この記事では、社内SEがテレワークできない理由について解説します。
社内SEに転職したいエンジニアの中には、

社内SEってテレワークできないの?
リモートが難しい理由を知りたい。
社内SEがフルリモートする方法は?
と気になっている人も多いはず。
そこでこの記事では、社内SEがテレワークできない理由やフルリモートする方法を紹介します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
この記事を読み、社内SEがテレワークできない理由を知りましょう。





小売業界の社内SEとして働く筆者が解説。
社内SEとして働く実体験をもとに紹介します。
社内SEに転職したいエンジニアには、社内SE特化の転職サイトがおすすめ。SES企業やSIerなどの求人が排除されているから、確実に社内SEに転職できるでしょう。
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社内SEがテレワークできないと言われる5つの理由


この章では、社内SEがテレワークできないと言われる5つの理由を紹介します。
SIerや自社開発と比べて、なぜテレワークが難しいのか?を解説します。
- 現地対応が必要な物理作業がある
- 一人情シスでワンオペ
- ユーザー部門からの「対面サポート」ニーズ
- セキュリティ上の制約が強い
- 会社の風土・文化としてリモートワークを認めていない
社内SEのリモートワークの実態を知りたい方は参考にしてください。



社内SEの勤務経験から、
テレワークが難しい理由を解説します!
現地対応が必要なハードウェア業務がある
社内SEがテレワークできない最も大きな要因は、現地対応が必要なハードウェア業務があるためです。
社内SEの業務の多くは、出社必須の物理的な作業のため、リモートでは成り立ちません。
社内SEの出社必須の業務
- オンプレミスサーバーのトラブル対応
- 社内LANやインフラ環境の構築
- PCのキッティング
- プリンタなどIT機器の設置
- ユーザーPCの故障対応
上記のような実機を扱う業務は、現地でしか対応できません。
現地対応が必要な物理作業ばかりのため、社内SEはテレワークできない傾向にあります。
一人情シスでワンオペ
一人情シスでワンオペになることも、社内SEがテレワークできない要因の一つです。
情報システム部で働く社内SEでは、ワンオペや少人数で業務を回しているケースも見られます。情シスのメンバーが少なければ少ないほど、テレワークが難しくなります。
- 一人情シスのため、出社必須に
- メンバーが少なく、テレワークのローテーションが組めない
一人情シスあるいはメンバーが少ない部署だと、テレワーク日をローテーションで回せません。
一人情シスのような人材リソースが足りていない社内SEも、テレワークできないため注意して下さい。
ユーザー部門からの「対面サポート」ニーズ
ユーザー部門から「対面ニーズ」があることも、社内SEがリモートできない要因です。
社内SEになると、非IT部門の社員から、「対面で説明して欲しい」という要望も多いです。



電話だけでは分からないから、目の前で説明してほしい。
画面を一緒に見てほしい。
特に年配者やITリテラシーの低いユーザーが「対面サポート」を希望します。
ヘルプデスクの役割も兼任している社内SEの場合、ユーザーが直接エンジニア席まで来て対応を求める「対面文化」が根付いています。
このようなケースの場合、出社が必須となり、テレワークできません。
セキュリティ上の制約が強い
セキュリティ上の制約が強いことも、社内SEがテレワークできない要因です。
機密情報・個人情報を扱う業務は、社内限定のネットワーク上での処理が求められます。特に顧客情報や従業員の個人情報など、漏洩時の損失が大きいデータは、社内ネットワーク限定になりやすいです。
このようなセキュリティの制約が厳しい業務があると、テレワークができないケースがあります。
会社の風土・文化としてリモートワークを認めていない
創業の長い会社や中小企業の中には、「働いている姿が見えない=サボっているのでは」という疑念を持つ上司や経営層が存在します。
会社の風土として、テレワークを認めていない企業に就職すると、在宅勤務が難しいです。



テレワークしている奴は全員サボっている。
人の目がないと、社員は堕落する。
テレワークは禁止だ!
特に中小企業・製造業・旧来型の業界では、テレワークは「特別な例外」と見なされやすいです。
価値観の古い企業の社内SEに就職すると、テレワークできない可能性が高いため注意して下さい。
ITエンジニアの職種別テレワーク割合(データ)


この章では、ITエンジニアの職種別テレワーク割合(データ)を解説します。
- エンジニア別のリモートワーク実施頻度
- 自社開発・SIerが最もおすすめ
テレワークの実施頻度、フルリモート率のデータなどを紹介します。
エンジニア別のリモートワーク実施頻度
業態別のリモートワーク実施頻度のデータは、下記の通りです。


IT業界の業態別にみると、SIerがリモートワーク率81.6%と最も高いです。次いで、自社開発やITコンサルも、比較的テレワークしやすい環境と言えます。
一方でSESや受託開発は、テレワーク率が低いため注意して下さい。
自社開発・SIerが最もおすすめ
テレワークを検討しているのであれば、自社開発・SIerが最もおすすめです。
レバテックキャリアが調査した「業態別のリモートワーク実態」を見ると、
業態別のリモートワーク率(週1日以上テレワーク)
- 自社開発企業:70.2%
- SIer:81.6%
- SES・派遣:68.7%
- 受託開発企業:68.3%
- コンサルティング:80.0%
となっており、SIerが最もリモートワーク実施率が高いです。
フルリモート、テレワークで働きたいエンジニアは、社内SEよりもSIerに転職する方が良いでしょう。
テレワーク・フルリモート可能な社内SE職


この章では、テレワーク・フルリモート可能な社内SE職を紹介します。
社内SE職の中でも、比較的テレワークがしやすい働き方を紹介します。
- 自社開発系
- 大手企業のSE
- テレワーク率の高い業界の社内SE
なるべくリモートで働きたいエンジニアは参考にしてください。
自社開発系
自社開発系の社内SEは、フルリモートがしやすいです。
一般的に、物理作業が必要なインフラやヘルプデスク系の社内SEは、テレワークができません。
しかし、システム開発系の社内SEであれば、比較的リモートワークがしやすいです。
自社開発の社内SEは、開発環境さえ整えてしまえば、遠隔しやすい作業がほとんど。
リモートしやすい業務内容のため、自社開発系の社内SEはおすすめです。
自社開発に転職したいエンジニアには、自社開発特化の転職サイトがおすすめ。SESやSIerの求人が排除されているため安心です。
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大手企業のSE
大手企業の社内SEも、比較的リモートワークしやすいです。
会社の規模別にみると、大企業の方がテレワーク実施率は高いです。下記の総務省のデータをご覧ください。


大企業と中小企業を比較すると、大企業の方が30%以上、テレワークの実施率が高いです。※大手はリモート環境が整備されているため
このような調査結果が出ているため、フルリモート、テレワークしたいエンジニアは、なるべく大手の社内SEに転職しましょう。
テレワーク率の高い業界の社内SE
テレワークしたいエンジニアは、テレワーク率の高い業界の社内SEもおすすめです。
総務省が公開しているデータの中に、業界別のリモートワーク実施率があります。下記の図をご覧ください。


上記を見ると、テレワーク率が高い業界が分かります。
IT業界が最もテレワーク率が高く、次いで金融業界や不動産業、製造業が続きます。
- 金融業界(銀行内SE)
- IT業界(IT企業の社内SE)
- 専門技術
- 医療業界(院内SE)
- 建設業界
- 宿泊業界
もし社内SEに就職するのであれば、リモート率の高い業界に就職するようにして下さい。
フルリモートの社内SE求人を探す方法


この章では、フルリモートの社内SE求人を探す方法を解説します。
フルリモートの企業、仕事を探すためにどうすればいいのか?具体的なアクションや施策を紹介します。
- リモートに強いサービスを活用
- 求人の検索キーワードを工夫する
- エージェントを併用する(裏ルートの模索)
フルリモートで働きたいエンジニアは参考にしてください。
リモートに強いサービスを活用
フルリモートの社内SEに転職したい方は、リモートに強いサービスを活用しましょう。
サイト名 | 特徴 |
---|---|
クラウドリンク | リモートOK案件は常時600件以上あり。 フルリモート案件&フレキシブル案件が多数 |
ユニゾンキャリア ![]() ![]() | IT業界に特化しており、求人が豊富。 フルリモートにも強く、レアな求人が多い。 |
上記のようなリモートに強いサイトを利用すれば、フルリモートの求人を見つけやすいです。
逆に通常の転職サイトを利用すると、リモート求人が見つかりにくいため注意して下さい。
求人の検索キーワードを工夫する
検索キーワードを工夫することで、フルリモート求人のヒット率を上げるのも一つの手です。
具体的には、以下のような組み合わせで検索すると、検索の精度が上がります。
- 「社内SE フルリモート」
- 「情報システム 在宅勤務」
- 「情シス テレワーク」
- 「ITインフラ 完全在宅」
- 「情報システム 週0出社」
表現を変えたり、言い換え、検索ワードの組み合わせを変更することで、求人のヒット率が上がります。
検索キーワードを色々試し、フルリモートの社内SE求人を探すように心がけましょう。
エージェントを併用する(裏ルートの模索)
フルリモート社内SE求人を探したい方には、エージェントの併用もおすすめです。
転職エージェントは、各企業のテレワーク実施率のデータを保持しています。エージェントに聞けば、テレワークのしやすい企業を紹介してもらうことが可能です。
▶ 転職エージェントの利用方法
- 「フルリモートの社内SEに絞って探したい」と明言する
- フルリモートの実態(完全在宅か?週1出社か?)を細かくヒアリング
- 非公開求人の紹介を依頼する
転職エージェントを利用すれば、求人情報では探せない、裏の情報をGETできます。
もしフルリモートの社内SE求人が見つからないのであれば、一度転職エージェントに相談するのも良いでしょう。
テレワークしたいのであれば社内SEはやめとけ


最後に、テレワークしたいのであれば社内SEはやめとけという話をします。
- 社内SEは、出社前提の業務が多い
- 他のIT職種の方がリモートしやすい
- 大企業の自社開発エンジニアが最もおすすめ
社内SEへの転職で後悔したくない人は参考にしてください。



実際に社内SEとして働いてみて
テレワークの難しさを実感しました。
その体験談から解説します。
出社前提の業務が多い
社内SEは出社前提の業務が多いため、フルリモートしたいのであれば、別のIT職種の方が良いです。
具体的には、下記の業務が出社前提になりやすいです。
- オンプレミスのサーバーのトラブル対応
- 社内LANやイントラ環境の構築
- PCのキッティング
- ユーザーPCの故障対応
社内SEの業務は、クラウド化ができない作業が多く、テレワークしにくい業務形態です。
フルリモートで働きたいエンジニアは、社内SEに就職すべきではありません。
他のIT職種の方がリモートしやすい
社内SEよりも、自社開発やSIerの方が、リモートワークしやすいことが分かっています。
もしテレワークやフルリモートで働きたいのであれば、社内SEは辞めておいた方が良いでしょう。
「どうしても社内SEになりたい」「社内SEしか転職したくない」という方以外は、別のIT職種を検討して下さい。
IT系の仕事には、SIerからSES、コンサルに至るまで幅広い職種があります。その中からフルリモートできる最適な仕事を選べばよいと思います。
大企業の自社開発エンジニアが最もおすすめ
フルリモートで働きたい方には、大企業の自社開発エンジニアが最もおすすめです。
大手かつ自社開発のエンジニアは、テレワークできる可能性がかなり高いためです。
テレワーク実態を見ると、この組み合わせが最もテレワーク率が高いです。
さらに自社開発エンジニアは、社内SEと業務内容が似ているため、社内SEを目指す人におすすすめです。
社内SE以外の転職先を考えている方は、自社開発を検討してみて下さい。
まとめ:社内SEはテレワークできない?フルリモート勤務する方法


以上で、「社内SEはテレワークできない?フルリモート勤務する方法」の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
社内SEがテレワークできない5つの理由は下記の通りです。
- 現地対応が必要な物理作業がある
- 一人情シスでワンオペ
- ユーザー部門からの「対面サポート」ニーズ
- セキュリティ上の制約が強い
- 会社の風土・文化としてリモートワークを認めていない
社内SEは、PCキッティングや故障対応、ネットワーク設定など、物理的な作業が多いです。
出社前提の業務が多いため、社内SEはテレワークできない傾向にあります。
フルリモートの社内SE求人を探す方法は下記の通りです。
- リモートに強いサービスを活用
- 求人の検索キーワードを工夫する
- エージェントを併用する(裏ルートの模索)
転職のやり方次第では、社内SEでも十分、フルリモートで勤務可能です。
転職サイトの見直しや検索方法を工夫することで、フルリモートの求人を見つけやすくなります。
フルリモートで働きたいエンジニアには、リモート特化の転職サイトがおすすめです。



SESで働いた経験から
「SESはテレワークできないのか?」
についても書いています。
テレワークできないSESエンジニアは、合わせて参考にしてみて下さい。

