザイナーへの転職は有利です。
業務の流れ | エンジニアの仕事 | Webデザイナーの仕事 | 類似点 |
---|---|---|---|
要件定義・ヒアリング | クライアントやPMから仕様を確認し、機能要件を整理 | クライアントやPMから要望を聞き取り、デザイン要件を整理 | ニーズを理解して要件に落とし込む |
制作・実装 | プログラミングによる開発・テスト | ビジュアルデザイン作成、UIデザイン制作 | 仕様を具体的なアウトプットに落とし込む |
レビュー・調整 | コードレビュー、テスト結果に基づく修正 | デザインレビュー、利用者の声を反映した調整 | 成果物を検証し、改善を繰り返す |
納品・公開 | 本番環境へのリリース、運用開始 | Webサイトの公開、納品 | 完成物をユーザーに届ける責任を持つ |
運用・改善 | 障害対応や機能改善、アップデート | デザイン改善、UI/UXの継続的な調整 | 公開後も改善を続け、価値を高める |
Webデザイン・アプリ制作は、システム開発のウォーターフォールモデルと似ています。
そのためエンジニア経験を評価するWeb系企業も多く、転職で有利になりやすいです。
未経験から挑戦する場合の難易度
未経験からWebデザイナーに転職する場合は、比較的難しいです。
Webデザイナー転職の難易度ポイント
- 「ポートフォリオ」が必須。作品で実力を示さないと採用は難しい。
- スキル習得には時間がかかり、独学だと半年〜1年、スクールなら3〜6か月が目安。
- ライバルは美大・デザイン専門学校出身者や現役デザイナーも多い。
未経験からでもWebデザイナーに転職できますが、ポートフォリオ+実績作りが最大の壁です。
ただしエンジニア経験があれば「実装理解・開発経験」という他候補者にない強みをアピールできるでしょう。
エンジニア経験が活きるデザイナー職種
SE経験が活かせるWeb系職種であれば、書類選考・面接で有利になります。
エンジニア経験が活きるデザイナー職種は下記の通りです。
- UI/UXデザイナー
画面遷移や機能設計の経験は、UI設計に直結。
コーディング知識があれば、実装難易度を考慮したデザインができる
- Webデザイナー
HTML/CSSやJavaScriptの知識を持っていると「デザイン+実装」を一貫して担当できる。
- プロダクトデザイナー
システム理解や要件定義スキルを持つエンジニア出身者は、開発チームと円滑に連携できる。
エンジニア経験があれば、Web開発の面で、秀でることが可能です。
「デザイン+開発」両方の視点を持てる人材は、Web企業から重宝されやすく、エンジニア経験が大きな強みになります。
エンジニアからWebデザイナーに転職するステップ


この章では、エンジニアからWebデザイナーに転職するステップを解説します。
- デザインスキルを学習する
- Web系特化の転職サイトから求人を選定
- ポートフォリオなどを作成しアピール
- 資格を取得し、書類選考通過率をアップ
デザイナーへの転職を成功させたいSEは参考にしてください。
デザインスキルを学習する
デザインスキルの獲得は、Webデザイナーへの転職で重要です。
書類選考や面接通過率に大きく関わるためです。
- デザインツール(Figma・Photoshop・Illustrator)
- UI/UXの基礎知識(ユーザー目線での設計力)
- プログラミングスキル(HTML/CSS/JavaScript)
デザインスキルを学習しておけば、職務経歴書に記載でき、書類選考や面接でのアピールに繋がります。
おすすめの学習法は「独学で基礎→スクールor副業で実績→転職」 というステップ。
確実にエンジニアからWebデザイナーに転職したい方は、最低限のデザインスキルを学んでおきましょう。
Web系特化の転職サイトから求人を選定
エンジニアからWebデザイナーに転職したい方は、Web系特化の転職サイトを活用しましょう。
デザイナーは人気の職業なので、就職難易度は高いです。そのため、なるべくWebデザイナーに特化した転職サイトを利用し、成功率を上げるのが大切です。
- Web系以外の求人がなく、効率よく求人を探せる
- レアなデザイナー求人が見つかる
- Webデザイナーに適した履歴書を作成してくれる
Webデザイナーに転職したいSEは、Webデザイナー特化の転職サイトを利用して下さい。
たくさんのWebデザイナー求人に応募でき、チャンスが増えるでしょう。
Webデザイナーに転職したいエンジニアには、Web系特化の転職サイトがおすすめです。Web系求人しかないから、確実に事務職に転職できるでしょう。
ポートフォリオなどを作成しアピール
エンジニアからWebデザイナーに転職するのであれば、ポートフォリオ作成が必要です。
自身のプログラミングスキル、デザインスキルを示す指標が必要になります。そのエビデンスとして、ポートフォリオが転職活動で用いられます。
ポートフォリオの例
- 一般公開されたWebサイト
- GitHubにソースコードを公開
- ダウンロードできるスマホアプリの開発
ポートフォリオは、採用担当者が確認できるよう、一般公開しておきましょう。
エンジニアとしてのスキルとデザインスキルが示せるポートフォリオを作成すれば、転職成功率はアップします。
資格を取得し、書類選考通過率をアップ
転職活動と並行し、Webデザイナーに有利な資格を取得しておきましょう。
デザイン系の資格があれば、未経験分野でも、書類選考に通る確率がグッと上がります。
Webデザイナーへの転職でおすすめの資格は下記の3つです。
- Webデザイン技能検定3級…Webデザインの知識と実務スキルを証明できる
- Webクリエイター能力認定試験…HTML/CSSのコーディングからデザイン設計まで実務に直結
- 基本情報技術者試験…IT全般の基礎知識を証明
資格取得は、知識の証明だけでなく、「勉強熱心さ」を示す材料にもなります。
アピールポイントも多いため、時間があれば、資格取得に励んでおきましょう。
Webデザイナーに必要なスキル・資質


この章では、Webデザイナーに必要なスキル・資質について解説します。
- デザインツール(Figma・Photoshop・Illustrator)
- UI/UXの基礎知識(ユーザー目線での設計力)
- プログラミングスキル(HTML/CSS/JavaScript)
Webデザイナーへの転職を成功させたいエンジニアは参考にしてください。



Webデザイナーに必要なスキルを紹介します。
デザインツール(Figma・Photoshop・Illustrator)
エンジニアからWebデザイナーに転職する際は、デザインツールの習得が効果的です。
デザイン実務で利用するツールを勉強すると、即戦力アピールでき、転職活動で有利となります。
転職におすすめのデザインツール
- Photoshop … 画像加工・写真編集に強い。Webサイトの作成やUIパーツの調整に使用
- Illustrator … ロゴやアイコンなどベクターグラフィック制作に必須。
- Figma … ワイヤーフレームからプロトタイプ作成まで対応可能。
エンジニアから転職を目指す場合、最低限1つのデザインツールの経験が応募要件になることが多いです。
Photoshop・Illustratorも理解しておけると強いです。
UI/UXの基礎知識(ユーザー目線での設計力)
エンジニアからWebデザイナーに転職する際は、UI/UXの基礎知識も大切です。
WebサイトやWebアプリは、IT系のシステムに比べて、ユーザー操作性が求められます。特にデザイナーはデザイン性が求められるため、UI/UXの基礎知識は必須となります。
UI/UXの基礎知識(ユーザー目線での設計力)
- UI(ユーザーインターフェース)
ボタン配置、色、フォント、レイアウトなど見た目の操作性。
「ユーザーが直感的に操作できるか」が重要。
- UX(ユーザーエクスペリエンス)
サービス全体の使いやすさ・体験価値。
例:アプリがスムーズに使える/求める情報にすぐアクセスできる。
Webデザインは、ユーザー操作性、顧客体験の視点がかなり重要です。
エンジニアよりもユーザー視点が求められることを意識しておきましょう。
プログラミングスキル(HTML/CSS/JavaScript)
エンジニアからWebデザイナーに転職したい場合は、プログラミングスキルもあればベターです。
特にWebシステムで用いられる、HTML/CSS/JavaScriptの実務経験があると重宝されます。
- HTML … Webページの「骨組み(構造)」を作る言語
- CSS … Webページの「見た目(デザイン)」を整える言語
- JavaScript … Webページに「動き・機能(インタラクション)」を加える言語
HTML/CSS/JavaScriptを理解していると、デザインをそのまま実装に反映できます。
Webデザイナーに必要なスキルのため、エンジニアとして働いているうちに身に付けておきましょう。
エンジニアからWebデザイナーの「志望動機・転職理由」


この章では、エンジニアからWebデザイナーの「志望動機・転職理由」を紹介します。
面接や履歴書で使える志望動機を紹介。興味があるエンジニアは参考にしてください。
例文1:IT技術とデザインの両面を活かしたい
エンジニアとしてコーディングやフロントエンド開発を経験する中で、実装段階よりもデザインの改善やUI提案にやりがいを感じるようになりました。
デザイナーの意図を理解した上で開発を進められる自分の強みを活かし、今度はデザインを主導する立場に挑戦したいと考えています。
エンジニア経験とデザインスキルを掛け合わせることで、制作現場の橋渡し役となり、スムーズなプロジェクト進行と高品質な成果物の実現に貢献できると考え志望致しました。
志望動機は「過去の経験」+「転職理由」+「応募先で実現したいこと」の3段階で作ると自然です。
なぜエンジニアからWebデザイナーに転職したいのか?を深堀すると、面接で好印象を与えられるでしょう。
例文2:クリエイティブな表現への挑戦
エンジニアとして開発業務を行う中で、次第に「仕組みを動かす」よりも「見せ方や表現の工夫」で価値を届けたいと考えるようになりました。
特にフロントエンドやUI改善の場面で、デザインがユーザー体験を大きく左右することを実感し、よりクリエイティブな分野へ挑戦したいと強く思いました。
御社の案件はデザイン性と機能性を両立している点に魅力を感じております。これまでの技術力を活かしながらデザイナーとして成長し貢献したいと考え、志望させて頂きました。
Webデザイナーへの転職時は、「デザインスキルを身に付けたい」など、前向きな志望動機をアピールするのがベター。
逆に「残業が多くて辞めたい」「人間関係が辛い」など、マイナス思考の転職理由は、面接官に悪印象を与えます。
エンジニアとWebデザイナーの違い(年収・将来性比較)


この章では、エンジニアとWebデザイナーの違い(年収・将来性比較)を紹介します。
- それぞれの年収比較
- ワークライフバランスの違い
- どちらが将来性があるのか?
転職で失敗したくないエンジニアは参考にして下さい。
それぞれの年収比較
エンジニアとWebデザイナーのそれぞれの年収は下記の通りです。
項目 | 平均年収 |
---|---|
ITエンジニア | 約550万円 |
Webデザイナー | 約378万円 |
平均年収の面で比較すると、デザイナー系はやや低めです。
この背景として、デジタル化、DX推進、人材不足で、エンジニアの需要が急増していることが挙げられます。特にクラウド・セキュリティ・AI領域は高単価になっています。
ワークライフバランスの違い
エンジニアとWebデザイナの残業有無や自由度、労働環境の違いは、下記の通りです。
ワークライフバランスの違いについて
エンジニア ⇒ 残業が多い
残業が発生しやすい:システム開発は納期や障害対応に左右されやすく、繁忙期には残業や休日対応が増えやすいです。
自由度は職場による:自社開発企業や社内SEではフレックスタイムや裁量労働が普及しており、働き方の自由度が増しています。
Webデザイナー⇒残業は少なめ
案件ベースの働き方:納期前に残業が集中しやすいが、日常的に長時間残業が続くケースは減少傾向。
比較的スケジュールを調整しやすい:個人でフリーランスや副業をしやすく、ワークライフバランスを自分で確保しやすい。
安定した働き方を望むなら「エンジニア」、柔軟さを重視するなら「デザイナー(特にフリーランス)」が有利です。
どちらが将来性があるのか?
「エンジニア」と「Webデザイナー」は、一概にどちらが将来性が高いか語るのは難しいです。
将来性については、テクノロジーの進化・AIの影響・市場ニーズ・働き方の変化によって変わります。
どちらが将来性があるのか?
汎用的な将来性 → エンジニア
IT技術革新と人材不足の影響で、今後も需要は非常に高い。特にAIやクラウド領域に強いエンジニアは将来安泰。
差別化できれば将来性 → Webデザイナー
「単なるWebデザイン」では、AIに置き換えられるリスクが高い。
しかし UXデザイン、マーケティング、フロントエンド実装スキルを併せ持つことで、エンジニアと同等に将来性を高められる。
一概にどちらが、将来性が高いとは言えませんが、どちらも需要が増えている職種なのは事実です。
エンジニアとWebデザイナー、どちらのキャリアに進んでも、将来食いっぱぐれることは少ないでしょう。
まとめ:エンジニアからWebデザイナーに転職できる|必要スキル


以上で、「エンジニアからWebデザイナーに転職できる|必要スキル」の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
エンジニアからWebデザイナーに転職する方法は下記の通りです。
- Web系スキルを学習する
- Web系特化の転職サイトから求人を選定
- ポートフォリオなどを作成しアピール
- 資格を取得し、書類選考通過率をアップ
デザイナーに転職するためには、Webスキルを高めて、ポートフォリオ作成することが大切です。
ポートフォリオなどで、自身のスキルを証明できれば、面接官に評価されやすいでしょう。
SEからWebデザイナーに転職したい方には、Web系特化の転職サイトがおすすめです。Web系求人に特化しているため、レアなホワイト求人が見つかりやすいです。
デザイナーに転職したいエンジニアに必要なスキルは下記の通りです。
- デザインツール(Figma・Photoshop・Illustrator)
- UI/UXの基礎知識(ユーザー目線での設計力)
- プログラミングスキル(HTML/CSS/JavaScript)



SESから転職した経験から
「WebデザイナーがSES以外に転職するには?」
という記事も書いています。
SES以外に転職したいエンジニアは、参考にしてみて下さい

