この記事では、SESで契約を切られる理由や契約解除の心構えについて解説します。
SESで働くエンジニアの中には
SESエンジニアSES企業に契約を切られた。
常駐先で契約解除になった。
契約解除を避ける方法を知りたい。
と悩んでいる人も多いはず。
そこでこの記事では、SESで契約を切られるケースや契約を切られないための立ち回りを紹介します。
この記事を読めば、下記内容が分かります。
この記事を読み、SESの契約解除の実態について知り、契約を切られない立ち回りを学びましょう。





未経験からSESに転職した筆者が紹介。
SESで働いた実体験から解説します。
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結論|SES契約で切られるのは珍しくない


まず初めに、SES契約で切られるのは珍しくないという話をします。
- 結論|契約解除は普通のこと
- 「雇用」ではなく「契約」だから切られやすい
- エンジニア自身の問題ではなく、外的要因での契約解除がほとんど
SESの契約解除の実情を知りたいエンジニアは参考にしてみて下さい。
結論|契約解除は普通のこと
結論から言うと、SES契約が途中で終了すること自体は、IT業界・SES界隈では珍しくありません。
「能力が低いから切られた」という話ではなく、SESというビジネスモデル上、契約解除が起こりやすい構造となっています。
- 契約期間は、1〜3ヶ月更新が主流
- プロジェクト単位での人員調整が常態化
- 個人評価とは無関係に終了するケースが多数
SESでは契約解除が発生する特性上、「SES契約が切られる=エンジニアとして失格」ではないという前提をまず押さえることが重要です。
SESは「雇用」ではなく「契約」だから切られやすい
そもそもSESや派遣契約は、人員の増員・削減を前提としています。
SES契約は直接雇用ではないため、契約を切りやすい仕組みとなっています。
準委任・派遣契約の特徴
- 契約を切ることを前提としている
- 契約期間が明確に区切られている
- 人員の増員、削減の自由度がメリット
SESエンジニアは、「会社に雇われている+現場とは期間限定契約」という二重構造に置かれています。
このため、「現場との契約終了=会社からの解雇」ではなく、あくまで「案件契約が終わった」という扱いになります。
エンジニア自身の問題ではなく、外的要因がほとんど
SES契約の解除は、エンジニア自身の問題ではなく、外的要因がほとんどです。
SESで切られるのは、運用保守の縮小、開発フェーズの切り替わりなど、プロジェクト前提による要員調整がメインです。
- プロジェクトの予算削減(コストカット、外部リソース整理)
- プロジェクトの終了・縮小(開発フェーズが終了し、要員が不要に)
- 社内リソースの活用(SESから自社社員に切り替える方針に)
- 契約条件の不一致(単価交渉で折り合いがつかない)
プロジェクト都合によって、「良い人でも契約終了する」現場も増加しています。
個人の努力では防げない契約終了がほとんどであるため、エンジニア自身が気にする必要はありません。
SESで常駐先から契約を切られる理由


この章では、常駐先から契約を切られる理由を紹介します。
ここでは現場や常駐先、派遣先から契約解除になる要因を解説します。
- 深刻なスキル不足
- 経歴詐称・スキル詐称
- クレームが改善されない
常駐先(クライアント先)から契約解除になるケースを知りたいエンジニアは参考にしてください。
深刻なスキル不足
常駐先から契約を切られる理由の1つは、深刻なスキル不足です。
当たり前ですが、スキル不足で仕事ができないと、現場でクレームが入ります。そのクレームが改善されないまま、働き続けると「深刻なスキル不足による就業不能」とみなされ、現場をクビになります。
- スキル不足でいつも納期遅れ
- 指示を正しく理解しない・誤解が多い
- システムのコーディングミスで損害が発生
ある程度のスキル不足なら、常駐先も許容してくれます。
しかし就業に影響の出るレベルのスキル不足だと、契約を切られやすいので注意して下さい。
勤怠や態度の問題
勤怠や態度に問題があると、常駐先から契約を切られやすいです。
当たり前の話ですが、客先常駐エンジニアとして現場に入ると協調性が求められます。常駐先で問題を起こすような人は、契約解除になりやすいです。
契約解除に繋がる就業態度
- 態度が悪い・協調性がない
- 遅刻・欠勤が多い
- 仕事中の態度が悪い・サボる
- 社内ルールを守らない
- 勤務時間外の問題行動
もし常駐先で契約を切られたのであれば、上記就業態度に問題がなかったか、確認するようにして下さい。
クレームが改善されない
クレームが改善されないことも、常駐先から契約を切られる要因です。
スキル不足や就業態度が原因で、クビになることはありますが、一度の注意で契約解除になることはありません。何度注意をしても改善されない場合に、契約を切られます。



あの派遣エンジニア、就業態度が悪いな。
クレームを入れたけど、一向に改善されない。
契約解除しよう。
何度も同じクレームを受け、それが改善されないと、常駐先からの信用が失墜。最終的には常駐先から契約を切られることになるため、SESエンジニアは注意して下さい。
SESで自社から契約を切られる理由


この章では、SESの自社から契約を切られる理由を紹介します。
ここでは所属するSES企業からクビ・解雇になる要因を解説します。
- 案件待機が多すぎる(常駐先が決まらない)
- 1~3カ月の短期退場ばかり
- 自社の倒産の危機
SESからのクビ・解雇を避けたいエンジニアは参考にしてください。
案件待機が多すぎる(常駐先が決まらない)
案件待機が多すぎるSESエンジニアは、契約を切られやすいです。
SESエンジニアは案件が決まらず、待機が続くと、その間の給料がまるまる赤字になります。企業側からすると、待機中のエンジニアは会社のお荷物でしかないため、クビや解雇の対象になりやすいです。
案件待機が半年、1年と続くと、契約終了の判断をするSES企業が多いです。案件待機が長引いているエンジニアは注意して下さい。
1~3カ月の短期退場ばかり
1~3カ月で短期退場ばかりのエンジニアも、SESの自社でクビになりやすいです。
SES企業側からすると、短期退場が多いエンジニアは、コストがかなり掛かります。営業の案件獲得や案件待機中の給料など、無駄なコストが掛かるためです。
短期退場の多いエンジニアは、会社としてはクビにしたい存在。そのため早期退場が続いているエンジニアは、自社から契約解除になりやすいです。
自社の倒産の危機
SES企業が倒産危機の場合も、自社から契約解除になることがあります。
所属するSES企業が、資金繰りに困り、会社の経営が回らなくなると、真っ先にエンジニアが足切りされます。会社の利益に貢献していないエンジニアから、契約を切られます。
経営不振で真っ先に切られるエンジニアの特徴
- スキル不足
- 案件待機中
- 低単価
倒産危機で契約を切られるのは、会社の利益に貢献しないSESエンジニアです。
もし今スキル不足なのであれば、資格取得やスキルアップに励み、契約を切られないレベルのスキルを身に付けて下さい。
SESで契約を切られにくいSE・切られやすいSE


この章では、SESで契約を切られにくい人・切られやすい人を紹介します。
| 契約を切られにくい人 | 切られやすい人 |
|---|---|
| 現場ルール・文化に順応できる 報連相が早く、問題を“先に”共有できる スキルの幅が狭くても“使いどころ”が明確 「また一緒に働きたい」と思わせる人柄 常駐先に馴染んでいる | 指示がないと一切動かない 勤怠が不安定(遅刻・欠席が多い) スキルの伸びが見えない 代替されやすい業務・スキルがメイン 問題を抱え込んで現場で報告しない |
クビや契約解除が怖いSESエンジニアは参考にしてください。
契約を切られにくいエンジニア
SESや常駐先で契約を切られにくいエンジニアの特徴は下記の通りです。
- 現場ルール・文化に順応できる
- 報連相が早く、問題を“先に”共有できる
- スキルの幅が狭くても“使いどころ”が明確
- 「また一緒に働きたい」と思わせる人柄
- 常駐先に馴染んでいる
現場や常駐先で馴染めるコミュニケーションがあるエンジニアは、契約を切られにくいです。
特に報連相を適宜行え、トラブルを事前に潰せる人は、現場で評価される傾向にあります。
契約を切られやすいエンジニア
SESや常駐先で契約を切られやすいエンジニアの特徴は下記の通りです。
- 指示がないと一切動かない
- 勤怠が不安定(遅刻・欠席が多い)
- スキルの伸びが見えない
- 代替されやすい業務・スキルがメイン
- 問題を抱え込んで報告しない
そもそも社会人的モラルに欠けているエンジニアは、契約を切られやすいです。
態度が悪い、勤怠不良が多いなど、社会人としての最低限をこなせない人は、注意して下さい。
エンジニア側から契約を切ることもできる


この章では、エンジニア側から契約を切ることもできるという話をします。
- 自社と常駐先が了承すれば、契約解除は可能
- やむを得ない事情があれば、意見が通りやすい
- パワハラやイジメの証拠があれば退場しやすい
契約更新を断りたいエンジニアや退場したいエンジニアは参考にしてください。



実際に自分から契約解除を依頼した経験から解説します。
自社と常駐先が了承すれば、途中でも契約解除は可能
自社と常駐先が了承すれば、エンジニア側の要望でも契約の途中解除は可能です。
SES契約や派遣契約は、自社と常駐先が交わす契約です。そのため両者の責任者が承諾すれば、契約を解除できます。
そのため現場を辞めたい人や今すぐ退場したいエンジニアは、自社と常駐先の上司に相談するようにして下さい。
契約解除を相談する流れとしては、「自社上司 ⇒ 客先上司」の順番で行うようにして下さい。いきなり常駐先の上司に契約解除を依頼するのは失礼に当たります。
やむを得ない事情があれば、意見が通りやすい
プロジェクトの契約途中であっても、やむを得ない事情があれば、契約解除や契約更新を断りやすいです。
どうしても今すぐ現場を辞めたい場合は、やむを得ない事情がある旨を上司に相談して下さい。
- 地元の親が倒れて、介護が必要
- 常駐先からのパワハラやイジメ
- 転職による退職
- うつ病、メンタル疾患
どうしようもない事情があれば、労働者保護のために、常駐先も契約解除を飲まざるを得ません。
まずは契約解除できないか、上司やSES営業に相談してみて下さい。
パワハラやイジメの証拠があれば退場しやすい
パワハラやイジメなどの証拠があれば、現場を退場しやすいです。
パワハラなどが原因で、契約解除したい場合は、パワハラの証拠を集めるようにして下さい。
- メール・チャット:「パワハラ発言」や「理不尽な指示」は記録を残す
- 勤怠記録を保存:サービス残業や過度な労働時間を記録
- 録音や録画を活用:動画や音声などで、言い逃れできない証拠を残す
上記のような電子データや録音録画データで、パワハラの証拠を集めて下さい。デジタルデータの方が、エビデンスとして、信頼性が高いです。
証拠が十分に集まったら、自社の上司やSES営業に相談して下さい。
SESで契約更新を断る、退場する時のコツ・心構え


この章では、SESで契約更新を断る、退場する時のコツ・心構えを紹介します。
- 1ヶ月前、2カ月前に予め退場を示唆しておく
- 理由はポジティブ & 抽象的に
- 営業との連携も大切に
- 契約を断るのは悪いことではない
SESの現場を途中退場したいエンジニアは参考にしてください。
1ヶ月前、2カ月前に予め退場を示唆しておく
契約の更新を断りたい、あるいは常駐先からの退場を希望する場合は、最低でも1〜2カ月前には事前に意思を示すことが大切です。
突然「退場したい」と伝えても、常駐先はすぐに対応することができず、混乱を招く可能性が高いです。後任の手配や引継ぎの準備には時間がかかるため、早めに退場の意向を伝えましょう。
退場の意思は、最初は「更新はまだ未定です」「今後の継続は検討中です」といった“示唆”の形で構いません。これにより、常駐先側も早期に対応の準備ができるはず。
ポイントは、常駐先に過度な負担をかけず、トラブルなく円満に退場すること。そのためにも、予め早いタイミングで、意思表示を行うよう心がけましょう。
理由はポジティブ & 抽象的に
退場や契約解除の理由は、なるべくポジティブかつ抽象的な内容が望ましいです。
穏便にトラブルなく辞めるためにも、なるべく直接的な感情的な表現は避けるようにして下さい。
理由はポジティブ & 抽象的に
- 避けるべきNG理由
「現場が合わない」「人間関係が悪い」など、ネガティブな理由
愚痴や悪口
- おすすめ理由(抽象度高め)
キャリアチェンジやスキルアップのため
ライフスタイルや働き方の見直し
将来的な方向性の再構築
抽象的になればなるほど、周りの社員は理由を問い正しにくくなります。距離感維持のためにも、なるべく具体的な理由は避けましょう。
● 退場理由の例文
「今後はよりインフラ寄りのスキルを深めたいと考えており、それに伴い別の案件を検討しています」
営業との連携も大切に
契約解除のときは、SES営業への連携も大切にしましょう。
営業に退場の旨を少し早めに伝えることで、営業も事前に仕事を進められます。常駐先と自社上司だけではなく、SES営業ともしっかり連携を取りましょう。
- 元請けとの調整、次の案件への移行もスムーズ
- 常駐先との連携を取りやすい
- SES営業の準備時間が増える。
SSES営業と、今後上手くやっていくためにも、なるべく負担を掛けないよう連携して下さい。
● 営業への契約解除の連携の例文:
「今の現場に大きな不満はないのですが、今後の方向性を考え、今回は更新を見送ろうかと思っています」
契約を断るのは悪いことではない
契約を断るのは悪いことではないことを、SESエンジニアは認識しておいてください。
常駐先や案件を決定するのは、SESエンジニアの大切な権利です。そのため嫌な現場であれば、契約を断っても大丈夫です。
- 勤務場所を決めるのは、労働者の権利
- 次の案件で高単価になれば、会社の利益に貢献できる
- 現場変更で自身のキャリアアップに繋がる
今の現場を退場しても、SES営業が新しい案件を持ってきてくれます。
より高単価の案件に参画できることもあるので、契約解除を悪いことと認識しなくても大丈夫でしょう。
SES・常駐先で契約を切られた時は転職のチャンス
SESで契約を切られた時は、転職のチャンスです。
この記事を見ている人の中には、「今の会社を辞めたい」「他の職種に転職したい」という人も多いでしょう。
そのような人には、SESからの転職をおすすめします。
- SESから自社開発・社内SEに転職できる
- 年収UPの可能性がある
- 現場退場のタイミングが転職しやすい
SESで契約を切られる人は、SESに向いていません。
心機一転、心の切り替えのためにも、契約解除になったら、転職活動を始めてみるのも良いでしょう。
SESから転職したいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめです。SESやIT派遣企業の求人が排除されているので、確実にSESから脱出できるでしょう。
まとめ:SESで契約を切られる?契約解除になるケースや対処法を解説


以上で、「SESで契約を切られる?契約解除になるケース」の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
SESで契約を切られるパターンは下記の通りです。
- 常駐先から契約を切られる理由
・深刻なスキル不足
・経歴詐称・スキル詐称
・クレームが改善されない
- SES企業(自社)から契約を切られる理由
・案件待機が多すぎる(常駐先が決まらない)
・1~3カ月の短期退場ばかり
・自社の倒産の危機
常駐先から契約を切られるパターンは、エンジニアのスキル不足がほとんどです。もし現場をクビになったら、スキルを磨くようにして下さい。
契約を切られて、辞めたいと感じているSESエンジニアは、転職を検討してみて下さい。
SESから自社開発や社内SEに転職したいエンジニアは、下記の自社開発・社内SE特化の転職サイトを利用してみて下さい。



「SESの現場で3カ月働いた体験談」
も紹介しています。
3カ月間のリアルなSES体験談を知りたいエンジニアは、合わせて参考にしてみて下さい。


