この記事では、エンジニアが試用期間でクビになる理由|違法性について解説します。
SESやSIerなどのIT企業で働くエンジニアの中には、
ITエンジニア試用期間でクビになる理由を知りたい。
試用期間中の解雇の違法性は?
クビになった時に取るべき行動を知りたい。
と悩んでいる方も多いはず。
そこでこの記事では、エンジニアが試用期間でクビになる理由やクビになった時の行動例を紹介します。
この記事を読めば、下記内容が分かります。
この記事を読み、試用期間でクビになる理由を知り、クビにならないよう対策しましょう。





IT企業で働くエンジニアが紹介。
SESで働いた実体験から解説します。
クビになったエンジニアには、最短で内定がとれる転職サイトがおすすめ。選考が早く、対応もスピーディーなので、内定先がすぐに見つかります。
結論|エンジニアが試用期間でクビになるのは珍しくない
この章では、エンジニアが試用期間でクビになるのは珍しくないという話をします。
- 試用期間を見極め期間として悪用している企業が存在
- 試用期間中にクビになる確率
IT企業で働いていて、自分もクビになるのでは?と不安なエンジニアは参考にしてください。
試用期間を見極め期間として、悪用している企業が存在
多くのエンジニアが誤解しがちですが、試用期間は「お試し雇用」「仮採用」ではありません。
しかしIT企業の中には、試用期間を見極め期間として利用しているケースも見られます。
| 正しい試用期間のあり方 | 試用期間を悪用しているケース |
|---|---|
| 試用期間中でも正式な労働契約は成立 正社員と同様に、労働契約法が適用 簡単にクビは切れない | 企業が試用期間を見極め期間として利用 「ダメなら簡単に切れる期間」と悪用 SES・受託ではリスク回避装置として利用される |
法律上の正しい位置づけでは、試用期間中でも正式な労働契約は成立しています。
そのため本来であれば、会社は自由にクビにできる立場ではありません。
しかし実際の現場では悪用され、エンジニアが試用期間でクビになるケースが一定数見られます。
試用期間中にクビになる確率
試用期間中にクビになる確率は、全体の1〜3%程度と言われています。
「よっぽどのケース」を除けば非常に低く、普通に働いていれば大丈夫なケースがほとんどです。しかしそれでも、クビになるケースは存在しています。
また、ここ5年間に試用期間から本採用しなかった事例がある企業は13.1%となっています。


クビの理由としては、経歴詐称、重大な勤怠不良、著しい能力不足、業務に支障が出るレベルの素行不良(協調性欠如など)といった、客観的・社会通念上相当な理由がある場合がほとんど。
「よっぽど」でない限り、「通常」は、従業員は簡単には解雇できません。
エンジニアが試用期間でクビになる理由


この章では、エンジニアが試用期間でクビになる理由を紹介します
- 会社側の採用ミス・体制不備
- SES・受託案件特有の「案件都合切り」
- 解雇者の著しいスキル不足
- 遅刻・無断欠勤など、社会人モラルの欠如
試用期間中のクビが不安なエンジニアは参考にしてください。
会社側の採用ミス・体制不備
意外と語られませんが、試用期間での解雇理由は、完全に会社側が問題であるケースも見られます。
会社側の典型的ミス
- 採用担当と現場で求める人物像が違う
- 業務内容が決まっていないまま採用
- 「とりあえず採ってみよう」という曖昧採用
上記のような採用ミスが発生することで、試用期間でクビ、というパターンも意外と存在します。
SES・受託案件特有の「案件都合切り」
IT業界の「試用期間でクビ」の背景には、SES・受託案件特有の”案件都合切り“も存在します
SES・受託系では、特に本人の評価とは無関係な理由で試用期間終了になることがあります。



想定していた案件が急に終了・凍結した
案件が取れず、待機給与を払えないからクビにしよう
SESや受託企業の中には、エンジニア本人に非が無いにも関わらず、会社都合で解雇する企業も。
特に余裕のないSES企業や中小IT、「試用期間=リスク回避期間」として悪用する傾向にあるため注意して下さい。


著しいスキル不足・能力不足
著しいスキル不足・能力不足による試用期間でのクビも、一定数見られます。この場合は言うまでもなく、エンジニア自身の問題によるクビです。
具体的には、下記のようなスキル不足、能力不足が該当します。
- 独力での業務遂行がほぼ不可能だった
- 改善機会を与えても成長が見られない
- 職務経歴の虚偽・誇張が発覚した
エンジニア以前に、社会人として最低限の能力を備えていなければ、試用期間でクビになるのは当たり前です。
会社に損害を与えるレベルの無能、ポンコツの場合は、クビは致し方ありません。
遅刻・無断欠勤など、社会人モラルの欠如
社会人モラルの欠いた行為を繰り返すことも、試用期間でクビになる要因です。
マナーを欠いた行動によるクビは、会社側の正当な解雇事由となり得ます。
この場合の解雇は、文句や訴えを起こしても、覆らないケースがほとんどです。
試用期間中の解雇は違法?|エンジニアが知っておくべき基礎知識


この章では、試用期間中の解雇の違法性|基礎知識を紹介します。
- 試用期間でも解雇には「正当な理由」が必要
- クビが問題になるケース
- 退職勧奨と解雇の違い(実務でよくあるグレーゾーン)
- 労基署・労働局に相談する方法
試用期間中のクビ、解雇の違法性を知りたいエンジニアは参考にしてください。
試用期間でも解雇には「正当な理由」が必要
結論からいうと、試用期間中であっても、会社は自由に解雇できません。
法律上は、労働契約を結んだ時点で、”正社員と同じ労働者扱い”となります。そのため解雇には「客観的に合理的な理由」+「社会通念上の相当性」が必要です。
企業が主張しやすい「正当理由」の例
- 明確な能力不足(改善機会を与えた上で)
- 勤務態度不良(無断欠勤・重大な規律違反など)
- 経歴詐称・重大な虚偽申告
正当な理由なく、エンジニアがクビにされた場合は、不当解雇に該当する恐れがあります。
問題になるケース
試用期間中でも、即日解雇・理由説明なしのクビは、かなりグレーゾーンな解雇通告です。
違法性を疑われるケース
- 解雇理由を書面で示されない
- 改善指導・注意が一切なかった
- ある日突然「今日で終わりです」と言われる
- 30日前予告や解雇予告手当がない
上記の場合は、違法に当たる可能性があるため、注意して下さい。
エンジニア側は、即日解雇された場合、会社が不利になる可能性が高いと認識しておきましょう。
退職勧奨と解雇の違い(実務でよくあるグレーゾーン)
実際のITの現場で最も多いのが、「解雇ではなく、退職勧奨」という形です。
退職勧奨とは、会社が「辞めてほしい」とお願いする行為であり、最終的な退職の意思決定は本人にあります。
| 項目 | 退職勧奨 | 解雇 |
|---|---|---|
| 辞めるかどうか | 本人が決める | 会社が一方的 |
| 同意 | 必要 | 不要 |
| 法的リスク | 低め | 高い |
退職勧奨と解雇は明確に違うため、その部分は線引きする必要があります。
特に「能力的に厳しいので、自己都合で辞めた方がいい」といった退職勧奨のケースでは、エンジニアに応じる義務はありません。
労基署・労働局に相談する方法
試用期間中のクビは、グレーゾーンも多く、不当解雇も一定数見られます。
もし解雇に納得できない場合は、「労働基準監督署」「都道府県労働局」の公的ホームページから、まずは相談から始めましょう。
クビ状況別の相談先
- 労働基準監督署
- 解雇予告手当が払われない
- 給与未払い
- 労働条件違反
- 都道府県労働局(総合労働相談コーナー)
- 解雇が妥当か知りたい
- 退職勧奨が強引だった
- 会社都合になるか判断したい
試用期間解雇は、個人で訴えると不利になりやすい分野です。
第三者が入るだけで、会社の対応が変わるケースも多いので、公的な機関を頼り、計画を立てて対策を練ることをおすすめします。
試用期間で「危険サイン」が出ているエンジニアの特徴


この章では、試用期間で「危険サイン」が出ているエンジニアの特徴を紹介します。
- レビューやフィードバックが極端に少ない
- 簡単なタスクしか振られない/仕事が増えない
- 無視・放置される
- 案件が決まらない、案件待機が長引く
クビや解雇を避けたいエンジニアは参考にしてみて下さい。
レビューやフィードバックが極端に少ない
試用期間中に最も見落とされがちな危険サインが、レビューやフィードバックがほとんどない状態。一見評価されていそうに見えますが、危険な兆候となります。
「フィードバックがない=信頼されている」ではありません。
実際は、期待値から外れて評価対象外になっている危険性があります。
簡単なタスクしか振られない/仕事が増えない
試用期間では通常、徐々に難易度や責任が上がっていくのが健全な状態です。
しかし誰でもできる、エンジニアじゃなくてもできる業務などを任され始めると、危険な兆候です。
- 誰でもできる作業しか任されない
- 補助作業・確認作業ばかり
- 業務量が増えない、広がらない
簡単なタスクのみ振られる場合は、「本採用を前提とした育成フェーズから外れている」危険性があるため注意して下さい。
無視・放置される
無視・放置も、試用期間中での解雇の王道パターンです。
下記のような悩みは、クビになるエンジニアが良く抱えるものです。



最近1on1がなくなった。
仕事がないか聞いても、無視される。
1週間、仕事がないまま放置された。
会社や部署が、必要のない人材だと判断すると、そのエンジニアに対して仕事を振らなくなります。
結果として、クビになる前は、暇や仕事がない状態になりやすいです。
案件が決まらない、案件待機が長引く
案件が決まらない、待機が長引いているエンジニアは、SES企業側からすると給料泥棒です。
売り上げを生まない、ごく潰しとして扱われ、最悪の場合、試用期間中にクビや解雇になります。
仮に試用期間が3カ月だったとして、3カ月ずっと案件待機だと、クビになる可能性がかなり高まります。
試用期間中に案件が決まるかどうかが、エンジニアがクビになるかの分岐点となります。
エンジニアが試用期間でクビになった時にやるべき行動


この章では、エンジニアが試用期間でクビになった時にやるべき行動を紹介します。
- すぐに転職活動を始める
- 失業手当(失業保険)の手続きを行う
- メンタルを立て直す
IT企業で試用期間中にクビになったエンジニアは参考にしてください。
すぐに転職活動を始める
IT企業をクビになったエンジニアは、すぐに転職先を始めましょう。
クビになった後にすぐに転職先を見つけないと、ブランク期間が長引きます。離職期間が長くなると、内定をGETしにくくなるため、早い目の転職活動が大切です。
ブランク期間が長いと就職で不利



離職期間が長いのは何か理由があるのかな?
ブランクが長いから採用は見送ろう。
離職期間が長引けば長引くほど、転職先は見つかりません。採用側から不審がられ、怪しまれてしまうためです。
そのため、クビになったら早い目に転職活動を始めて、働き口を見つけるようにして下さい。
クビになったITエンジニアには、最短2週間で内定がとれる転職サイトがおすすめです。選考が早く、対応もスピーディーなので、ぜひ利用してみて下さい。
失業手当(失業保険)の手続きを行う
IT企業をクビになったエンジニアは、失業手当給付金の申請も行いましょう。
失業手当(失業保険)とは、求職者が安定した生活を送るための補助制度です。失業者全員が貰える訳ではありませんが、一定の条件を満たすと失業手当給付金を貰えます。
- 会社に解雇された後に、条件を満たせば一定額の給付金を貰える
- 月数10万円ていどの毎月貰うことができる
- 数ヶ月は働かなくても生活できる
失業手当給付金をGETできれば、数ヶ月は働かなくても安心。転職活動に集中できるため、クビになったエンジニアは失業給付金を申請するようにしましょう。
給付金の金額や、失業者の条件などは、公式サイトに掲載されています。クビになったエンジニアは参考にしてください。
参考記事:雇用保険手続きのご案内
メンタルを立て直す
エンジニアがクビになった時は、メンタルケアも大切です。
試用期間でクビになると、多くの人が「自分はエンジニアに向いていないのでは?」と感じます。
しかしこれは、ほぼ誤解で、大半の場合は環境要因であることがほとんどです。そのため自分を必要以上に責めるのは辞めて下さい。
メンタル回復のための具体行動
- 起きた事実と感情を切り分ける
- 「評価されなかった理由」を言語化
- 1人で判断せず、第三者(転職支援)に相談
クビになったら、すぐに切り替え、現状が悪化しないように立ちまわる必要があります。
上記のメンタル回復行動を取り、一日でも早いメンタル回復を目指しましょう。
試用期間でクビになったエンジニアのその後【キャリア事例】


この章では、試用期間でクビになったエンジニアのその後のキャリアを紹介します。
- 自社開発へ転職し評価されたケース
- 社内SEへ転職して安定したケース
クビになった後の転職先を知りたいエンジニアは参考にしてください。
自社開発へ転職し評価されたケース
試用期間でクビになった後に、転職活動を頑張り、自社開発に転職したケースがあります。
前職はSES企業で、試用期間3ヶ月で契約終了(クビ)になってしまい、その後、自社開発企業に内定を貰えたそうです。
- SES3カ月でクビ
- 試用期間中に身に付けたスキルで、ポートフォリオ作成に注力
- ポートフォリオが評価され、自社開発から内定
エンジニアがクビになった結果、ハートに火が付き、精一杯努力。自社開発企業に転職できたそうです。
解雇の経験が、転職の活力になるパターンもよく見られます。
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社内SEへ転職して安定したケース
試用期間でクビになった後に、社内SEに転職したケースも見られます。
このパターンでは、前職が受託系SIerで、試用期間終了後にクビになりました。しかしエンジニア経験を活かして、開発のない社内SEに転職成功したそうです。
- 受託系SIerを試用期間6カ月でクビ
- IT知識とインフラ業務は仕事の中で身に付いた
- 半年の実務経験から社内SEに転職成功
試用期間中に身に付けたスキルが、転職活動で役にたち、社内SEになれたようです。
“捨てる神あれば拾う神あり”の典型的な事例と言えます。
社内SEに転職したいエンジニアには、社内SE特化の転職サイトがおすすめ。社内SE求人のみなので、確実にSESから脱出できます。
試用期間でクビになったエンジニアのリアルな声


最後に、試用期間でクビになったエンジニアのリアルな声を紹介します。
- 実力不足で試用期間で切られました
- 案件が決まらないからクビ
ITエンジニアのリアルな体験談を知りたい方は参考にしてください。
実力不足で試用期間で切られました
エンジニアで、実力不足で試用期間でクビになった人がいました。
この方曰く、スキル不足よりも、コミュニケーション障害の方がヤバいそうです。
案件が決まらないからクビ
未経験からSESに転職して、案件待機が長引いたことで、クビになった人がいました。
3月に未経験から思い切ってSESになって、6月でプロジェクト頓挫して退場になり、そこから案件決まらないから自社からクビを言い渡されて、今はめっちゃ感謝してる。
今、地元のSIerで大規模システムをやれているのは全てタイミングだった。あのタイミングでクビになってなかったら、もうダメだった。
今は地元のSIerでシステム開発を担当しているそうです。
SESでクビになっても、そこからSIerに転職できているので、転職活動を頑張ればエンジニアとして活躍できるようです。
まとめ:エンジニアは試用期間でクビになる|解雇理由と違法性


以上で、「エンジニアは試用期間でクビになる|解雇理由と違法性」の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
エンジニアが試用期間でクビになる原因は、下記の通りです。
- 会社側の採用ミス・体制不備
- SES・受託案件特有の「案件都合切り」
- 解雇者の著しいスキル不足
- 遅刻・無断欠勤など、社会人モラルの欠如
よっぽどのことが無い限り、エンジニアが試用期間中にクビになることはありません。
しかし試用期間を悪用し、エンジニアをクビにする悪徳企業は存在します。ブラックIT企業に就職しないことが、何よりも大切になります。
クビになったSESエンジニアには、最短2週間で内定がとれる転職サイトがおすすめです。選考が早く、対応もスピーディーなので、クビになったエンジニアは利用してみて下さい。
試用期間中のクビは、違法に当たるケースも見られます。
通告されたクビが、退職勧奨なのか、解雇なのかを見極めることが大切です。
| 項目 | 退職勧奨 | 解雇 |
|---|---|---|
| 辞めるかどうか | 本人が決める | 会社が一方的 |
| 同意 | 必要 | 不要 |
| 法的リスク | 低め | 高い |
上記のどちらに該当するのか労働基準監督署などに相談するのがおすすめです。



SESで働いた経験から
「SESで契約を切られるエンジニアの特徴」
も紹介しています。
SESでの解雇を防ぎたいエンジニアは、参考にしてみて下さい。


