この記事では転職エージェントがSESばかり紹介する理由について解説します。
転職活動中のエンジニアの中に
転職エージェントがSESばかり紹介する。
正直うっとうしい。
SES以外の求人を紹介してくれる転職エージェントを知りたい。
と気になっている人も多いはず。
そこでこの記事では、転職希望者向けに、転職エージェントがSESばかり紹介する理由やSES以外がメインの転職エージェントなどを紹介します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
この記事を読んで、SESばかり紹介する理由を知り、SES以外のおすすめ転職エージェントに登録しましょう。
SESから社内SEに転職した筆者が紹介。
転職時にエージェントを使った体験をもとに解説します。
SES企業から転職したいエンジニアには、自社開発・社内SE特化の転職サイトがおすすめ。SES企業の求人が排除されているから、確実にSESから脱出できおすすめです。
転職エージェントがSESばかり紹介する理由
この章では転職エージェントはSESばかり紹介する3つの理由を紹介します。
転職エージェントがSES企業を紹介するのには、様々な要因があります。IT業界全体の闇、転職業界の闇。などたくさんの要因あります。
それら様々な要因を加味した上で解説していきます。
- 社内SE・自社開発などの人気求人は非公開となっているから
- そもそもIT企業のほとんどがSES企業だから
- ビジネスモデルがエンジニアが多ければ多いほど良いから
SES以外の企業に転職したいエンジニアは参考にしてみて下さい。
SES企業で働いていた経験から、
転職業界がSESばかりな理由を紹介します。
社内SE・自社開発などの人気求人は非公開となっているから
社内SE・自社開発などの人気求人は非公開となっているため、エージェントはSESばかりだと感じやすいです。
社内SEや自社開発エンジニアの求人はかなり人気。そのため求人への応募が大量に届き、管理が難しくなるため、人気求人は非公開となっているケースが多いです。
特に社内SEや自社開発の求人は、倍率がかなり高く、競争率がかなり激しいです。
- 社内SEの就職倍率:9.68倍
- 自社開発エンジニアの就職倍率:9.98倍
- SES企業の求人倍率:2.16倍
上記ように競争率の高い、人気の求人は応募者がかなり多いです。
そのため社内SEや自社開発企業などの人気求人は、一般に公開されず、非公開となっています。結果として転職エージェントは優秀なエンジニアにだけ、非公開求人を紹介しています。
このような事情があるため、転職エージェントは一般公開されている人気のないSES企業ばかり紹介しているのです。
そもそもIT企業のほとんどがSES企業だから
そもそもIT企業のほとんどがSES企業のため、転職エージェントがSESばかりだと感じやすいです。
IT業界におけるSES企業の割合は、9割前後と言われています。そのため普通に転職活動をしていると、SES企業の求人ばかりが目に入ってしまいます。
実際に厚生労働省の調査で、SES企業の多さが明らかとなっています。下記の図をご覧ください。
上記の図は「働き方・休み方改善ポータルサイト」に掲載されているアンケート調査結果です。
この調査結果から読み取れるのは、IT企業の中で客先常駐をしている企業の割合が全体の9割以上ということ。IT企業の9割が、客先常駐をしているSES企業であることが分かっています。
このように、そもそもIT企業の9割がSESをしているので、転職エージェントが紹介する企業もSESばかりになるのは当然。
転職エージェントがSESばかり紹介するのは、そもそもSES企業が多すぎる構造的な問題と言えるでしょう。
ビジネスモデルがエンジニアが多ければ多いほど良いから
SESのビジネスモデルがエンジニアが多ければ多いほど良いため、SESの求人ばかりとなっています。
SES事業は、クライアントにエンジニアを提供することで、報酬を得るビジネスです。そのため会社にエンジニアが多ければ多いほど売上が大きくなります。
そのためSES企業は、とにかくエンジニアを大量に募集する傾向にあります。。
SESの事業モデルのイメージは上記の通りです。
SES事業はエンジニアが多いほど有利
- エンジニアが多いほど取引先にアサインできる
- 会社のSEが増えれば大型案件を獲得しやすくなる。
- 悪い言い方をするとエンジニアは駒。駒の数が多いほど報酬が増える。
SES企業はエンジニアを雇い、契約している取引先に派遣します。取引先はその対価として報酬を支払います。エンジニアは契約先の取引先で働き報酬を稼ぎます。
SESのビジネスモデルはエンジニアが多ければ多いほど収入が高くなるため、転職サイトにエンジニア募集の求人を出しまくります。
結果としてSES企業の求人が溢れかえり、転職エージェントはSESばかりを紹介してしまうのです。
SES以外の求人を紹介してくれるおすすめ転職サイト
この章では、SES以外の求人を紹介してくれるおすすめ転職エージェントを解説します。
世の中では「IT転職エージェントはSESばかり」と言う風潮があります。しかし、中にはSES以外の求人を積極的に紹介してくれる優良転職エージェントも存在します。
ここではSES以外の求人を提案してくれるおすすめ転職エージェントをご紹介します。
- 社内SE転職ナビ
- クラウドリンク
- レバテックキャリア
SES以外の求人を探したいエンジニアは参考にしてみて下さい。
職種に特化している転職サイトは、
比較的SESが少ないです。
社内SE専門の社内SE転職ナビ
社内SE転職ナビは、SES以外のIT企業に転職したい人におすすめです。
社内SE転職ナビは、社内SE専門の珍しいIT転職サイト。SES企業の求人を排除しており、社内SEに絞って求人を掲載しています。
そのため社内SE転職ナビの求人に応募すれば、確実に社内SEに転職できるでしょう。
社内SE転職ナビのメリット
- 社内SE求人しかないから安心
- 社内SEの求人が2,000件以上とかなり豊富
- SES企業の求人が排除されている
社内SEに特化した転職サイトだから、どの求人に応募しても安心。大手転職サイトのように、SES企業の求人がないから、確実にSESから転職できるでしょう。
もし社内SEに転職したい場合は、ぜひ社内SE転職ナビを活用してみて下さい。
- 社内SE転職ナビ
【公式サイト】社内SE転職ナビ
社内SE専門の転職サイト。SEGAやDeNAなどの大手企業の社内SE求人が豊富。※土曜祝日の面談もOK
自社開発特化のクラウドリンク
SESではなく自社開発企業に転職したいエンジニアには、クラウドリンクがおすすめです。
クラウドリンクは、自社内開発に特化した転職サイトです。客先常駐に疲れたエンジニア向けに、自社開発求人を紹介してくれる転職支援サービスとなっています。
クラウドリンクのメリット
- 自社開発エンジニアの求人を優先して紹介
- SES以外の求人が豊富
- 業界随一の定着率”98.3%”
クラウドリンクは自社開発に特化しているから、自社開発エンジニアに転職しやすいです。
優秀な転職エージェントに贈られる『リクナビNEXTGOOD AGENT RANKING』に7年連続入賞しているため、信頼性もかなり高くおすすめです。
自社開発企業に転職したいエンジニアは、下記の自社開発特化のクラウドリンクをチェックしてみてください。
- クラウドリンク
【公式サイト】クラウドリンク
100%自社内開発に転職可能!無料登録、30秒で転職スタートOK。
SES以外の求人が豊富なレバテックキャリア
SES以外の企業に転職したいエンジニアには、レバテックキャリアもおすすめです。
レバテックキャリアはITエンジニアに特化した転職サイトです。IT業界の保有求人が20,000件以上とかなり多く、SES以外の求人が豊富です。
そのためSES以外の企業に転職しやすいです。
レバテックキャリアのおすすめポイント
- 求人が多く「自社開発」「Webエンジニア」などSES以外が選びやすい。
- 2万件以上の求人から、自分に合った企業を見つけられる。
- 選択肢が多いからSES求人を避けやすい。
レバテックキャリアはIT転職業界No.1の転職エージェント。CMなどで見かけたことがある人も多いのではないでしょうか?
求人数がとにかく多く、SES以外の求人が豊富なため、SES企業を回避しやすいです。社内SE・自社開発・受託開発など、様々な求人を紹介してくれるでしょう。
SES以外の企業に就職したいエンジニアは、下記のレバテックキャリアを利用してみて下さい。
- レバテックキャリア
【公式サイト】レバテックキャリア
20,000件以上のエンジニア求人を掲載中。自社開発求人が豊富にあるから、自分に合った自社開発企業を探せる。
SESばかりの転職エージェントとSES以外の転職エージェントの違い
この章ではSESばかりの転職エージェントとSESの少ない転職エージェントの違いをご紹介します。
この記事を見るエンジニアの中には、優良な転職エージェントの違いを知りたい人も多いはず。SESばかり紹介する悪質なエージェントを避けたい人もいるでしょう。
そこでここでは、SESばかりな転職エージェントとそうでないエージェントの特徴について解説します。
- SESばかりの転職エージェントの特徴
- SESの少ない転職エージェントの特徴
SESばかり紹介されたくない転職希望者は参考にしてみて下さい。
転職エージェントに登録するときにチェックしてみましょう。
SESばかり紹介するエージェントの特徴
SESばかりを紹介する転職エージェントの特徴は下記の通りです。
転職エージェントのホームページや求人サイトなどをくまなく観察し、下記の特徴に当てはまっていないか、確認してみて下さい。
SESばかりの転職エージェントの特徴
- 職種に特化していない転職エージェント
- 求人がとにかく多い
- 未経験OKの求人ばかり掲載している
- IT業界での勤務経験がないエージェントが在籍
- 口コミサイトなどで評価が低い
サイトの求人や会社のホームページをよく見れば、優良な転職エージェントか見分けられます。
公開されている情報をしっかり確認し、ヤバそうな転職エージェントは避けるようにして下さい。
特に最近できた転職エージェントは、企業の売上げのために、無理やり求人を紹介してくるケースが多いです。なるべく長く事業を続けている息の長いエージェントを利用するのが良いでしょう。
SESの少ないエージェントの特徴
SESの少ない転職エージェントの特徴は下記の通りです。
SESの少ない転職エージェントの特徴
- 「Web業界特化」「自社開発特化」など、職種に特化している。
- 非公開求人が豊富
- 事業歴が長く、利用者に信頼されている
- 転職エージェントとしての受賞歴が豊富
- 口コミサイトなどで評価が高い
優良な転職エージェントを見分けるのは難しいですが、しっかりチェックすれば、良いエージェントに巡り合えます。
転職エージェントとしての受賞歴、会社としての事業歴、転職サービスの口コミなどを確認するのが、特におすすめです。
口コミなどで「SESばかり紹介された!」と書かれていたら、避けた方が良いでしょう。
転職エージェントにSESばかり紹介されないためのコツ
この章では転職エージェントにSESばかり紹介されないためのコツを紹介します。
筆者はSES企業から社内SEに転職しました。その転職活動の際に、SES企業を紹介されないために色々工夫していました。
そこでここでは、実際に転職活動中にやっていたSESばかり紹介されないためのノウハウを紹介します。
- 事前アンケートで「SES以外が良い」としっかり記入しておく
- キャリア面談でハッキリ希望職種を伝える
- エージェントを利用せずに自分で求人を探す
転職活動中のエンジニアはぜひ試してみて下さい。
SESから社内SEに転職した実体験から解説します。
事前アンケートで「SES以外が良い」としっかり記入しておく
SESを紹介して欲しくない人は、事前アンケートで「SES以外が良い」としっかり記入しておきましょう。
SES以外の求人を紹介してもらうためには、まずはエージェントにSESが嫌なことを認識してもらう必要があります。そのため事前アンケートやメールなどで「SESには就職しない」旨を伝えて下さい。
転職エージェントのキャリアアンケートの例
SES企業には転職したくありません。SES企業では現場がコロコロ変わるため、専門的なスキルを身に付けられないからです。
転職エージェント○○さんには、SES以外の求人を紹介して頂きたいです。
上記のように事前に記入するアンケートに、SES以外が良い旨を記載しておきましょう。
優良な転職エージェントだと、このアンケートの意思をくみ取って、SES以外の求人を紹介してくれます。転職希望者の意思を尊重するエージェントに巡り合えれば、SES以外の企業に転職できる可能性が高まるはず。
逆に希望者のアンケートを反映せず、SESばかり紹介する転職エージェントの場合は、すぐに利用を辞めて下さい。ハッキリ言って時間の無駄です。
キャリア面談で希望職種をはっきり伝える
転職エージェントにSESを紹介されたくないエンジニアは、キャリア面談で希望職種をはっきり伝えて下さい。
転職エージェントを利用すると、キャリア面談やキャリアアンケートなどで、希望職種を聞かれます。その際にしっかりと、SES以外のIT企業に転職したい旨を伝えましょう。
私はSESの客先常駐で働いて辛かったです。
そのため社内SEや自社開発などに転職したいです。
SES以外の企業を紹介して下さい。
上記のように転職エージェントに、自身の気持ちを正直に伝えて下さい。そうしないと、意図に反した求人ばかりを紹介されますから。
自分がどのIT職種に転職したいのか?どれくらいの年収が欲しいのか?どんな働き方がしたいのか?転職の目的を事前に考えておくのが大切です。
そして転職エージェントに自分の転職軸を伝えるのようにして下さい。
エージェントを利用せずに自分で求人を探す
SES以外の企業に就職したい場合は、エージェントを利用せずに自分で求人を探すのも一つの手です。
IT企業での勤務経験がある場合は、ある程度のIT企業の知識が身に付いていると思います。IT業界の知識が十分にあれば、SES企業を見分けられるため、自分で求人を探すのも良いでしょう。
自分で求人を探したいエンジニアは、下記のSES企業の見分け方を参考にしてみて下さい。
SES企業の求人の見分け方
- 「勤務地はプロジェクト先により異なる」と記載されている場合は避ける
- 取引先が大手SIerばかりの企業は応募しない
- 自社製品・自社サービスがないIT企業は避ける
- 勤務地があいまいな求人は辞めておく。
SES企業の特徴を把握し、SESかどうか見分けられるようになれば、転職エージェントを利用する必要がありません。
しっかりSESの見分け方を知れば、確実にSES以外の企業に転職できるはず。まずはSESの特徴を知り、回避できるようにしてください。
まとめ:SES以外の企業に転職したいときにすべきこと
以上で、「転職エージェントがSESばかり紹介する理由」「おすすめの転職エージェント」の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
転職エージェントがSESばかり紹介する主な理由は、下記の3つです。
- 社内SE・自社開発などの人気求人は非公開となっているから
- そもそもIT企業のほとんどがSES企業だから
- ビジネスモデルがエンジニアが多ければ多いほど良い
転職エージェントがSESばかり紹介する背景には、IT業界の構造的な問題がありそうですね。
SESを避けたいエンジニアは、SES以外の求人を紹介してくれる転職エージェントを利用して下さい。
おすすめの転職エージェントは、下記のリンクから確認してください。
SESから社内SEに転職した経験から、
SESを脱出する方法も紹介しています。
合わせて参考にしてみてください。