この記事では、社内SEからITコンサルに転職する方法を解説します。
社内SEとして働くエンジニアの中には

社内SEからコンサルに転職したい。
IT業界からコンサルに転職できるの?
SESとITコンサルの違いを知りたい。
と気になっている人も多いはず。
そこでこの記事では、社内SEからコンサルに転職する方法やおすすめの志望動機などを紹介します。
この記事を読めば下記内容が分かります。
この記事を読み、社内SEからコンサルに転職する方法を知り、確実にITコンサルに転職しましょう。





SESから転職した筆者が紹介。
実際にSESを辞めた実体験をもとに解説します。
社内SEからITコンサルに転職したいエンジニアには、ITコンサル特化の転職サイトがおすすめ。コンサル企業の求人のみのため、確実にITコンサルに就職できるでしょう。
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社内SEからITコンサルタントへの転職が有利な理由


この章では、社内SEからITコンサルタントへの転職が有利な理由を解説します。
- 多くのコンサルファームが「ユーザー側人材」を求めている
- 現場目線のIT知識・業務理解がある
- 非エンジニアとの対話・調整力
社内SEからコンサルタントへの転職を検討している方は、参考にしてください。
多くのコンサルファームが「ユーザー側人材」を求めている
コンサルファームが「ユーザー側人材」を求めているため、社内SEからのコンサル転職が有利です。
大手コンサルファームをはじめ多くの企業が、「ITベンダー出身者」だけでなく、事業会社で業務改善やIT導入を経験したユーザー出身者を積極採用しています。
▶コンサル企業がユーザー人材を求める理由
- 業務側とIT側をブリッジできるため
- 実行フェーズ(Execution)に強いため
- 特定業界・業務の深い知識を持つため
ユーザー側の経験があれば、ユーザー目線で課題を捉えられ、クライアントに最適な提案が可能に。
よりユーザーの視点に立ったコンサルティングができるため、社内SE出身者はコンサル業界で重宝されています。
現場目線のIT知識・業務理解がある
現場目線のIT知識、業務理解があることも、社内SEからのITコンサル転職が有利な要因です。
社内SEは、システムの「利用者側」に立って業務を見ており、業務プロセスや業務要件の理解が深いです。社内SEの現場目線は、コンサルにおいて大きな力を発揮します。
- 現場の課題を理解
- ユーザーからのヒアリング経験が豊富
- 会計、人事、生産管理などの業務知識
ITコンサルは業務改善や業務要件の整理が重要な仕事であり、現場の業務を理解している社内SEは即戦力になりやすいです。
現場での業務経験は、コンサルファームから高評価を得られ、面接で有利に。そのため社内SEからコンサル転職しやすいです。
非エンジニアとの対話・調整力
社内SEは、他のエンジニア職と比較して、非エンジニアとの会話力に優れています。
社内SEは、営業、経理、総務など、非IT部門との橋渡し役を担うことが多いです。ITに明るくない人材とのコミュニケーション能力は、ITコンサルへの転職に有利になります。
ITコンサルの現場では、エンジニアとビジネス部門の両者と、会話するケースが多いです。
そのため社内SEの持つ非エンジニアとの対話力、調整力は、コンサルの現場で非常に活かせるスキルです。
ITコンサルタントに必要なスキル・資格・性格


この章では、コンサルタントに必要なスキル・資格・性格を紹介します。
- 必要なスキル
- おすすめの資格
- コンサルタントの向き不向き
社内SEからITコンサルに転職したいエンジニアは参考にしてみて下さい。
必要なスキル
ITコンサルタントに必要なスキルは多岐にわたりますが、大きく分けて以下の5つのカテゴリに分類できます。
- システム設計 … 要件に基づいた設計、業務プロセスのシステム化
- セキュリティ知識 … 情報漏洩対策、ゼロトラスト、ISMS等
- 論理的思考力 … 課題を整理し、論理的に因果関係を明確にする力
- ビジネス理解力 … 経営戦略・業務プロセス・業界知識を理解する力
- プレゼン力 … クライアントや経営層に分かりやすく説明できる力
ITコンサルには、ITスキル以外にも、幅広いスキルが求められます。
コンサルタントは特に、プレゼン力や発信力など、ビジネスコミュニケーションスキルが要求されます。
社内SEの業務では、ビジネス理解やプレゼン力は身に付きにくいため、本や研修で学ぶようにして下さい。
おすすめの資格
ITコンサルタントに必要とされる資格は、IT系からビジネス系まで幅広いです。
ITコンサルにおすすめの資格は下記の通りです。
- 応用情報技術者:IT戦略・マネジメント・ネットワークなど広範
- 中小企業診断士:経営戦略や業務改善の知識を体系的に学べる
- AWS認定:クラウド環境構築・クラウドスキルで対応案件が増加
- 情報処理安全確保支援士:情報セキュリティ国家資格。セキュリティコンサルには強力。
- PMP:グローバルに通用するプロマネ資格。外資コンサルやPM案件で有効。
ITコンサルは、幅広い知識が求められるため、各業界のおすすめ資格を取得するのがベター。
社内SEからITコンサルに転職したい人は、ITスキルだけでなく、中小企業診断士やPMPなどのビジネス資格も取得すると良いでしょう。
向いている人向いていない人
ITコンサルに向いている人と向いていない人、それぞれの性格は下記の通りです。
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
論理的思考力が高い人 相手の話をよく聞ける人 資料作成・プレゼンが得意な人 柔軟な思考と対応力がある人 ビジネス全体を俯瞰できる人 | 受け身で指示待ちの人 変化を嫌う、柔軟性がない人 技術にだけ強く、ビジネスへの興味がない人 論理的思考が弱く、課題の整理が苦手な人 知識のアップデートを怠る人 |
ITコンサルタントに向いている人は、「技術」×「論理思考」×「ビジネス力」を兼ね備えたタイプです。
ITコンサルは技術力だけでなく、顧客対応力やビジネス理解が求められ、ITとの橋渡しができる総合力がある人に向いています。
一方で、技術力だけの社内SEは、コンサルに向いていません。
ITコンサルは、プレゼンやヒアリングする機会が多いため、コミュニケーションスキルがない人は成果を出せないでしょう。
社内SEからITコンサルタントに転職する手順


この章では、社内SEからITコンサルタントに転職する手順を紹介します。
- 必要なスキル・資格の取得
- ITコンサル特化の転職サイトで求人に応募
- 転職エージェントと履歴書添削・面接対策
- 人脈を活用するのも一つの手
コンサル転職で失敗したくない社内SEは参考にしてください。
必要なスキル・資格の取得
社内SEからITコンサルに転職するために、まずは必要なスキル・資格の取得に励みましょう。
コンサル未経験からの転職は、難易度が高いため、スキルと資格を取得することが大切です。
ITコンサル特化の転職サイトを利用する
社内SEからITコンサルに転職する際は、ITコンサル特化の転職サイトを利用しましょう。
ITコンサルに特化した転職サイトは、コンサル求人が多く、レアな隠れホワイト企業の求人も豊富です。
- 他転職サイトにはない、レアなコンサル求人
- コンサル求人以外は徹底排除
他ではお目にかかれないレアなコンサル企業の求人も多いため、ぜひ利用するようにして下さい。求人が多いのでチャンスも豊富です。
ITコンサルに転職したいエンジニアには、ITコンサル特化の転職サイトがおすすめ。ITコンサルの求人のみのため、確実にITコンサルに就職できるでしょう。
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アクセンチュアなど総合系コンサルティングファームの転職に強いエージェント。年収1000万円も軽く狙える。
転職エージェントと履歴書添削・面接対策
転職エージェントは、求人紹介、履歴書添削、面接対策を受けられるサービスです。
転職のプロからアドバイスを受けられるため、コンサル転職が不安な方は利用するようにして下さい。
▶転職エージェントのサービス
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接対策サービス
- 求人紹介(ホワイト企業のみ)
転職エージェントは、マンツーマンで模擬面接を実施でき、コンサル転職でよく聞かれる質問を教えてくれます。
また社内SEの強みを、職務経歴書で表現してくれるため、成功率がグッと上がるでしょう。
社内SEからITコンサルに転職したい人は、コンサル特化の転職エージェントを利用してみて下さい。転職で失敗したくない人におすすめです。
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人脈を活用するのも一つの手
社内SEからのITコンサル転職は、営業や常駐先からコンサルファームを紹介してもらうのもおすすめです。
社内SEとして働いていると、様々なクライアントと交流があります。社内SEとして知り合った仕事仲間に、就職先を相談するのも一つの手です。



そろそろ転職を考えている。
お客様のクライアントにコンサルを募集している企業はない?
気になる企業があれば、お酒の席や会食の場で質問して下さい。
IT業界は人手不足のため、意外とコンサルを募集している企業も多いですよ。
社内SEからITコンサルタントの志望動機


この章では、社内SEからITコンサルタントの志望動機を紹介します。
例文を論理的で実践的な視点から、いくつか提示します。
- 例文1「課題解決スキルをより広い業界に活かしたい」
- 例文2「システム導入だけでなく戦略レベルから関わりたい」
面接や履歴書に記載する際の参考にしてください。
例文1「課題解決スキルをより広い業界に活かしたい」
私はこれまで社内SEとして、業務システムの改善提案やベンダー管理、社内ユーザーの業務課題のヒアリングを通じて、ITを活用した業務効率化に取り組んできました。そうした中で、1社内にとどまらず、より多くの企業の課題解決に携わりたいという思いが強まり、ITコンサルタントを志望いたしました。
特に、ユーザー目線での課題把握や現場とのコミュニケーション力には自信があります。貴社でのコンサルティング業務でも、業務とITをつなぐ立場として価値を発揮できると考えております。
志望動機を考える時は、ネガティブな感情ではなく、ポジティブな「~したい」「○○に貢献したい」など、積極的な気持ちを伝えましょう。
前向きな志望動機は、面接官に良い印象を与えられ、面接に通過しやすくなります。
コンサル未経験の場合は特に、スキルよりも意欲や意気込みをアピールするようにして下さい。
例文2「システム導入だけでなく戦略レベルから関わりたい」
社内SEとしてシステム企画や導入に携わる中で、「なぜこの業務が必要なのか」「なぜこのシステムが選ばれるのか」といった経営視点の重要性を感じるようになりました。
現場レベルの業務改善だけでなく、経営戦略とITの橋渡しを担う立場にシフトしたいという思いから、ITコンサルタント職を志望いたします。
現場起点の視点と、事業部門との調整力を活かし、貴社のコンサルティング業務に貢献できると考えております。
「IT戦略」「経営」など、より会社の戦略に携わりたい、という理由も志望動機に最適です。
社内SEとITコンサルタントどっちがいいのか?比較


この章では、社内SEとITコンサルタントどっちがいいのか?を紹介します。
社内SEとITコンサルは具体的にどう違うのか?定義や年収の面から、違いを解説します。
- 社内SEとITコンサルの比較
- 年収UPを狙う人はITコンサル
- 安定的に働きたい人は社内SE
社内SEとコンサル、どっちにするか迷っている方は参考にしてください。
社内SEとITコンサルの比較
社内SEとITコンサルの違いを比較した表が下記の通りです。
社内SE | ITコンサル | |
---|---|---|
定義 | 社内ITシステムの運用 | サービスの提案 |
業務内容 | システム導入 ITヘルプデスク システム開発 | IT戦略 要件定義 ソリューションの提案 |
求められるスキル | プログラミング 設計スキル | 戦略立案スキル プレゼンスキル |
求められる資格 | 基本情報 クラウド系資格 プログラミング系資格 | 中小企業診断士 経営士 ITストラテジスト |
平均年収 | 約560万円 | 約660.4万円 |
就職倍率 (転職難易度) | 9.68倍 | 5.59倍 |
社内SEは、企業で働くユーザー向けに、システム導入、開発するのがメイン業務。実際に手を動かして、システムを構築・運用することが、社内SEの大きな責務です。
一方でITコンサルは、クライアントにサービスを提案するのが、メインの業務となります。実際に手を動かす訳ではなく、クライアントの課題を発見し、その課題に対してソリューションを提案します。
社内SEは、会社全体のIT系の実務を担当。ITコンサルは、会社のIT戦略を解決するための手助け。という認識で問題ありません。
年収UPを狙う人はITコンサル
年収をガッツリ上げたい方には、社内SEよりもITコンサルがおすすめです。
コンサルタント業は利益率が高く、他の職種に比べて、年収が高い傾向にあります。年収1000万円越えも狙える職業のため、年収UPしたいSEには良いでしょう。
メリット | デメリット |
---|---|
年収がかなり高い(1000万円越えも狙える) IT系の幅広い知識が身に付く 上流工程の経験が積める | クビのリスクが高い(外資系の場合) 完全実力主義で競争が激しい クライアント優先で休日出勤も |
コンサルタントは、実力主義で年収が高い一方で、クビを切られる可能性も高いです。
自分が何を重視するかで、社内SEかコンサルかを判断して下さい。
安定的に働きたい人は社内SE
安定的に働きたい人には、ITコンサルよりも社内SEがおすすめです。
社内SEはコンサルタントよりも年収が低いですが、その分クビのリスクが低く、安定して働けます。
メリット | デメリット |
---|---|
同じ職場に安定して働ける クビや解雇のリスクが低い 元請けのため、仕事をコントロールしやすい | 年功序列で年収が上がりにくい スキルが石化しやすい ITに疎いユーザーの問い合わせが多い |
残業少なめで、プレッシャーなく働きたい人は、社内SEがおすすめです。
ITコンサルに転職したい社内SEからのよくある質問


最後に、ITコンサルに転職したい社内SEからのよくある質問を紹介します。
- ITコンサルは誰でもなれるのか?
- コンサルタントになるのは何年目ですか?
コンサルタントに興味がある人は参考にしてください。
誰でもなれるのか?
- ITコンサルは誰でもなれるのか?
-
ITコンサルは、就職のハードルが高くないため、スキルがなくても誰でもなれます。
しかし、クライアントの要望に応えられるスキルや能力がないと、コンサル業界では生き残れません。
ITコンサル業界は、新卒や未経験からでも就職できる、比較的誰でもなれる業界です。
しかし、コンサルはクライアントワークが中心のため、結果を残さないとあっさり契約を切られます。最悪クビの可能性もあるため、スキルと資質は必要となります。
コンサルタントになるのは何年目ですか?
- コンサルタントになるのは何年目ですか?
-
実務経験3年目以降から「コンサルタント」と名乗れるケースが多いです。
一般的な、新卒コンサルタントのケースでは、3~5年目で、コンサルタントと名乗れるレベルとなります。
年次 | 役職・ポジション | 概要 |
---|---|---|
1〜2年 | アナリスト / アソシエイト | コンサルの基礎スキル(資料作成、調査、PMO支援など)を習得する |
3〜5年 | コンサルタント(正式な職位) | 小規模なPJの設計・実行や一部クライアント対応を担う。 この段階で「コンサルタント」と呼ばれることが多い |
5〜7年 | シニアコンサルタント | 複雑な課題解決、クライアントとのリード対応を行う。提案業務にも関与 |
8年目〜 | マネージャー以上 | PJマネジメント、売上責任、組織運営など経営寄りの業務が増える |
未経験の場合、1~2年はアナリストとして勤務します。資料作成や調査、PMO支援など、コンサルタントに必要なスキルを身に付けます。
3~4年目以降は、正式にコンサルタントとして、小規模プロジェクトのクライアント担当の任を負います。
まとめ:社内SEからITコンサルタントに転職する方法|志望動機


以上で、「社内SEからITコンサルタントに転職する方法」の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
社内SEからITコンサルタントに転職する方法は下記の通りです。
- 必要なスキル・資格の取得
- ITコンサル特化の転職サイトで求人に応募
- 転職エージェントと履歴書添削・面接対策
- 人脈を活用するのも一つの手
未経験からコンサルに転職するのであれば、スキルの取得、転職サイトの選定などを行いましょう。
また必要であれば、転職エージェントや人脈などの人的資本も活用するのが大切です。
ITコンサルに転職したいエンジニアには、ITコンサル特化の転職サイトがおすすめ。コンサルの求人がしかないから、求人への応募が安心です。
志望動機を参考にしたい方は、下記リンクを参考にしてください。



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