この記事では、エンジニアが「管理職になりたくない」理由と選択肢を解説します。
IT企業で働くエンジニアの中に

SEだけど管理職になりたくない。
管理業務ばかりで辛い。
マネジメントを避けるにはどうすればいい?
と悩んでいる人も多いはず。
そこでこの記事では、SEが管理職になりたくない理由や管理職以外のキャリアパスを紹介します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
記事を読んで、管理職になりたくない時の対処法を知り、マネジメント職以外のキャリアを検討しましょう。





エンジニアから社内SEに転職した筆者が紹介。
IT企業で働いた実体験から解説します。
管理職になりたくないエンジニアには、情シス・社内SE特化の転職サイトがおすすめ。情シス社員は、開発プロジェクトがなく、マネジメントの機会が少なくおすすめです。
エンジニアが管理職になりたくない理由


この章では、エンジニアが管理職になりたくない理由を紹介します。
- 管理業務ばかりでつまらない
- 技術スキルが石化する
- リーダーに向いていない
- 責任の重さと年収が釣り合っていない
リーダーやマネージャー、管理職を避けたいエンジニアは参考にして下さい。



40代がSEを辞めたいと感じる理由も解説中。
合わせて参考にしてみて下さい。
管理業務ばかりでつまらない
エンジニアが管理職になると、メンバー管理や調整業務ばかりとなります。
管理職になると、管理業務が発生し、システム開発の機会が減るため、やりがいを感じられないエンジニアも多いです。
管理職のつまらない業務
- メンバーの調整業務
- クライアントとの打ち合わせ
- スケジュール調整
- 資料作成
コードを書く機会が減り、設計や進捗管理、メンバーのフォロー、クライアント対応などが主な仕事に。
このギャップが、「自分のやりたいことと違う」と感じさせ、管理職になりたくないとなるのです。
技術スキルが石化する
技術スキルが石化することも、エンジニアが管理職になりたくない要因です。
管理職になると、管理業務ばかりが増え、技術を磨く機会が減ります。その結果、管理職になり、ITスキルが低下するケースがよく見られます
- 最新技術に触れる機会が減る
- コードレビューが主になり、実装する楽しみが減る
- 技術のキャッチアップが難しくなる
管理職は、資料作成や会議がメイン業務となります。
結果として、技術スキルが石化しやすく、市場価値が下がるため、管理職になりたくないエンジニアは一定数います。
リーダーに向いていない
リーダーに向いていないことも、エンジニアが管理職になりたくない要因です。
エンジニアの中には、スキルが高くエンジニアとしては優秀だけど、メンバー管理や人材育成ができない人も多いです。



メンバーの管理ができない。
そもそもマネジメントに興味がない。
管理職なんてやりたくない。
優秀なエンジニアが、優秀な管理職とは限りません。
リーダーシップがなく、管理職やマネジメントに向いていない人は、なりたくないと感じやすいです。
責任の重さと年収が釣り合っていない
責任の重さと年収が釣り合っていないことも、エンジニアが管理職になりたくない要因です。
『管理職は罰ゲーム』と言われるほど、業務負担やストレス、責任が重いです。管理職分の年収UPに、責任が見合わず、割に合わないことも多いです。
- プロジェクトの進捗と結果に対する責任
- メンバーのミスは管理職の責任
- 部下の退職、メンバー離脱の尻ぬぐい
管理職の責任は、エンジニアの責務よりも重いです。特に「自分の手でコードを書いて品質を保証する」ことができない状況に、ストレスを感じる人もいるでしょう。
管理職は責任が重すぎる割に、それに見合う年収は得られません。メンバーのミスの責任を背負わされて、年収1000万円超えないため、かなりきついです。
管理職にならない選択肢(自社開発・社内SE・フリーランス)


この章では、管理職にならない選択肢(自社開発・社内SE・フリーランス)を紹介します。
- 自社開発
- 社内SE
- フリーランスエンジニア
管理職を何としてでも避けたいエンジニアは参考にしてみて下さい。
自社開発
管理職になりたくないエンジニアには、自社開発エンジニアがおすすめです。
自社開発エンジニアは、自社システムの開発・販売を行う仕事。自社プロダクトのスペシャリストになれれば、管理職を避けられます。
- プロダクトプロフェッショナルになれば、管理職を回避できる
- 上流工程の経験を積める
- 年収UPを狙える
自社開発企業であれば、管理職以外にも、プロダクトスペシャリスト、専門家のキャリアがあります。
管理職になりたくないエンジニアにおすすめの選択肢の一つとなります。
管理職を避けたいエンジニアには、自社開発特化の転職サイトがおすすめ。自社開発の求人しかないから、確実に脱出できるでしょう。
- レバテックキャリア
【公式サイト】レバテックキャリア
20,000件以上のエンジニア求人を掲載中。自社開発求人が豊富にあるから、自分に合った自社開発企業を探せる。 - TechGO(テックゴー)
【公式サイト】TechGO(テックゴー)
事業会社の社内SE求人が豊富!1Day選考で、最短で年収200万円以上アップ可能!
社内SE
管理職になりたくないエンジニアは、社内SE・情シス社員も一つの手です。
社内SEは、社内システムの運用管理、開発がメインの仕事。情シス社員や社内SEは、開発プロジェクトがなく、マネジメントの機会が少ないためおすすめです。
- プロジェクトがなく、マネジメントの機会が少ない
- パソコンやIT機器の設定など、IT系の雑務が仕事の中心
- ワークライフバランスを保ちやすい
情シス社員は、エンジニアの経験を活かしながら働けるおすすめの仕事です。
もしマネジメントをやりたくないのであれば、情シスなどに転職するようにして下さい。
管理職になりたくないエンジニアには、情シス・社内SE特化の転職サイトがおすすめ。情シス社員は、プロジェクトがなく、マネジメントの機会が少ないです。
フリーランスエンジニア
管理職になりたくないエンジニアは、フリーランスに転身するのも一つの手です。
フリーランスは会社に属さず、個人で稼ぐ働き方。組織に属さず、個人で働けるため、管理職になる必要はありません。
- 管理職や出世から解放される
- 無理やりプロジェクトリーダーをやらされない
- 向いていない仕事を避けられる
フリーランスエンジニアのメリットは上記の通りです。
どうしても管理職になりたくないのであれば、フリーランスへの転身を検討して下さい。ITスキルを活かしながら、年収UPもできるのでお勧めです。
管理職になりたくないエンジニアには、フリーランス案件サイトがおすすめです。まずはどんな案件があるかチェックしてみて下さい。
- レバテックフリーランス
【公式サイト】レバテックフリーランス
業界トップクラスの高単価報酬、低マージン。提案やキャリアに関するご相談などのサポートも実施中。 - midworks
【公式サイト】midworks
IT系フリーランス専門のエージェントサービス。手厚い保障内容で正社員並みの安心感。
管理職に向いているSE・向いていないSEの特徴


この章では、管理職に向いているSE・向いていないSEの特徴を解説します。
向いているSE | 向いていないSE |
---|---|
コミュニケーションと調整力が高い 決断力と責任感 人材育成にやりがいを感じる 個人ではなくチームで成果が出せる 技術力とITに関する知見の広さ | アンガーマネジメント(怒りのコントロール)ができない コミュニケーション能力が極端に低い 自己中心的 or 極端な個人プレイヤー マネジメント業務に興味がない 対人ストレス耐性が低すぎる |
管理職をやるかどうか迷っているエンジニアは、ぜひ参考にして下さい。
向いているエンジニアの特徴
管理職に向いているエンジニアの特徴は下記の通りです。
- コミュニケーションと調整力が高い
- 決断力と責任感がある
- 人材育成にやりがいを感じる
- 個人ではなくチームで成果が出せる
- 技術力とITに関する知見の広さ
個人ではなく、チームで成果を出せるエンジニアは、管理職に向いています。
技術スキルが高いだけでなく、コミュ力や調整力など、総合力のあるエンジニアの方が管理業務に向いています。
管理職には高い総合力が求めらるため、技術だけのエンジニアは向いていないでしょう。
向いていないエンジニアの特徴
管理職に向いていないエンジニアの特徴は下記の通りです。
- アンガーマネジメント(怒りのコントロール)ができない
- コミュニケーション能力が極端に低い
- 自己中心的 or 極端な個人プレイヤー
- マネジメント業務に興味がない
- 対人ストレス耐性が低すぎる
対人ストレス耐性が低いエンジニアは、管理職に向いていません。
管理職はメンバーの育成やチーム能力の向上など、チーム管理が求められます。
人とのコミュニケーション能力が求められるため、人見知りやコミュ障なエンジニアは、管理職に向いていないでしょう。
エンジニアが管理職になりたくないときの対処法


この章では、エンジニアが管理職になりたくないときの対処法についてお話します。
- スペシャリスト系のキャリアを目指す
- フリーランスを目指す
- 社内の人事評価制度を味方にする
管理職になりたくないエンジニアは参考にして下さい。
スペシャリスト系のキャリアを目指す
管理職になりたくないエンジニアは、スペシャリスト系のキャリアを目指すのがおすすめです。
企業勤めのエンジニアのキャリアパスは、管理職、マネジメント職だけではありません。会社によっては、専門的なスペシャリスト枠の出世コースも用意されています。
上司や部長、人事部などに相談して、スペシャリスト系のキャリアがないか相談してください。
スペシャリスト枠での出世ができれば、管理職を避けながら年収をUPできるでしょう。
マネジメントがないフリーランスを目指す
管理職になりたくないエンジニアは、管理業務のないフリーランスに転身するのも一つの手です。
フリーランスは会社に属さず、個人で稼ぐ働き方。自分のしたい案件を選べるため、管理職を避けたいエンジニアにおすすめです。
- 管理職や出世から解放される
- 無理やりプロジェクトリーダーをやらされない
- 向いていない仕事を避けられる
フリーランスエンジニアのメリットは上記の通りです。
どうしても管理職になりたくないのであれば、フリーランスへの転身を検討して下さい。ITスキルを活かしながら、年収UPもできるためお勧めです。
フリーランスに興味があるエンジニアには、フリーランス案件サイトがおすすめです。まずはどんな案件があるのかチェックしてみて下さい。
- レバテックフリーランス
【公式サイト】レバテックフリーランス
業界トップクラスの高単価報酬、低マージン。提案やキャリアに関するご相談などのサポートも実施中。 - midworks
【公式サイト】midworks
IT系フリーランス専門のエージェントサービス。手厚い保障内容で正社員並みの安心感。
社内の人事評価制度を味方にする
管理職になりたくない場合は、社内の人事制度を利用するのも一つの手です。
転職などが怖い方は、社内キャリアチェンジ制度や専門職昇格制度を利用。会社によっては、管理職以外のキャリアを用意しているケースもあるため、それを有効活用して下さい。
- 専門職昇格制度(ダブルラダー制度)
- 海外出張、客先出向、地方転勤
- 社内異動制度
社内の掲示板やポータルサイトから情報を探し、管理職以外のキャリアがないか確認するのがおすすめです。
管理職を避けるための制度がない場合は、人事や上司に制度改善を提案するようにして下さい。
角が立たない管理職・リーダー昇進の断り方


最後に、角が立たない管理職・リーダー昇進の断り方を紹介します。
- 断るときの基本ステップ
- 管理職辞退の具体例文
- 注意点(NG行動)
管理職になりたくないエンジニアは参考にしてください。
断るときの基本ステップ
管理職を断る際は、相手が不快な気持ちにならないよう、段階的に断ることが大切です。
感謝⇒理由⇒辞退のステップで、管理職を断ると、角が立ちにくいです。
「お声がけいただき、ありがとうございます」
「評価していただいたことは大変光栄です」
→ まず前向きな反応を示すことで、相手の期待を否定しない。
「現時点では技術力の深化を優先したい」
「マネジメントよりも、プロジェクトの現場で成果を出すことに集中したい」
→ 会社や他人のせいにせず、自分のキャリア方針として説明する。
「チームリーダー補佐としてならお手伝いできます」
「技術面での指導や教育には力を入れたい」
→ 完全拒否ではなく、関われる形を提示して関係悪化を防ぐ。
管理職になりたくないエンジニアは、上記の流れで辞退するようにして下さい。
管理職辞退の内容によっては、評価ダウン、減給のリスクがあるため、注意して断りましょう。
管理職辞退の具体例文
管理職を辞退する際の例文は下記の通りです。
件名:管理職の打診について
○○部長
このたび管理職へのお声がけをいただき、誠にありがとうございます。
評価いただいたこと、大変光栄に思っております。
ただ、現時点では技術分野のスキル向上と成果創出を最優先したいと考えております。
そのため、今回は管理職のご期待にお応えすることが難しいと判断いたしました。
今後もプロジェクト成功に向け、技術面や後輩育成などで最大限貢献してまいります。
引き続きよろしくお願いいたします。
○○(氏名)
口頭で伝える場合も、上記の内容を参考にしてください。
「ITスキルを磨きたい」「成果創出を目指したい」など、前向きな理由を伝えることが大切です。
注意点(NG行動)
管理職の断り方に失礼があると、上司や会社からの評価が下がります。
失礼にならないように、辞退するのが大切です。
- ネガティブな言葉を避ける:「管理職は面倒」「なりたくないから」など
- 曖昧な返事をしない:先延ばしは相手の計画に支障をきたす。
- 他人比較をしない:「○○さんの方が向いてると思います」は避ける
管理職打診を辞退する際には、最大限礼儀をもって対応して下さい。
ずさんに断ると、減給や降格になる危険性があります。
まとめ:エンジニアが「管理職になりたくない」理由と別キャリア


以上で、「エンジニアが「管理職になりたくない」理由と別キャリア」の解説は終了です。
下記この記事のまとめです。
エンジニアが管理職になりたくない理由は下記の通りです。
- 技術から離れることへの葛藤
- 責任が重さと年収が釣り合っていない
- リーダーに向いていない
- マネジメントがつまらない
- 開発の楽しみがなくなる
管理職に昇進すると、エンジニア時代に身に付けたスキルが活かせないため、もったいないと感じる人も多いです。
管理業務ばかりになり、ストレスが掛かるため、管理職になりたくないエンジニアが一定数います。
管理職になりたくないエンジニアは、フリーランスに転身するのがおすすめです。フリーランスは会社に属さないため、管理職を回避できます。
リーダーをやりたくないSEには、情シス社員や社内SEがおすすめです。興味がある方は、情シス・社内SE特化の転職サイトを利用してみて下さい。



IT業界ではたらいた経験から、
「40代エンジニアの生き残り戦略」
についても解説しています。
IT業界で働く40代エンジニアは、参考にしてみてください。

