この記事ではSESエンジニアとフリーランスはどっちがいいのか?について解説します。
IT業界を目指すエンジニアの中には、
SESとフリーランスはどっちがいいの?
仕事内容はそんな変わらない気がする。
SESとフリーランスの違いを知りたい。
と気になっている人も多いはず。
そこでこの記事では、SESエンジニアとフリーランスはどっちがいいのか?を紹介します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
この記事を読み、SESとフリーランスの違いを知り、どっちに進むかを検討しましょう。
SESから転身した筆者が紹介。
SESを辞めた経験から解説します。
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SESエンジニアとフリーランスの違い
この章ではSESエンジニアとフリーランスの違いをご紹介します。
エンジニアの中には、「違いが分からない」「結局変わらないのでは?」と感じる人も一定数いるはず。それぞれの違いを知りたい方も多いでしょう。
そこでここでは、SESとフリーランスの大まかな違いを解説します。
- SESエンジニアとフリーランスの違いまとめ
- SESは営業が案件を獲る、フリーランスは自分で案件を獲る
- 平均年収は300万円以上違う
- マージン率(中間手数料)が20%ほど違う
SESとフリーランス、どっちが良いか判断したい方は、参考にしてみて下さい。
SESと社内SEはどっちがいいのか?
も紹介しています。
SESエンジニアとフリーランスの違いまとめ
SESエンジニアとフリーランスの違いをまとめた表が下記の通りです。
SES | フリーランス | |
---|---|---|
働き方 | 客先常駐 派遣 | 案件受注 |
勤務先 | 常駐先 | 自宅 案件先 |
主な業務 | コーディング テスト | 受注する案件次第 (システム開発・ ITコンサルなど) |
身に付くスキル | 開発スキル コミュニケーション能力 プログラミングスキル | 営業力(案件獲得スキル) 受注した案件のスキル |
平均年収 | 約350万円 | 約700万円 |
還元率 | 約60% | 75~90% |
福利厚生 | あり | なし |
就職倍率 | 2.16倍 | ー |
SESとフリーランスは、平均年収や案件単価の還元率など、給料の面で大きく異なります。
一方で身に付くITスキルが案件次第であることは、SESとフリーランスで変わらないです。
SESは営業が案件を獲る、フリーランスは自分で案件を獲る
SESとフリーランスの一番の違いは「SESは営業が案件を獲る、フリーランスは自分で案件を獲る」ことです。
SESではSES営業が案件を獲るため、自分で営業をする必要がありません。その分、自分のやりたい案件ができません。
逆にフリーランスでは、自分で営業をする必要があります。しかしその分、自分のやりたい案件だけをやることができます。
一番の違いは、自分で案件を獲るか否か
- SES…案件を営業が取る。営業のスキルが必要ないが、自分のやりたい仕事がしにくい。
- フリーランス…自分で案件を取る。営業のスキルが必要だが、自分のやりたい仕事だけできる。
フリーランスは自分で営業して、案件を獲得しなければなりません。
そのため営業が得意な人でないと、フリーランスエンジニアは厳しいでしょう。絶対に営業をしたくないエンジニアは、SESの方が良いですね。
平均年収は300万円以上違う
SESとフリーランスの平均年収は300万円以上違います。
現状では、SESよりもフリーランスの方が平均年収が300万円ほど高いです。
- SESエンジニアの平均年収:約350万円
- フリーランスの平均年収:約700万円
年収を重視したいエンジニアであれば、フリーランスの方が絶対におすすめです。
SESでは下流工程の下請け案件が多く、単価も低いので、年収が上がりにくいです。年収が低くなりやすいのが、SESの大きなデメリットと言えるでしょう。
SESエンジニアは、IT業界の中でも平均年収が低い業種のため注意して下さい。
マージン率(中間手数料)が20%ほど違う
SES単価のマージン率(中間手数料)は平均37.7%。一方でフリーランスのマージン率は10~25%程度となっています。
IT業界におけるマージンとは、人材紹介のために発生した手数料のこと。マージン率が低いほど、エンジニアに還元される給料は高くなります。
SESとフリーランスのマージン率から算出された、単価の還元率と月収は下記の通りです。
- SES:マージン率 37.7%⇒還元率62.3%
単価100万円の場合、月収62.3万円 - フリーランス:マージン率 10~25%⇒還元率75%~90%
単価100万円の場合、月収80万円(還元率80%のとき)
引用: 「令和元年度 労働者派遣事業報告書の集計結果」
SESとフリーランスでは、マージン率がかなり異なります。
SESエンジニアは、会社の設備費や営業費などのために、お金が引かれるため、マージン率(手数料)が高くなっています。逆にフリーランスでは、自分で営業などをするため、中抜きがほとんど無く、マージン率が低いです。
結果として、SESに比べてフリーランスの方が、年収が高い傾向にあります。
SESとフリーランスはどっちがいいのか?
この章では、SESとフリーランスはどっちがいいのか?についてお話します。
SESとフリーランスの良い面と悪い面から、どっちがいいのかについて解説します。
- 自分で営業したくない人はSES
- 仕事ができないエンジニアはSES
- 年収を上げたい人はフリーランス
- エンジニア以外の仕事をしたい人はフリーランス
SESとフリーランスどちらで働くか悩んでいる人は、参考にしてみて下さい。
SEEと自社開発の違いについても解説しています。
合わせて参考にしてみて下さい。
自分で営業したくない人はSES
自分で営業したくないエンジニアには、SESがおすすめです。
フリーランスエンジニアになると、自分で案件を探して、自分で応募して、面談をして。と自分で営業をしなければなりません。
自分を商品として、企業に売り込まなければならないため、フリーランスかなりしんどいです。営業力がかなり必要になりますし、コミュニケーション能力も当然必要になります。
エンジニアの中には、話すのが苦手な人や極力人と喋りたくない人も多いでしょう。
そのような自分で営業をしたくないエンジニアは、SES企業で会社員としてエンジニアをする方が良いです。
仕事ができないエンジニアはSES
仕事ができないエンジニアは、SESがおすすめです。
エンジニアの中には、仕事が遅い、プログラミングが苦手、な仕事ができない人も一定数いるはず。
そのような仕事ができないエンジニアは、SESの方が良いでしょう。
案件をクビになったけど、会社員だから給料が出る。
案件待機が長引いているけど安心。
会社員エンジニアだと、仕事ができなくても、最低限給料を貰えます。
フリーランスだと仕事ができないと、契約を切られ給料が無くなるため、リスクが高いです。
もし仕事ができず、契約を切られる可能性があるのなら、確実にSESの方が良いでしょう。
年収を上げたいエンジニアはフリーランス
年収を重視しているのであれば、フリーランスの方がおすすめです。
一般的な平均年収は、SESよりもフリーランスエンジニアの方が高いです。下記SESとフリーランスの平均年収をご覧ください。
SESとフリーランスの平均年収の違い
- SESエンジニアの平均年収:約350万円
- フリーランスの平均年収:約700万円
上記のように平均年収はフリーランスの方が350万円高い結果となっています。
フリーランスの方がマージン(手数料)を引かれない分、年収が高い傾向にあります。※その分、福利厚生が乏しいですが…
年収を重視したいのであれば、フリーランスの方がおすすめです。
年収を上げたいエンジニアには、高還元のフリーランスサイトがおすすめです。還元率90%以上も狙えるので、興味のある方は、公式サイトをチェックしてみて下さい。
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エンジニア以外の仕事をしたい人はフリーランス
エンジニア以外の仕事をしたい人は、フリーランスがおすすめです。
フリーランスはお金を稼げれば、自分の収入になります。極論、エンジニアの仕事以外でも、お金を稼げれば問題ありません。
そのためエンジニアの仕事以外の、ブログ運営やせどり、コンサルなど、幅広い仕事を行うことが可能です。
本業とは別にブログ運営で月20万以上稼げた。
コンサルの案件もやって、利益が出ている。
実際に筆者もブログ運営で月10万円~20万円ほど稼いでいます。
フリーランスになると、本業の仕事以外にも、幅広い仕事ができるようになります。
会社の本業以外にも、副業など、色々な事業をやってみたい人には、フリーランスがかなりおすすめです。
SESとフリーランスの変わらない点について
この章では、SESとフリーランスの変わらない点を紹介します。
ここまではSESとフリーランスの違いを紹介してきました。一方でSESとフリーランスには共通点もいくつかあります。
ここではそのSESとフリーランスの同じ点、変わらない点を解説します。
- 案件先で働くこと(常駐先の言いなりになる)
- 外部の人材として参画すること
- 仕事の内容に違いはない
ここでは、SESとフリーランスの変わらない点を解説します。
社内SEにおすすめの業界も解説中。
楽な業界を知りたいSEは参考にしてみて下さい。
案件先で働くこと(常駐先の言いなりになる)
SESとフリーランスは、どちらも常駐先の言いなりで働くことは変わりません。
エンジニアとして案件を受けて働く以上、クライアントの求める仕事をしなければなりません。要求されたようにプログラムを組まなければなりませんし、指示された仕事をしなければなりません。
SESとフリーランス、どっちで働くにしても、案件先の指示を聞かなければならないです。
その案件を受ける以上、仕事の自由度は、変わらないと思います。
外部の人材として参画すること
SESとフリーランスのどちらも、外部の人材として案件に参画するのは変わりません。
そのため常駐先で働く場合、肩身狭く業務を行うことになります。
知り合いがいないから常駐先で肩身が狭い。
部外者だから、周りの社員が冷たい。
いつも一人でご飯を食べている。
SESとフリーランス、どっちも案件先で気を遣いながら働くことは変わらないでしょう。
案件先で働く以上、コミュニケーションの取りづらさや肩身の狭さがどちらにもあります。
このような部外者の働きにくさは、SESとフリーランスどちらも変わらないです。
契約内容に違いはない
フリーランスだからといって、SESと比べて、契約内容に大きな違いはないです。
フリーランスになっても、客先企業と準委任契約を結び客先常駐で働くのであれば、SESと何ら変わりなく仕事をします。
SESの現場でフリーランスの人がいても、言われなければ他の会社のSESと思うでしょう。
契約は個人(フリーランス)が契約しているか、会社(SES企業)が契約しているか、の違いでしかありません。
外部社員や周りのエンジニアからすると、SES社員なのか、フリーランスなのかは分からないでしょう。
SESに向いている人。フリーランスに向いている人の違い。
この章では、SESに向いている人、フリーランスに向いている人を紹介します。
エンジニアの中には、SESとフリーランスのどちらに向いているのか?分からない人も一定数いるはず。性格的にどっちが長続きするのか知りたいエンジニアも多いでしょう。
そこでここでは、SES、フリーランスそれぞれに向いているエンジニアの特徴を解説します。
- SESに向いているエンジニアの特徴
- フリーランスに向いているエンジニアの特徴
SESとフリーランス、どっちがいいか分からない人は参考にしてみて下さい。
SESに向いているエンジニアの特徴
SESエンジニアに向いている人の特徴は下記の通りです。
- 自分で営業したくない人
- 安定した収入が欲しい人
- 環境の変化が苦手な人
- 会社員が向いている人
- 一人が好きな人
SESは営業が苦手な人や営業したくない人におすすめです。フリーランスになると自分で案件を獲得しなければならずしんどいです。
自分で営業したくない人は、SESに就職するようにして下さい。
フリーランスに向いているエンジニアの特徴
フリーランスエンジニアに向いている人の特徴は下記の通りです。
- もっとお金を稼ぎたい人
- システム開発以外にも色々やってみたい人
- 会社員の働き方が合わない人
- 自由に案件を選びたい人
- 好きな時間に起きたい人
フリーランスエンジニアは自分で案件を獲ってこなければならないので大変です。ですがその分、自分のやりたい案件を仕事にできます。
マージンも取られないため、単価が高くなりやすく、年収もUPしやすいでしょう。
会社に縛られず、自由に働いていきたいエンジニアに、フリーランスがおすすめです。
SESとフリーランスのどっちがいいのか?迷っているエンジニアは、向いている方に転職してみて下さい。
SESとフリーランスのメリットデメリット
最後にSESとフリーランスのメリットデメリットを紹介します。
- SES(客先常駐)のメリット・デメリット
- フリーランスエンジニアのメリット・デメリット
SESとフリーランスどっちがいいか分からないエンジニアは参考にしてみて下さい。
SESを辞めた体験談を詳しく知りたい方は
上記を参考にしてみて下さい。
SES(客先常駐)のメリット・デメリット
SESのメリットとデメリットは下記の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
福利厚生が充実している 自分で営業しなくても案件が振ってくる 仕事ができなくても給料がもらえる 職場の同僚と仲良くなれる | 会社の面倒な飲み会に参加しなければならない マージンが取られるため年収が低い 自分で案件が選べない 人見知りだと常駐先に馴染めない |
SESの一番のメリットは、仕事ができなくても給料が貰えること。フリーランスと違い、自分のスキルがなくても、最低限の給料が出るので安心です。
逆にSESの一番のデメリットは、年収が低くなりやすいこと。開発やテストなどの下請け業務が多く、年収が低くなりやすいので、仕事のできるエンジニアにはかなり辛いです。
フリーランスのメリット・デメリット
フリーランスのメリットとデメリットは下記の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
自分で案件を決められる 会社の面倒な飲み会に参加しなくてもいい 仕事ができなくても給料がでる エンジニア以外の仕事でもお金を稼げる | 給料が安定しない 自分で営業しなければならない 職歴がスカスカになりやすい 会社員に戻りにくい。キャリア変更しにくい。 |
フリーランスの一番のメリットは、平均年収が高いこと。SESのようにマージン(手数料)がないため、単価が上がりやすく、年収がUPしやすいです。エンジニア以外の仕事でも稼げるのもおすすめポイントです。
逆にフリーランスの一番のデメリットは、自分で営業しなければならないこと。案件を自分で探さなければならないため、かなり面倒です。
まとめ:SESとフリーランスは変わらない?どっちがいいかを解説
以上で、「SESとフリーランスは変わらない?どっちがいいかを解説」の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
SESとフリーランスどっちで働くのが良いかの結論は下記の通りです。
- 自分で営業したくない人はSES
- 仕事ができないエンジニアはSES
- 年収を上げたい人はフリーランス
- エンジニア以外の仕事をしたい人はフリーランス
SESとフリーランス、自分に向いている方で働くのがおすすめです。
SESとフリーランスのどちらにもメリットデメリットがあるため、一概にどちらが良いかは分かりません。そのため、性格的に自分にあっている方に転職するのがおすすめです。
フリーランスに転身したいエンジニアには、フリーランス特化の案件サイトがおすすめです。
フリーランスに興味があるエンジニアは、下記のフリーランス案件サイトを利用してみましょう。
SESから転職した経験から
「SESと自社開発はどっちがおすすめなのか?」
も紹介しています。
SESを辞めたいエンジニアは、合わせて参考にしてみて下さい。