この記事では、なぜSESは給料が上がらないのか?について解説します。
SES企業で働くエンジニアの中には
SESで働いているけど給料が上がらない。
SESでの年収UPは限界がある?
給料を上げる方法を知りたい。
と悩んでいる人も多いはず。
そこでこの記事では、SESで給料が上がらない理由や給料を上げる方法などを紹介します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
この記事を読み、SESで給料が上がらない理由を知り、年収UPのための対策をしましょう。
SESで働いていた中堅エンジニアが紹介。
SES企業時代の年収も公開します。
年収を上げたいSESエンジニアには、年収UP特化型の転職サイトがおすすめです。転職するだけで、確実に年収を上げられるでしょう。
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なぜSESは給料上がらないのか?給料が増えない理由
この章では、なぜSESは給料上がらないのか?について解説します。
SESの年収が低い理由やSESの構造的な問題についてお話します。
- 下請け案件ばかりで単価が低い
- 所属企業が搾取しているから
- 社内での昇給は時間が掛かる
- エンジニア自身のスキル不足
- SESには年収の限界値がある
SESエンジニアの給料実態について知りたい方は参考にしてみて下さい。
SESを辞めたい30代向けに転職先を紹介しています。
合わせて参考にしてみて下さい。
下請け案件ばかりで単価が低い
下請け案件ばかりで単価が低いことが、SESで給料が上がらない1番の要因です。
SES企業は、SIerや大手IT企業に比べて、案件が下請けになりがち。SIerなどの大手企業から回ってきた下請け案件に参画することが多いため、単価が低くなりやすいです。
単価が低いと年収が低くなりやすい
・お金が中抜きされていて、案件単価が安い
・単価が安いため、給料も低くなりやすい
SESで給料が上がりにくいのは、元々の案件単価が低いためです。2次請け、3次請けの案件で、中抜きをされているため、単価が低くなりやすいです。
結果的にSESエンジニアは給料が増えず、年収が上がりにくいです。
所属企業が搾取している
所属企業が搾取していることも、SESで給料が上がらない要因です。
SESはエンジニアを派遣することで、顧客から報酬をもらうビジネスモデル。ただ、その報酬にはエンジニアの給料と企業の売上が含まれています。
エンジニアの単価がアップしても、そっくりそのままエンジニアに入るわけではなく、管理費などの経費が引かれた上で反映されるのです。
このようなSESのビジネスモデルが要因で、エンジニアの給料は上がりにくくなっているのが実情です。
社内での昇給は時間がかかる
社内での昇給は時間がかかるため、SES企業で働き続ける限り、給料は上がりにくいです。
会社内での昇給はかなり時間が掛かります。どれだけ残業して成果を残しても、1年間で、月数千円の昇給。1年に一回、少しだけ給料が上がるだけです。
社内での昇給は時間がかかる
- 半期に一度しか昇給チャンスがない
- 昇給しても、1年に数千円程度
- 昇給試験を受けるために、実務経験が必要
- 上司と仲が悪いと、昇給しにくい
- 良くも悪くも上司次第
IT業界では「自社内で昇給を頑張るよりも、転職した方が昇給できるバグがある」と言われています。社内で年収を上げようとすると、3,4年掛かりますが、転職すると一回で年収100万円以上アップすることも。どうしても社内での昇給は時間が掛かってしまいます。
SES企業内で昇給するためには、何年間も頑張り続けなければならず、かなり辛いです。SES企業に限らず、社内で給料が上がりにくいため注意して下さい。
エンジニア自身のスキル不足
エンジニア自身のスキル不足も、SESで給料が上がらない要因の一つです。
当たり前の話ですが、スキルや経験がないと、SESでは案件単価が上がりません。案件単価が上がらないと、社内で評価してもらえないため、年収も上がらないです。
スキル不足だと年収が上がりにくい
SESでの年収は、年功序列と案件単価次第です。案件単価が増えないと、給料が上がらないため、スキルを磨く必要があります。
給料が上がらず悩んでいるエンジニアは、高難易度の資格を取得し、市場価値を高めるようにして下さい。
SESには年収の限界値がある
SESで給料が上がらない理由に、SESの年収の限界値があります。
SESエンジニアには年収の限界値があると言われています。一般的に700万円程度が、SESでの年収の限界とされています。
年収700万円が限界値の理由は、「下請けが多い」「企業の中抜き」「昇給ペースが遅い」など、SESの構造的な問題が挙げられます。
SES企業で働き続けても、それ以上年収が上がらないボーダーがあります。SESで年収700万円以上稼ごうと思ったら、「転職による年収バグ」を利用するしかないでしょう。
SESエンジニアの平均年収|筆者の給料事情
この章では、SESエンジニアの平均年収を紹介します。
筆者のSES時代の平均年収も公開します。
- 年代ごとのSESエンジニアの平均年収
- 経験レベル別の平均年収
- IT職種別の平均年収
- 筆者の給料の推移
SESエンジニアのリアルな給料テーブルを知りたい方は参考にしてみて下さい。
筆者のSES時代の年収も大公開!
リアルな給料事情を知ってもらえれば嬉しいです。
年代ごとのSESエンジニアの平均年収
年代ごとのSESエンジニアの平均年収は、下記の通りです。
年代 | 平均年収 |
---|---|
20代 | 385万円 |
30代 | 430万円 |
40代 | 505万円 |
50代 | 602万円 |
Geekly(ギークリー)の独自調査『【年代別】SESエンジニアの平均年収』によると、SES企業全体の平均年収は約460万円であるようです。
年代別に見ると、20代では385万円、30~40代では500万円前後、50代以降に一気に高年収600万円になります。
50代まで年収600万円を超えないのは、かなり辛いですね。
経験レベル別の年収
経験レベル別の平均年収は、下記の通りです。
新人・若手(1〜3年):250万円 〜 350万円
中堅(4〜7年):300万円 〜450万円
ベテラン(8年以上):400万円 〜 600万円
基本的には経験が長ければ長いほど、平均年収は上がります。
メンバー増員や単価アップなど、常駐先で実績を積めば、年収も上がりやすいです。
IT職種別の平均年収
SES以外のIT職種別の平均年収を比較します。
IT業界の他職種の平均年収は下記の通りとなっています。
エンジニアの平均年収の比較
- SESの平均年収:約460万円
- 自社開発エンジニア:約542万円
- SIerの平均年収:約550万円
- 社内SEの平均年収:約580万円
- ITコンサルの平均年収:約660万円
SES企業のエンジニアは、他の職種と比べると、平均年収が100万円ほど低いです。SESは下請け案件ばかりで、元請けの企業に中抜きされるため、年収が低くなりやすいです。
逆に自社開発エンジニアやSIerなどの元請け、1次請け企業は、年収が高い傾向があります。所属する企業によって、同じITエンジニアでも大きく年収が違うことが分かります。
筆者の給料の推移
筆者のSES企業時代の年収も紹介します。
筆者はIT未経験からSES企業に転職しました。未経験からエンジニアになり、5年間SES企業で働きました。その5年間の給料推移をご紹介します。
筆者のSES時代の年収推移
- 1年目:195万円※5月入社
- 2年目:331万円
- 3年目:340万円
- 4年目:355万円
- 5年目:352万円
1年目は5月入社だったため、全体の年収は低くなっています。
最初の1年はガッツり給料を上げてもらいましたが、3年目以降は横ばいで、全く給料が上がりませんでした。
同じ会社で働き続けて、年収を上げる難しさを実感しました。
SESで給料が上がらないときの対処法
この章では、SESで給料が上がらないときの対処法を紹介します。
- 高難易度の資格を取り単価を上げる
- 転職による昇給バグを利用する
- 副業をして収入アップを目指す
- 常駐先の評価を上げる
SESで年収UPの限界を感じているエンジニアは参考にしてみて下さい。
SESからのおすすめキャリアプラン
も紹介しています。
高難易度の資格を取り単価を上げる
SESで給料が上がらないエンジニアは、高難易度の資格を取得するのがおすすめです。
SESでの資格取得は、案件単価アップにかなり効果的です。「資格取得⇒案件単価アップ⇒給料アップ」と、年収も上がりやすいので、ぜひ資格取得を検討してみて下さい。
高難易度の資格を取ると給料が上がりやすい
- プロジェクトマネージャ試験 ⇒ リーダーとして案件に参画できる
- 基本情報技術者試験 ⇒ 月3万円の資格手当が貰えることも
- オラクルマスター ⇒ データベース管理者として案件に参画
資格を取ると、その資格を活かした案件に参画しやすいです。重要ポジションで参画できるため、給料も上がりやすいでしょう。
特に基本情報技術者試験や応用情報は、給料アップにおすすめです。筆者の会社でも、昇格要件に「基本情報技術者試験の獲得」が条件になっていました。
資格取得が昇給の条件となっていることも多いため、給料を上げたいエンジニアは資格を取るようにして下さい。
転職による昇給バグを利用する
転職による昇給バグを利用するのも、給料が上がらない時におすすめです。
IT業界では「自社内で昇給を頑張るよりも、転職した方が昇給できるバグがある」という言葉があります。転職をすると、一気に100万、200万と年収が上がることの例えです。
この転職バグを利用して、年収を上げるのも一つの手です。もし社内昇給が見込めない場合は、転職で一気に年収を上げるようにして下さい。
年収を上げたいSESエンジニアには、年収UP特化型の転職サイトがおすすめです。転職するだけで、確実に年収を上げられるため、ぜひ利用してみて下さい。
- 転職ドラフト
【公式サイト】転職ドラフト
年収UP率94.3%と圧倒的な年収UP率。年収提示型の転職サイトだから、確実に年収UPが可能! - ポテジョブエージェント
【公式サイト】ポテジョブエージェント
年収1,000万円以上を目指す方向けの転職サイト。高収入を目指す若手人材のための転職サイト! - シンシアード
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大手人気企業のハイクラスポジションに特化した転職エージェント!高年収の大手企業に転職できる!
副業をして収入アップを目指す
副業をして収入アップを目指すのも、給料が上がらない時におすすめです。
SES企業で働き続けて、年収UPをするのは難しいです。昇給による給料アップは、何年もかけて数千円しか増えないため、あまりおすすめできません。
個人的には、エンジニアスキルを活かして副業収入を得る方が、すぐに給料アップしやすいと思います。
副業の給料アップのメリット
副業による収入アップはメリットが大きいです。
副業が上手くいけば、転職に役立ちますし、フリーランス転身にも繋がります。
SES企業内での給料アップに限界を感じているエンジニアは、副業も検討してみて下さい。
常駐先の評価を上げる
常駐先の評価を上げることも、SESでの給料アップに効果的です。
常駐先で活躍し、実績を積めば、給料が上がる可能性が高いです。常駐先から自社に推薦があり、給料アップすることもあります。
客先の評価UPで昇給に繋がることも
君はうちの案件で頑張っているから、単価を上げるよ。
うちの会社からも、給料アップを進言しておく。
常駐先の社員から、SES企業の関係者に、給料アップを提案して頂くこともあります。
常駐先の評価が上がれば、昇給のきっかけになるため、まずは案件をしっかりこなし、実績を積むようにして下さい。
給料が上がる・年収が高いSES企業の特徴
この章では、給料が上がる・年収が高いSES企業の特徴について解説します。
- 還元率が高い(70%以上)
- 商流の浅い大手企業(プライム案件が多い)
- 上流工程の案件が多い
- 昇給・昇格条件が明確
転職や独立を検討しているSESエンジニアは参考にしてみて下さい。
筆者がSESを辞めた体験談を紹介しています。
合わせて参考にしてみて下さい。
還元率が高い(70%以上)
還元率の高いSES企業は、平均年収が高い傾向にあります。
還元率とは、案件単価のどれくらいが給料に反映されるかという割合。一般的なSES企業の還元率は40%~60%ですが、高還元のSES企業は70%以上になります。
還元率が高いと給料が上がりやすい
上記のように還元率の高いSES企業は、給料が高い傾向にあります。
もしSESで給料を上げたい場合は、還元率の高いSES企業に就職することをお勧めします。
商流の浅い大手企業(プライム案件が多い)
商流の浅い大手のSES企業も、給料が高い傾向にあります。
商流の浅い、プライム案件や1次請け案件は、中抜きされていません。案件単価の中抜きがないため、年収が高い傾向にあります。
SES界隈では、商流の深い下請けSES企業にいくほど、年収が低くなりやすいです。単価の中抜きが発生するためです。
そのためなるべく商流の浅い、1次請け案件が多い大手SES企業に就職するのが良いでしょう。
上流工程の案件が多い
上流工程の案件が多いSES企業も、給料が上がりやすい傾向にあります。
上流工程の業務を担えるSES企業では、高度なスキルが求められます。しかしその分、給与も高く設定される傾向にあります。
給料が上がる上流工程のポジション
- プロジェクトリーダー
- コンサル
- 要件定義・システム設計
SESで上流工程の案件に参画できれば、リーダーやマネージャーポジションに就きやすいです。
キャリアアップも目指しやすいため、なるべく上流工程の案件が豊富なSES企業を選んでください。
昇給・昇格条件が明確
昇給・昇格条件が明確なSES企業も、給料が上がりやすいです。
昇給・昇格条件が明確だと、年収が上がりやすいです。その条件を達成すれば、確実に給料が上がるため、対策や目的を立てやすいからです。
上記のように昇格や昇級の条件が明確であれば、何をすれば良いか、自ずと自分の行動も見えてきます。
逆に昇格条件が曖昧なSES企業は危険です。昇格条件が曖昧だと、昇格できる実績があっても、いつまでも曖昧に濁され、昇格させてもらえないケースがあります。
SESに転職する際は、なるべく昇格条件がはっきりした、給料の上がりやすい企業を選ぶと良いでしょう。
SESで働き続けると給料の頭打ち、限界が来る
SESで働き続けても、年収の限界値があるため注意して下さい。
一般的なSES企業で働いている限り、約700万円位が、年収の限界値です。年収の限界値が700万円となってしまう原因は下記の通りです。
SESの年収が頭打ちになる理由
SESでは構造的に、年収が上がりにくいため注意が必要です。
もし年収を上げたい場合は、転職年収バグを利用するか、高還元SESに転職するか、副業するか、などで対策するようにして下さい。
今の会社で働き続けても、これ以上、年収が上がらないかも知れませんから。
>>>年収を上げたいエンジニアにおすすめの転職サイトはこちら
まとめ:SESで給料が上がらない理由|年収を上げるための方法
以上で、SESで給料が上がらない理由|年収を上げるための方法の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
SESエンジニアの給料が上がらない理由は下記の通りです。
- 下請け案件ばかりで単価が低い
- 所属企業が搾取しているから
- 社内での昇給は時間が掛かる
- エンジニア自身のスキル不足
- SESには年収の限界値がある
SESは構造的に給料が上がりにくいため注意が必要です。同じ会社で働き続けるよりも、転職で年収を増やす方が、手っ取り早く年収を上げられるかも知れません。
年収を上げたいSESエンジニアには、年収UP特化型の転職サイトがおすすめです。確実に年収を上げられるから、年収の低い方にピッタリでしょう。
年収の限界が来ないよう、しっかりスキルを磨き、常駐先で実績を作っていきましょう。
SESを転職した経験から
SESは何歳まで働けるのか?」
という話も書いています。
合わせて参考にしてみて下さい。